Solaris のインストール (上級編)

ネットワークインストールコマンド

ネットワークインストール用の設定を行うときに使用できるコマンドを表 7-2 に示します。

表 7-2 ネットワークインストールコマンド

コマンド 

プラットフォーム 

説明 

add_install_client

SPARC/x86 

システムがネットワーク上でインストールできるように、システムについてのネットワークインストール情報をインストールサーバーまたはブートサーバーの /etc ファイルに追加するコマンド

setup_install_server

SPARC/x86 

Solaris CD をインストールサーバーのローカルディスクにコピーするか、ブートソフトウェアをブートサーバーにコピーするスクリプト。詳細は、setup_install_server(1M) のマニュアルページを参照

ホストマネージャ

SPARC/x86 

Solstice AdminSuite (solstice) で使用できるグラフィカルユーザーインタフェース (GUI)。これを使用して、システムについてのネットワークインストール情報をネームサービスに追加すると、システムをネットワーク上でインストールできる

mount

SPARC/x86 

Solaris CD ファイルシステムを含む、マウントされたファイルシステムを表示するコマンド。詳細は、mount(1M) のマニュアルページを参照

uname -i

SPARC/x86 

システムのプラットフォーム名 (SUNWSPARCstation-5 など) を調べるコマンド。この情報はインストール時に必要な場合がある。詳細は、uname(1) のマニュアルページを参照

patchadd -C install_image

SPARC/x86 

setup_install_server により作成されるネットワークインストールイメージ上にあるミニルート (つまり、Solaris_2.7/Tools/Boot) にあるファイルにパッチを適用するコマンド。これにより、Solaris インストールコマンドと他のミニルート固有のコマンドにパッチを適用できる。install_image はネットワークインストールイメージの絶対パス名である。詳細は、patchadd(1M) のマニュアルページを参照

reset

SPARC 

端末設定とディスプレイを再設定するコマンド。ブートする前に reset を使用すると便利な場合がある。また、ブート時に入出力割り込みに関するエラーメッセージが表示された場合は、L1 または STOP キーと A キーを同時に押し、その後 ok または >PROM プロンプトで reset と入力する

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SPARC 

モデル名、Ethernet アドレス、インストールされているメモリーなどのシステム情報を表示させるコマンド。ok または >PROM プロンプトでのみ使用可能