メールを送るときは、mailx の引数に送り先のユーザー名を指定します。たとえば、grape というユーザーにメールを送る場合は、次のように指定します。
lemon% mailx grape Subject: |
mailx は Subject: の入力を要求してきます。Subject: にメールの用件を入力した後、メールのメッセージ本体を入力します。JFP の提供する日本語機能などを利用して日本語のメッセージを入力できます。
lemon% mailx grape Subject: Next Lecture 葡萄さん: 次回の講習会は 10月1日(木) 午後2:00開始 に変更されました。 |
メッセージをテキストエディタを使って作成することもできます。次のように ‾v を実行すると vi が起動されます。起動されるエディタは VISUAL 変数で指定します。デフォルトは vi です。mailx の変数は mailx を起動中、または起動ファイル (通常、ユーザーのホームディレクトリにある .mailrc) 内で設定できます。シェルの変数としても設定できますが、mailx を起動中の値および起動ファイルの値が優先されます。
Subject: Next Lecture 葡萄さん: 次回の講習会は 10月1日(木) 午後2:00開始 に変更されました。 ‾v |
‾v を実行すると、ただちに vi の画面に変わります。
To: grape Subject: Next Lecture 葡萄さん: 次回の講習会は 10月1日(木) 午後2:00開始 に変更されました。 ‾ ‾ ‾ ‾ ‾ ‾ ‾ "/tmp/Re8570" 7 行、121 バイト |
ここで、日本語を追加入力してみます。
To: grape Subject: Next Lecture 葡萄さん: 次回の講習会は 10月1日(木) 午後2:00開始 に変更されました。 会場は未定です。 檸檬 ‾ ‾ ‾ ‾ ‾ ‾ ‾ ‾ :wq |
vi を終了すると元の mailx に戻ります。しかし、ここでは vi での編集イメージが画面に残っています。作成したメッセージを始めから見たい場合は、‾p を実行するとメッセージが再表示されます。メッセージのサイズが大きい場合は画面が流れてしまい、内容をゆっくり読むことができません。それを防ぐために crt 変数と PAGER 変数をあらかじめ設定しておき、ページごとに表示させる方法があります。たとえば、mailx コマンド起動中に以下を設定します。
? set crt=20 ? set PAGER=/usr/bin/more |
行頭の ? は mailx からのプロンプトです。
このような設定は、ユーザーのホームディレクトリにある .mailrc の中であらかじめ記述しておくと mailx 起動時に常に実行されるので便利です。
‾p ------- メッセージの内容: To: grape Subject: Next Lecture 葡萄さん: 次回の講習会は 10月1日(木) 午後2:00開始 に変更されました。 会場は未定です。 檸檬 (つづく) |
作成したメールは、行の先頭での「 . 」(ピリオド) 入力または CTRL-D により送信されます。mailx は終了してシェルに戻ります。メールの作成は日本語 EUC で行われてきましたが、送信時は 7 ビット JIS コードに変換されてから送られます。
‾p ------- メッセージの内容: To: grape Subject: Next Lecture 葡萄さん: 次回の講習会は 10月1日(木) 午後2:00開始 に変更されました。 会場は未定です。 檸檬 (つづく) . 作成終了 lemon% |