図 7-1 に示すように、ネットワーク上で Solaris ソフトウェアをインストールするシステムには、次のものが必要です。
インストールサーバー - インストールのためにネットワーク上のシステムに Solaris CD イメージを提供する、ネットワークに接続されたシステム。インストールサーバーを作成するには、Solaris CD をサーバーのハードディスクにコピーするか、サーバーの CD-ROM ドライブから Solaris CD をマウントします。
Solaris CD をコピーすることによって、1 台のインストールサーバーは、複数のリリースの Solaris CD イメージ (異なるプラットフォームの Solaris CD イメージも含む) を提供できます。たとえば、SPARC インストールサーバーは、SPARC システムに Solaris 2.6 と 7 の CD イメージを提供できますが、同時に x86 システムに Solaris 7 の CD イメージを提供することもできます。
ネームサーバー - ネットワーク上のユーザーやその他のシステムに関する情報が収められている分散型ネットワークデータベース (NIS や NIS+ など) を管理するシステム
インストールサーバーとネームサーバーは、同じシステムであっても別のシステムであってもかまいません。
ブートサーバー - ネットワーク上でインストールされるシステムを起動するシステム。ブートサーバーとインストールサーバーは、通常は同じシステムです。ただし、インストールされるシステムがインストールサーバーとは「異なる」サブネット上にある場合、そのサブネットではブートサーバーが必要です。
1 台のブートサーバーは、複数のリリースの Solaris ブートソフトウェア (異なるプラットフォームの Solaris ブートソフトウェアも含む) を提供できます。たとえば、SPARC ブートサーバーは、SPARC システムに Solaris 2.6 と 7 の ブートソフトウェアを提供できますが、同時に x86 システムに Solaris 7 の ブートソフトウェアを提供することもできます。