Solaris のインストール (上級編)

既存のオペレーティングシステムとユーザーデータを保存する方法

  1. 既存のオペレーティングシステムが Solaris オペレーティング環境と共存できることを確認します。

    共存により発生する可能性がある問題については、必ず既存のオペレーティングシステムのマニュアルで確認してください。

    Linux オペレーティングシステムの場合には、既知の問題が 1 つあります。Solaris fdisk パーティションは、Linux のスワップパーティションと同じです。Solaris ソフトウェアをインストールする前に、Linux のスワップパーティションを削除しなければなりません。手順については、Linux のマニュアルを参照してください。

  2. 既存のオペレーティングシステムが入っている媒体 (CD-ROM やフロッピーディスク) があることを確認します。

    プリインストールされているシステムの中には、オペレーティングシステムを再インストールするための媒体が標準では付属していないものもあります。ベンダーが提供するツールを使用して、オペレーティングシステムのコピーを媒体に作成します。

  3. バックアッププログラムを使用して、既存のオペレーティングシステムのカスタマイズデータ、ユーザーデータ、またはその両方のバックアップをとります。

  4. 第 2 章「対話式インストールの実行」で説明している手順で、Solaris インストールプログラムを起動します。

  5. プロンプトが表示されたら、「Solaris 対話式インストール」オプションを選択します。


    注 -

    「Solaris Web Start」オプションは選択しないでください。このオプションでは、fdisk パーティションを作成できません。


  6. Solaris 用に Solaris fdisk パーティションを作成し、既存のオペレーティングシステム用に fdisk パーティションを作成します。

    既存のオペレーティングシステムがディスク全体を使用しているため、Solaris fdisk パーティションを手動または自動で作成するかを選択します。

  7. インストール時にブート方法のプロンプトが表示されたら、「手動リブート (Manual Reboot)」を選択します。

  8. Solaris ソフトウェアがインストールされたら、コマンド行からシステムを停止します。

  9. 以前使用していた既存のオペレーティングシステムの媒体を使用して、システムをリブートします。

  10. ユーザーが作成した Solaris 以外の fdisk パーティションに名前がついていない場合、そのオペレーティングシステムの fdisk ユーティリティを使用して、fdisk パーティションに新しい名前を付けます。

  11. Solaris と共存させるオペレーティングシステムのインストールソフトウェアを使用して、Solaris 以外の fdisk パーティションに、そのオペレーティングシステムを再インストールします。


    注 -

    MS-DOS ユーザーのみ - MS-DOS 設定プログラムは、MS-DOS パーティションがフォーマットされていないことを認識して、フォーマットするかどうかを尋ねるプロンプトを表示します。セットアッププログラムがディスク全体をフォーマットして、Solaris fdisk パーティションを上書きするかのように解釈できるメッセージが表示されますが、セットアッププログラムは MS-DOS fdisk パーティションだけをフォーマットして、Solaris fdisk パーティションは変更しません。


  12. バックアップをとったデータを Solaris 以外の fdisk パーティションに復元します。

    オペレーティングシステムの復元プログラムを使用して、バックアップファイルを復元します。

  13. システムをリブートして、アクティブなパーティションを Solaris オペレーティング環境に変更します。

    将来、システムをリブートするたびに Solaris オペレーティング環境が自動的に起動するようにするには、Solaris fdisk パーティションをアクティブなパーティションにしておかなければなりません。このためにはリブート後、「Solaris のブート」画面の指示に従ってください。