JFP の提供する日本語入力機能などを利用して日本語のテキストを入力していくと、 vi はこれを編集画面に表示します。端末環境では一般に日本語の 1 文字は、ASCII の 2 文字 (2 カラム) 分の表示幅を持ちますが、vi は 1 行が画面の幅を越えたときにも画面の最後のカラムに日本語文字が入りきれるかどうかに応じて行の折り返し処理をします。
1492年、クリストファー・コロンブスは、スペイン女王イザベルの援助を受け、黄金に輝 く地、ZIPANGU(日本)を求めてスペインのパロスを出発した。3箇月後、西イン‾ ド諸島サンサルバドルに到着した彼は、ここが東洋であり、南にはジパングがあると信じ きっていた。 _ ‾ ‾ ‾ ‾ ‾ ‾ ‾ :set showmode 挿入モード |
上の例では、画面 2 行目の最後のカラムに「ド」の文字がかかりますが行内に納まりません。このような場合には「ド」の文字は次の行に回され、2 行目の行末の 1 カラムはスキップされ、それを示すために「‾」の文字が表示されます。行末のカラムのスキップを示す文字は、環境変数 MC_FILLER を使って「‾」から任意の ASCII 文字に変更できます。
本文では、現在のカーソル位置を全角文字の上にある場合は全角アンダースコア (_)、半角文字の上にある場合は半角アンダースコア (_) で表示していますが、これは使用する端末によって変わります。
たとえば、次のように設定します。
sun% setenv MC_FILLER ' ' |
この設定をしたあと、vi を立ち上げて同じテキストを入力すると、スキップを示す文字がスペースに変わります。
1492年、クリストファー・コロンブスは、スペイン女王イザベルの援助を受け、黄金に輝 く地、ZIPANGU(日本)を求めてスペインのパロスを出発した。3箇月後、西イン ド諸島サンサルバドルに到着した彼は、ここが東洋であり、南にはジパングがあると信じ きっていた。 _ ‾ ‾ ‾ ‾ ‾ ‾ ‾ :set showmode 挿入モード |