Solaris 7 ご使用にあたって (SPARC 版)

Solaris CDE に関する注意事項とバグ情報

西暦 2000 年以降への日時変更

Solaris 7 および CDE は、西暦 2000 年に対応しています。システムの日時を変更するには、date コマンドを使用します。テストなどの目的で、システムの日時を 2000 年以降に変更する場合は、システムをいったん停止するかまたはシングルユーザーモードにシャットダウンした後、シングルユーザーモードで date コマンドを使用してください。日時の変更後は、システムをブートしてマルチユーザーモードで使用することができます。

sys-suspend から CDE セッションを回復できないことがある (バグ ID:4174133)

処理速度が遅いシステムでは、sys-suspend(1M) がハングしてスクリーンがリフレッシュされないことがあります。システムが再開後、デフォルトではスクリーンがロックされます。スクリーンロックを解除するためにパスワードを入力しても CDE デスクトップの画面が表示されずに、空白の画面が表示されます。

このような状況になった場合は、スーパーユーザーとしてリモートからシステムにログインし、sys-suspend プロセスに対して kill コマンドを実行すると、CDE セッションを回復することができます。

回避方法 : autoshutdown が実行されて上記の問題が発生する場合には、dtpower(1M) アプリケーションを使用して autoshutdown を無効にしてください。

ロックスクリーンオプションなしで sys-suspend が起動される場合、問題は発生しません。

キーボード上の電源キーで起動する sys-suspend のロックスクリーンオプションを無効にする方法については、『電源管理システム ユーザーマニュアル』を参照してください。

CDE の「ワークスペース」メニューから起動する sys-suspend のロックスクリーンオプションを無効にするには、以下の手順を実行してください。

  1. スーパーユーザーになり、アクションファイル /etc/dt/appconfig/types/locale/sunOW.dt を作成します。

    locale には、CDE 起動時に選択した言語オプションを指定してください。

  2. /usr/dt/appconfig/types/locale/sunOW.dt ファイル中の ACTION SDTsuspend { ... } 定義を、 /etc/dt/appconfig/types/locale/sunOW.dt ファイル中にコピーします。

  3. /etc/dt/appconfig/types/locale/sunOW.dt ファイル中に定義されている sys-suspend コマンドに -x フラグを追加します。

  4. いったん CDE セッションを終了してから、ログインし直します。

IMAP サーバー側のメールボックスがファイルリストに表示されない (バグ ID:4140578)

メールボックス選択ダイアログで、ラジオボタンを「IMAP サーバ」に切り替えて「更新」ボタンをクリックしても、ファイルリスト中に IMAP サーバー側のメールボックス名が表示されずに、ローカルのメールボックス名が表示されます。

回避方法 : ファイルリストには表示されませんが、メールボックス名を入力すれば、IMAP サーバー側のメールボックスにアクセスできます。

メールボックス名の変更、メールボックスの削除ができない (バグ ID:4172448)

「メールボックス」メニューから「メールボックス名の変更」および「メールボックスの削除」を実行しても、次のようなエラーメッセーが表示されて処理が正しく行われません。


メールプログラムはメールボックス **** の名前を変更できません。

メールプログラムはメールボックス **** を削除できません。

回避方法 : 以下のようにして、コマンド行から直接メールボックスの削除またはメールボックス名の変更を行なってください。