この章では、Solaris 対話式インストール (Interactive Installation) プログラムまたは Solaris Web Start を使って、対話式インストールを実行する手順を説明します。これらの手順は、インストールしようとするシステム上で実行してください。
ローカル CD-ROM からデスクトップシステムをインストールするには、『Solaris 7 インストールライブラリ (SPARC 版)』または『Solaris 7 インストールライブラリ (Intel 版)』の「インストールの手順」を参照してください。システムでカスタム JumpStart を実行するには、第 3 章「カスタム JumpStart インストールの実行」を参照してください。
表 2-1 を使って、インストール先のシステムで対話式インストールを実行する準備ができていることを確認します。
表 2-1 SPARC: 対話式インストールのためのシステムの設定: 作業マップ
作業 |
説明 |
参照先 | |||||
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既存の Solaris 1.x (SunOS 4.x) ファイルのバックアップをとる |
システムに Solaris 1.x (SunOS 4.x) リリースがインストールされている場合は、一部の Solaris 1.x ファイルは Solaris ファイルに変換またはマージされます。 | ||||||
システムがサポートされているか確認する |
ハードウェアのマニュアルで、そのシステムで Solaris 7 がサポートされているか調べます。 |
『SMCC Hardware Platform Guide』 | |||||
旧バージョンの Solaris がインストールされている場合は、システムをアップグレードする方法を決定する |
システムに以前の Solaris リリースがインストールされている場合は、システムをどのようにアップグレードするかを決める必要があります。システムをアップグレードする前と後で何をすべきかを明確にしておいてください。 | ||||||
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Solaris ソフトウェアをインストールするための十分なディスク容量がシステムにあるか確認する |
(省略可能) ディスク容量の計画をたてるときには、どのソフトウェアグループをインストールするかなど、さまざまな考慮事項があります。 | ||||||
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システム構成情報を事前設定する |
(省略可能) sysidcfg ファイルまたはネームサービスを使って、システムのインストール情報 (たとえば locale など) をあらかじめ設定できるため、インストール作業中にプロンプトに答えて毎回情報を入力する手間が省けます。 | ||||||
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ネットワーク上でインストールするようにシステムを設定する |
ネットワーク上でのインストールの場合のみ リモート Solaris CD イメージからシステムをインストールするには、インストールサーバーまたはブートサーバーからブートとインストールを行うようにシステムを設定する必要があります。 | ||||||
システムがネットワークの一部に組み込まれている場合は、そのシステムに Ethernet コネクタまたは類似のネットワークアダプタが接続されていることを確認します。
tip ラインで接続されているシステムをインストールする場合は、ウィンドウ表示が横 80 桁、縦 24 行以上あることを確認します。
この大きさがないと、キャラクタベースのインストールインタフェースは正しく表示されません。stty コマンドを使うと、tip ウィンドウの現在のサイズを調べることができます。
製品ボックス内のソフトウェアをインストールする方法を選択します。
システムの CD-ROM ドライブを使ってシステムに Solaris ソフトウェアをインストールする場合は、システムの CD-ROM ドライブに Solaris CD-ROM を挿入します。
システムをブートします。
この時点で問題が発生した場合は、第 5 章「問題発生時の解決方法」を参照してください。
システムで ok プロンプトを表示させる方法の詳細は、『Solaris のシステム管理 (第 1 巻)』を参照してください。
ブートが完了するのを待ちます。
boot コマンドを入力すると、システムはハードウェアとソフトウェアの構成要素をチェックします。これには数分かかります。
プロンプトが表示された場合は、システム構成の質問に答えます。
ブート後に、Solaris インストールプログラムはプロンプトを表示して、システムに関する構成情報を入力するよう求めてきます。すべてのシステム構成情報をあらかじめ設定してある場合は、次の手順に進みます。
画面に表示された指示に従って、選択したインストール方法でシステムにソフトウェアをインストールします。
インストールが終了すると、表 2-2 に示すファイルに Solaris ソフトウェアのインストールに関するログが保存されます。
表 2-2 インストールログの保存場所
Solaris 対話式インストール (Interactive Installation) プログラムを使用して、ディスクレスクライアントまたは AutoClient システムに対して領域を割り当てた場合は、Solstice ホストマネージャを使用して、これらのクライアントの設定を完了してください。
Solaris 対話式インストール (Interactive Installation) プログラムを使用した場合は、『Solaris 7 インストールライブラリ (SPARC 版)』を参照し、Solaris ソフトウェアのインストール後に同梱のソフトウェアをインストールする方法を調べてください。
表 2-3 を使って、インストール先のシステムで対話式インストールを実行する準備ができていることを確認します。
表 2-3 x86: 対話式インストールのためのシステムの設定: 作業マップ
作業 |
説明 |
参照先 | |||||
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既存のオペレーティングシステムとユーザーデータを保存するか決定する |
システムにディスク全体を使用している既存のオペレーティングシステムがある場合は、そのシステムと Solaris ソフトウェアを共存させるために既存のオペレーティングシステムを保存する必要があります。 | ||||||
