Solaris 7 マニュアルの概要

『Federated Naming Service Programming Guide』

Federated Naming Service Programming Guide』では、複数の自律的な命名 (ネーミング) システムを自由に組み合わせて単一のネーミングサービスへと再構成し、統一されたわかりやすいネーミングインタフェースによってネーミングサービスを利用できるようにする方法を説明します。フェデレーテッド・ネーミング・サービス (FNS) を使うと、共通のネーミングポリシーの採用によって一貫したネーミング作業を遂行できるようになります。これらのインタフェースやポリシーは、ファイルサービスや印刷サービスなどのシステムおよびアプリケーションによって共有されるので、Solaris 環境でグローバルな名前空間が組織全域に適用されます。

FNS は、他社ベンダーの積極的なサポートを受けているオープンで標準の XFN (X/Open Federated Naming) プログラミングインタフェースおよびポリシーをエクスポートします。これによって、FNS を使用するアプリケーションの移植性が強化されています。FNS は、XFN ライブラリ、管理ツール、および XFN に適合したネーミングシステムのセットから構成されます。FNS は、NIS+ によって実装されており、組織内の部署、ホスト、サイト、サービス、およびファイルの命名に使用します。