OpenWindows ユーザーズガイド

関数の作成と保存

新しい関数の値を入力するときには、値フィールドにキーボードと対応するものを入力しなければなりません。計算ツールのキーに対応するキーボードのキーを表示するには、「Keys」ボタンの上でセレクトボタンをクリックします。

次の例では、メモリレジスタからとられた 2 つの数を加算し、その結果を別のメモリレジスタに記憶する関数を作成、保存する方法について説明します。

  1. 「関数 (Fun)」キーメニューから「関数入力」を選択します。

    関数入力ポップアップウィンドウが表示されます。

  2. 追加または置換を行いたい関数の数を「関数番号: 」 フィールドに入力します。

    関数番号は 0〜9 の範囲になければなりません。

  3. 関数名、たとえば addition を「用法: 」フィールドに入力します。

  4. 関数を「値: 」フィールドに入力します。

    メモリレジスタ 1 と 2 の数値を加算し、その和をレジスタ 5 に記憶するには、R1+R2=S5 と入力します。R1 は「レジスタ 1 の R[etrieve](読み出し)」を意味し、R2 は「レジスタ 2 の R[etrieve](読み出し)」を意味し、S5 は「レジスタ 5 への S[tore](記憶)」を意味します。関数の作成時に使えるキーボード同義キー (R や S など) については、この章の終わりに記載されている表 8-1 を参照してください。

    独自の関数を作成する際、関数ウィンドウ (つまり、「会計」、「論理」、または「科学 」ウィンドウ) のいずれかからの関数を使いたいときは、必ずモードを変更するコマンドを含めるようにしてください。たとえば、メモリレジスタ 3 の内容を読み出してその階乗の値を求めたい場合、R3! では動作しません。これは、階乗を読み出す前に科学モードに変更する必要があるためです。この場合は、R3Ms!Mb を使います。この関数は、「メモリレジスタ 3 の内容を読み出し、モードを「科学 (Scientific)」モードに変更し、その階乗の値を求め、モードを基本モードに戻す」と正しく解釈されます。

  5. 「関数入力」ボタンの上でセレクトボタンをクリックして新しい関数を .calctoolrc ファイルに記憶し、それを関数メニューに追加します。

    新しい関数を使うには、関数メニューからそれを選択します。

    関数を作成する際、計算が演算の優先順位なしに左から右に行われることを忘れないでください。たとえば、計算 2+3*4 は、DeskSet 計算ツールによって行われるように結果は、 20 になります。標準演算優先順位で同じ方程式が行われると結果は、14 になります。これは、2+(3*4) のように小かっこを使って計算ツールで行うことができます。