install-ldm インストールスクリプトを使用する場合、スクリプトの実行方法を指定する選択肢がいくつかあります。それぞれの選択肢について、次の手順で説明します。
オプションを指定せずに install-ldm スクリプトを使用すると、自動的に次の処理を行います。
Solaris OS リリースが Solaris 10 10/09 OS 以上であることを確認します。
パッケージのサブディレクトリである SUNWldm/ および SUNWldmp2v/ が存在することを確認します。
前提条件となる Solaris Logical Domains ドライバパッケージの SUNWldomr および SUNWldomu が存在することを確認します。
SUNWldm および SUNWldmp2v パッケージがインストールされていないことを確認します。
Logical Domains Manager 1.3 ソフトウェアをインストールします。
すべてのパッケージがインストールされていることを確認します。
Solaris Security Toolkit (SUNWjass) がすでにインストールされている場合、制御ドメインの Solaris OS の強化を求めるプロンプトが表示されます。
Logical Domains Configuration Assistant (ldmconfig) を使用してインストールを実行するかどうかを判断します。
-c オプションを指定して install-ldm スクリプトを使用すると、ソフトウェアのインストール後に自動的に Logical Domains Configuration Assistant を実行します。
-s オプションを指定して install-ldm スクリプトを使用すると、Logical Domains Configuration Assistant の実行をスキップします。
Solaris Security Toolkit ソフトウェアとともに install-ldm スクリプトおよび次のオプションを使用すると、次の操作を実行できます。
install-ldm -d。-secure.driver で終わるドライバ以外の Solaris Security Toolkit ドライバを指定できます。このオプションは、前述の選択肢で示したすべての機能を自動的に実行し、Solaris Security Toolkit のカスタマイズドライバ (たとえば server-secure-myname.driver) を指定して制御ドメインの Solaris OS を強化します。
install-ldm -d none。Solaris Security Toolkit を使用して制御ドメインで実行している Solaris OS を強化しないことを指定します。このオプションは、前述の選択肢で示した強化以外のすべての機能を自動的に実行します。Solaris Security Toolkit の使用を省略することはお勧めしません。別の処理を使用して制御ドメインを強化する場合にかぎり、この使用を省略するようにしてください。
install-ldm -p。Logical Domains Manager デーモン (ldmd) の有効化および Solaris Security Toolkit の実行といったインストール後の処理のみを実行することを指定します。たとえば、SUNWldm および SUNWjass パッケージがサーバーにプリインストールされている場合に、このオプションを使用します。