Solaris 7 オペレーティング環境で Motif プログラムをコンパイルする時に、Solaris 2.5 または Solaris 2.6 オペレーティング環境でコンパイルした Motif API を使用している共有ライブラリにリンクすると、コアダンプが発生します。これは、Solaris 2.5 または Solaris 2.6 オペレーティング環境でコンパイルされた共有ライブラリは Motif 1.2 を使用しており、Solaris 7 オペレーティング環境でコンパイルされたプログラムは Motif 2.1 を使用しているためです。これはバイナリ互換の問題ではないので、Solaris 2.4、2.5、2.5.1、2.6 オペレーティング環境でコンパイルしたアプリケーションは、Solaris 7 オペレーティング環境で問題なく動作します。
回避方法 : Solaris 2.6 オペレーティングシステム上の /usr/dt/include/ ディレクトリにある、Solaris 2.6 Motif ヘッダーファイルディレクトリ Xm を、/tmp ディレクトリにコピーしてから、次のいずれかの方法を行なってください。
方法 1 :
cc m.c -I/usr/openwin/include -I/usr/dt/include -lXm -lXt -lX11 |
cc m.c -I/usr/openwin/include -I/tmp -I/usr/dt/include /usr/lib/libXm.so.3 -lXt -lX11 |
方法 2 :
/usr/dt/lib/libXm.so.3 ファイルを /tmp ディレクトリにコピーします。
/tmp ディレクトリで ln -s libXm.so.3 libXm.so コマンドを実行します。
次のような Motif コンパイル行を使用します。
cc m.c -I/usr/openwin/include -I/tmp -I/usr/dt/include -L/tmp -lXm -lXt -lX11 |
監査を有効にしているときに、ネットワーク監査イベント (nt クラス) を監査対象として選択すると、システム障害が発生します。
回避方法 : 個々のユーザーに対してまたは全ユーザーに対するデフォルトとして監査を有効にする場合に、ネットワーク監査イベント (nt クラス) またはすべての監査イベント (all クラス) を監査対象として指定しないでください。Solaris 7 オペレーティング環境では、これらのクラスは使用できません。個々のユーザーに対する監査は、/etc/security/audit_user ファイルで制御します。このファイルには、username:classes:classes という形式のエントリが含まれています。classes フィールドに all および nt クラスを指定しないでください。たとえば、/etc/security/audit_user ファイル中のエントリを、次のように変更しないでください。
root:lo,nt:no bill:all:no |
デフォルトの監査は、/etc/security/audit_control ファイルで制御します。このファイルには flags:classes という形式のフラグエントリが含まれています。このファイルでも、classes フィールドに all および nt クラスを指定しないでください。たとえば、/etc/security/audit_control ファイル中の flags エントリを、次のように変更しないでください。
dir:/var/audit flags:nt minfree:20 naflags:lo |
この問題は、Solaris 7 のパッチ 106832 を適用すると解消できます。
Solaris 7 の監査トレールは、Solaris 2.3、2.4、2.5、2.5.1、2.6 オペレーティング環境で生成された監査トレールと互換性がありません。Solaris 2.3、2.4、2.5、2.5.1、2.6 オペレーティング環境で生成された監査ファイルを、Solaris 7 オペレーティング環境において praudit コマンドおよび auditreduce コマンドを使用して処理することはできません。
回避方法 : 監査トレールの処理は、それが生成されたオペレーティング環境と同じリリースの Solaris 環境で行なってください。この問題は、Solaris 7 のパッチ 106832 を適用すると解消されます。
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