プラットフォームが 1 つのオペレーティングシステムのみをホストする単一のシステムとして表示される初期構成は、出荷時デフォルト構成と呼ばれます。論理ドメインを無効にする場合には、他のドメインに割り当てられている可能性のあるすべてのリソース (CPU、メモリー、I/O) にシステムが再びアクセスできるように、この構成の復元も必要になる場合があります。
この節では、すべてのゲストドメインを削除し、Logical Domains のすべての構成を削除し、構成を出荷時のデフォルトに戻す方法について説明します。
サービスプロセッサに格納されている論理ドメイン構成をすべて一覧表示します。
primary# ldm list-config |
factory-default 構成を除き、以前にサービスプロセッサ (SP) に保存されたすべての構成 (config-name) を削除します。
各構成に対して次のコマンドを使用します。
primary# ldm rm-config config-name |
以前に SP に保存されたすべての構成を削除すると、factory-default ドメインは、制御ドメイン (primary) が再起動されるときに使用される次のドメインになります。
--a オプションを使用して、すべてのドメインを停止します。
primary# ldm stop-domain -a |
primary ドメインを除き、すべてのドメインのバインドを解除します。
primary# ldm unbind-domain ldom |
分割 PCI 構成では、制御ドメインが必要とするサービスを I/O ドメインが提供している場合、その I/O ドメインのバインドを解除できないことがあります。この場合は、この手順をスキップします。
出荷時デフォルト構成を選択します。
primary# ldm set-config factory-default |
制御ドメインを停止します。
primary# shutdown -i1 -g0 -y |
factory-default 構成が読み込まれるように、システムの電源を切ってすぐに入れ直します。
sc> poweroff sc> poweron |
制御ドメインから Logical Domains Manager を無効にします。
primary# svcadm disable ldmd |
Logical Domains Manager を無効にしても動作中のドメインは停止しませんが、新しいドメインの作成、既存のドメインの構成の変更、またはドメインの状態の監視を行う機能は無効になります。
Logical Domains Manager を無効にすると、エラー報告、電源管理など、一部のサービスが無効になります。エラー報告については、factory-default 構成の場合は、単独のドメインを再起動してエラーの報告を復元することはできます。ただし、電源管理の場合にはこの方法は使用できません。また、一部のシステム管理または監視ツールは、Logical Domains Manager に依存しています。
出荷時デフォルト構成を復元して Logical Domains Manager を無効にしたあとで、Logical Domains Manager ソフトウェアを削除できます。
Logical Domains Manager ソフトウェアを削除します。
primary# pkgrm SUNWldm SUNWldmp2v |
出荷時デフォルト構成を復元する前に Logical Domains Manager を削除する場合は、次の手順に示すように、サービスプロセッサから出荷時デフォルト構成を復元できます。
出荷時デフォルト構成を復元する前に Logical Domains Manager を削除する場合は、サービスプロセッサから出荷時デフォルト構成を復元できます。