Solaris 7 マニュアルの概要

Solaris 7 システム管理 Collection

Solaris 7 システム管理 Collection は、システム管理のすべての内容と SunOSTM コマンドについて解説しているオンラインマニュアルです。タイトル名に続いてマニュアルの要約があります。

『NFS の管理』

NFS の管理』では、Sun の NFSTM 分散ファイルシステムを正しく操作するために必要な管理作業について説明します。NFS を使うことによって、ネットワーク上の多数のコンピュータ間でファイルやディレクトリを共有できるようになります。また、NFS ファイルシステムの自動マウントとマウント解除を行う autofs (以前 はオートマウンタと呼ばれていた) を設定し、それを使用する方法について説明します。

『NIS+ への移行』

NIS+ への移行』では、NIS ネームサービスを運用しているサイトが、NIS+ に移行する方法について説明します。移行プロセスの概要、NIS+ 名前空間の設計、セキュリティ対策の導入、NIS 互換モードでの NIS+ の実行などに関する情報を提供します。また、NIS から NIS+ に移行するための前提条件についても説明します。

『Solaris 移行ガイド』

Solaris 移行ガイド』では、Sun が提供する分散型コンピューティングソリューションである、Solaris 7 オペレーティング環境を重点的に解説します。Solaris 7 は、ONCTM、OpenWindowsTM、ToolTalkTM、DeskSetTM、および OPEN LOOK の諸機能を搭載した SunOS 5.7 とその他のユーティリティから構成されます。このマニュアルでは、従来から SunOS 4.x を使用しているユーザーのために、前バージョンと新バージョンとの相違点を明らかにします。また、オペレーティング環境の他の側面についても、一般ユーザー、開発者、およびシステム管理者が新環境に移行する上で役立つ情報を提供します。

『Solaris ネーミングの管理』

Solaris ネーミングの管理』では、既存の NIS+、NIS、FNS、および DNS の名前空間をカスタマイズしたり、管理したりする方法について説明します。これら 4 種類のネームサービスの概要を紹介し、動作に関する概念的な情報を提供するほか、一般的な名前空間の管理作業の手順を説明します。また、名前空間でよく見られるエラーメッセージと問題の解決に役立つ付録も掲載します。

『Solaris ネーミングの設定と構成』

Solaris ネーミングの設定と構成』では、Solaris 環境で、NIS+、NIS、FNS、および DNS の名前空間を設定したり、構成したりする方法について説明します。これら 4 種類のネームサービスのそれぞれについて、ネットワークへの導入計画の立て方を解説し、設定と構成の手順を説明します。また、ネームサービススイッチファイル (nsswitch.conf) について紹介し、このファイルを使って 1 つの環境で複数のネームサービスを運用する方法について説明します。

『Solaris のシステム管理 (第 1 巻および第 2 巻)』

Solaris のシステム管理 (第 1 巻)』および『Solaris のシステム管理 (第 2 巻)』では、Solaris のシステム管理に関する広範な項目を扱います。項目には、ユーザーアカウントとグループの管理、サーバーとクライアントのサポート、システムの停止とブート、CD、フロッピーディスク、PCMCIA カードなどの取り外し可能な媒体の管理、ソフトウェアのパッケージとパッチの管理、ディスクとデバイスの管理、ファイルシステムの管理、データのバックアップと復元、印刷サービスの管理、rloginftprcp などによる遠隔システムでの作業、端末とモデムの管理、システムのセキュリティ管理、ディスク割り当て、システムアカウントおよび crontab によるシステム資源の管理、システム性能の管理、および Solaris で発生する問題の解決が含まれます。

上記の項目では、適宜、SPARC と x86 の両方のプラットフォームについて説明します。

このマニュアルは、Solaris システムの管理に携わるすべての方を対象にしています。

『Solstice Enterprise Agents 1.0 ユーザーズガイド』

Solstice Enterprise Agents 1.0 ユーザーズガイド』では、SolsticeTM Enterprise AgentsTM について紹介し、実行環境および関連するサブエージェントのインストール、構成、および管理について説明します。このマニュアルは、システム管理者を対象にしています。また、製品アーキテクチャ、機能、およびコンポーネントの概要を説明します。

『SunSHIELD 基本セキュリティモジュール』

SunSHIELD 基本セキュリティモジュール』は、SunSHIELD 基本セキュリティモジュール (BSM: Basic Security Module) の設定と管理に携わるシステム管理者を対象にしています。BSM は、Trusted Computer System Evaluation Criteria (TCSEC) の C2 レベルによって定義されているセキュリティ機能を提供します。マニュアルでは、インストール手順、BSM による監査の管理、監査トレールの分析プロセス、およびデバイスの割り当て方法について説明します。さらに、監査記録に関する詳細な説明も提供します。

『TCP/IP とデータ通信』

TCP/IP とデータ通信』では、Solaris に実装されている TCP/IP プロトコル群を使って、ネットワークの設定、管理、および拡張を行う方法について説明します。このマニュアルでは Solaris 環境について理解していることを前提にして、ネットワークの設計、構成、および管理に必要な作業を明確にします。また、Point-to-Point Protocol (PPP) および UNIX-to-UNIX Copy Program (UUCP) による遠隔マシンへの接続に関しても説明します。

Solaris 2.6 のリリースから、Dynamic Host Configuration Protocol (DHCP) に関する Part 4 が追加されました。また、DHCP に関連して付録 A も追加されました。

『主要メッセージの手引き』

250 以上ある Solaris のエラーメッセージについて、原因、解決法、関連情報、および参考情報を一覧で提供します。

『バイナリ互換性ガイド』

バイナリ互換性ガイド』は、SunOS 4.x をエミュレートするためのガイドです。これによって、SunOS 4.x 上でコンパイルおよびリンクされた実行ファイルを Solaris 上で実行できるようになります。バイナリ互換パッケージの使い方について説明するほか、実行ファイルがこのパッケージの下で実行するために守るべき制限についても説明します。

『フォントの管理』

フォントの管理』では、OpenWindows 環境でのフォント管理について詳細に説明します。

『メールシステムの管理』

メールシステムの管理』では、電子メールサービスを構築し、管理するために必要な概念および手順について説明します。特に、sendmail に必要な構成ファイルの設定方法について説明します。このマニュアルは、メールサービスの設定と管理に携わるシステム管理者を対象にしています。