Solaris 7 ご使用にあたって (SPARC 版)

Solaris 7 実行時の注意事項とバグ情報

CDE に関する注意事項とバグ情報

Solaris 7 オペレーティング環境での Motif プログラムのコンパイルについて (バグ ID:4172061)

Solaris 7 オペレーティング環境で Motif プログラムをコンパイルする時に、Solaris 2.5 または Solaris 2.6 オペレーティング環境でコンパイルした Motif API を使用している共有ライブラリにリンクすると、コアダンプが発生します。これは、Solaris 2.5 または Solaris 2.6 オペレーティング環境でコンパイルされた共有ライブラリは Motif 1.2 を使用しており、Solaris 7 オペレーティング環境でコンパイルされたプログラムは Motif 2.1 を使用しているためです。これはバイナリ互換の問題ではないので、Solaris 2.4、2.5、2.5.1、2.6 オペレーティング環境でコンパイルしたアプリケーションは、Solaris 7 オペレーティング環境で問題なく動作します。

回避方法 : Solaris 2.6 オペレーティングシステム上の /usr/dt/include/ ディレクトリにある、Solaris 2.6 Motif ヘッダーファイルディレクトリ Xm を、/tmp ディレクトリにコピーしてから、次のいずれかの方法を行なってください。

方法 1 :


cc m.c -I/usr/openwin/include -I/usr/dt/include -lXm -lXt -lX11 
通常上記のようになっている Motif コンパイル行を、次のように修正してください。

cc m.c -I/usr/openwin/include -I/tmp -I/usr/dt/include 
/usr/lib/libXm.so.3 -lXt -lX11

方法 2 :

  1. /usr/dt/lib/libXm.so.3 ファイルを /tmp ディレクトリにコピーします。

  2. /tmp ディレクトリで ln -s libXm.so.3 libXm.so コマンドを実行します。

  3. 次のような Motif コンパイル行を使用します。


    cc m.c -I/usr/openwin/include -I/tmp -I/usr/dt/include 
    -L/tmp -lXm -lXt -lX11

システム管理に関する注意事項とバグ情報

ネットワーク (nt) audit クラスの監査を実行するとシステム障害が発生する (バグ ID:4172702)

監査を有効にしているときに、ネットワーク監査イベント (nt クラス) を監査対象として選択すると、システム障害が発生します。

回避方法 : 個々のユーザーに対してまたは全ユーザーに対するデフォルトとして監査を有効にする場合に、ネットワーク監査イベント (nt クラス) またはすべての監査イベント (all クラス) を監査対象として指定しないでください。Solaris 7 オペレーティング環境では、これらのクラスは使用できません。個々のユーザーに対する監査は、/etc/security/audit_user ファイルで制御します。このファイルには、username:classes:classes という形式のエントリが含まれています。classes フィールドに all および nt クラスを指定しないでください。たとえば、/etc/security/audit_user ファイル中のエントリを、次のように変更しないでください。


root:lo,nt:no
bill:all:no

デフォルトの監査は、/etc/security/audit_control ファイルで制御します。このファイルには flags:classes という形式のフラグエントリが含まれています。このファイルでも、classes フィールドに all および nt クラスを指定しないでください。たとえば、/etc/security/audit_control ファイル中の flags エントリを、次のように変更しないでください。


dir:/var/audit
flags:nt
minfree:20
naflags:lo

この問題は、Solaris 7 のパッチ 106832 を適用すると解消できます。

セキュリティに関する注意事項とバグ情報

Solaris 7 の praudit および auditreduce が Solaris 2.6 の監査ファイルを処理できない (バグ ID:4167174 および 4168892)

Solaris 7 の監査トレールは、Solaris 2.3、2.4、2.5、2.5.1、2.6 オペレーティング環境で生成された監査トレールと互換性がありません。Solaris 2.3、2.4、2.5、2.5.1、2.6 オペレーティング環境で生成された監査ファイルを、Solaris 7 オペレーティング環境において praudit コマンドおよび auditreduce コマンドを使用して処理することはできません。

回避方法 : 監査トレールの処理は、それが生成されたオペレーティング環境と同じリリースの Solaris 環境で行なってください。この問題は、Solaris 7 のパッチ 106832 を適用すると解消されます。

AnswerBook2 に関する注意事項とバグ情報

AnswerBook2 の印刷機能を利用してマニュアルページを印刷・表示すると文章が重なって出力されることがある (バグ ID:4184935, 4184949)

AnswerBook2 の印刷機能を利用してマニュアルページを印刷または表示した場合、マニュアルページに記述されている文章が重なって出力されることがあります。

回避方法 : ブラウザの印刷機能を利用して印刷してください。文章が重なることなく印刷できます。

なお、AnswerBook2 の印刷機能についての詳細は、AnswerBook2 のオンラインヘルプ「AnswerBook2 を使ったオンライン文書の表示」を参照してください。