JFP ユーザーズガイド

オンラインマニュアル検索パスの設定

前の項で述べたように、Solaris 2.6 オペレーティング環境およびその互換バージョン自体、およびそこに JFP がインストールされたシステムでは、同名のシステムコマンドがいくつか存在することがあります。これに伴って、オンラインマニュアルページについても、同名のエントリが複数の場所に存在することがあります。たとえば、以下のマニュアルページがあります。

ls

/usr/share/man/man1/ls.1

国際化された標準の ls コマンド用

/usr/share/man/man1b/ls.1b

BSD 互換性パッケージの ls コマンド用

mailx

/usr/share/man/man1/mailx.1

標準の mailx コマンド用

/usr/SUNWale/share/man/man1/mailx.1

国際化された mailx コマンド用

参照するマニュアルページのパスによっては、思い通りに国際化機能の情報が得られないことがあります。日本語環境で国際化機能を最大限に利用するユーザーは、シェルのコマンド検索ディレクトリの優先順位とともにオンラインマニュアルページの検索パスの優先順位を次のように設定するとよいでしょう。

/usr/SUNWale/share/man > /usr/share/man

設定方法は、ユーザーの使用しているシェルプログラムによって異なります。

csh (C シェル) の場合は、次のよう環境変数 MANPATH を設定します。

sun% setenv MANPATH /usr/SUNWale/share/man:/usr/share/man

常に日本語環境を使用するユーザーは、ホームディレクトリの初期化ファイル .cshrc でこの設定を行うとよいでしょう。

sh (Bourne シェル) または ksh (Korn シェル) の場合は、環境変数 MANPATH を次のように設定します。

sun$ MANPATH=/usr/SUNWale/share/man:/usr/share/man
sun$ export MANPATH

常に日本語環境を使用するユーザーは、ホームディレクトリの初期化ファイル .profile の中でこの設定を行うとよいでしょう。