Solaris 7 ご使用にあたって (SPARC 版)

マニュアルに関する情報

マニュアル中のバグ情報

OpenBoot PROM boot コマンドの動作 (バグ ID:4181145)

boot コマンド行でファイル名またはその他の引数が指定されている場合、PROM は既存の boot-file または diag-file の設定を無視しますが、このことが Solaris 7 の boot(1m) のマニュアルページに説明されていません。通常 OpenBoot の boot コマンドには、次のような形式で引数を指定します。


ok boot [device-specifier] [arguments] 

デフォルトの boot コマンドには、引数は指定されていません。device-specifierboot コマンド行に指定されている場合、OpenBoot は boot-device または diag-device NVRAM 変数を使用します。boot コマンド行に何も引数が指定されていない場合は、OpenBoot はデフォルトの引数として、boot-file または diag-file NVRAM 変数を使用します。

引数には複数の文字列を指定することができます。引数として指定された文字列はすべて二次ブートシステムに渡され、OpenBoot では解釈されません。boot コマンド行で引数が指定されている場合は、boot-file および diag-file NVRAM 変数は使用されません。NVRAM 変数の内容は、コマンド行引数の内容と組み合わせられません。


注 -

上記の動作は、OpenBoot 2.x または OpenBoot 3.x に基づく大部分のシステムに該当します。ただしプラットフォームによって動作が異なることがあります。


回避方法 :使用する boot コマンドの形式によって boot-file または diag-file が無視される場合があるので、boot-file に依存するような設定をすることは、通常はお勧めできません。

オペレーティングシステムのポリシーを変更するには、policy ファイルを変更します。通常は、システムのタイプ、ハードウェア、ファームウェア、/ (ルート) ファイルシステムに何がインストールされているかに応じて、適切なデフォルトの設定を boot コマンドが選択するようにすることが最もよい方法です。policy ファイルを変更して boot コマンドのポリシーを追加することもできますが、boot-file または diag-file を変更すると、予期しない結果が生じることがあります。