システムがサポートされているか確認する |
ハードウェアのマニュアルで、そのシステムで Solaris 7 がサポートされているか調べます。 |
『Solaris 7 (Intel Platform Edition) Hardware Compatibility List』 | |||||
旧バージョンの Solaris がインストールされている場合は、システムをアップグレードする方法を決定する |
システムに以前の Solaris リリースがインストールされている場合は、システムをどのようにアップグレードするかを決める必要があります。システムをアップグレードする前と後で何をすべきかを明確にしておいてください。 | ||||||
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Solaris ソフトウェアをインストールするための十分なディスク容量がシステムにあるか確認する |
(省略可能) ディスク容量の計画をたてるときには、どのソフトウェアグループをインストールするかなど、さまざまな考慮事項があります。 | ||||||
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システム構成情報を事前設定する |
(省略可能) sysidcfg ファイルまたはネームサービスを使って、システムのインストール情報 (たとえば locale など) をあらかじめ設定できるため、インストール作業中にプロンプトに答えて毎回情報を入力する手間が省けます。 | ||||||
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ネットワーク上でインストールするようにシステムを設定する |
ネットワーク上でのインストールの場合のみ リモート Solaris CD イメージからシステムをインストールするには、インストールサーバーまたはブートサーバーからブートとインストールを行うようにシステムを設定する必要があります。 | ||||||
システムがネットワークの一部に組み込まれている場合は、そのシステムに Ethernet コネクタまたは類似のネットワークアダプタが接続されていることを確認します。
tip ラインで接続されているシステムをインストールする場合は、ウィンドウ表示が横 80 桁、縦 24 行以上あることを確認します。
この大きさがないと、キャラクタベースのインストールインタフェースは正しく表示されません。stty コマンドを使うと、tip ウィンドウの現在のサイズを調べることができます。
製品ボックス内のソフトウェアをインストールする方法を選択します。
システムのフロッピーディスクドライブ (通常は A: ドライブ) に Configuration Assistant diskette (構成用補助) フロッピーディスクを挿入します。
システムの CD-ROM ドライブを使って、システムに Solaris ソフトウェアをインストールする場合は、CD-ROM ドライブに CD-ROM を挿入します。
システムの電源が切れている場合は電源を入れます。システムの電源が入っている場合は、システムをリブートします。
Device Configuration Assistant (デバイス構成用補助) プログラムが起動し、システムのデバイスを調べます。
システムの CD-ROM ドライブ (CD) またはネットワーク上のインストールサーバー (NET) からブートします。
Boot Solaris Select one of the identified devices to boot Solaris. > To make a selection, use the arrow keys, then press Enter to mark it [X]. Boot Solaris -------------------------------------------------------------------- [ ] NET : Xircom Pocket Ethernet parallel port card Port: 3BC-3BF; IRQ: 7 [ ] DISK: IDE(ATA) QUANTUM FIREBALL1080A Target: 0; Port: 1F0-1F7, 3F6-3F7; IRQ: 14 [ ] CD : IDE(ATA) IBM-H2344-A4 Target: 0; Port: 1F0-1F7, 3F6-3F7; IRQ: 14 |
Solaris 対話式インストール (Interactive Installation) プログラムまたは Solaris Web Start を選択します。
Select the type of installation you want to perform: 1 Solaris Interactive 2 Custom JumpStart 3 Solaris Web Start Enter the number of your choice followed by the <ENTER> key. If you enter anything else, or if you wait for 30 seconds, an interactive installation will be started. |
この時点で問題が発生した場合は、第 5 章「問題発生時の解決方法」を参照してください。
プロンプトが表示された場合は、システム構成の質問に答えます。
ブート後に、Solaris インストールプログラムはプロンプトを表示して、システムに関する構成情報を入力するよう求めてきます。すべてのシステム構成情報をあらかじめ設定してある場合は、次の手順に進みます。
画面に表示された指示に従って、選択したインストール方法でシステムにソフトウェアをインストールします。
インストールが終了すると、表 2-4 に示すファイルに Solaris ソフトウェアのインストールに関するログが保存されます。
表 2-4 インストールログの保存場所
Solaris 対話式インストール (Interactive Installation) プログラムを使用して、ディスクレスクライアントまたは AutoClient システムに対して領域を割り当てた場合は、Solstice ホストマネージャを使用して、これらのクライアントの設定を完了してください。
Solaris 対話式インストール (Interactive Installation) プログラムを使用した場合は、『Solaris 7 インストールライブラリ (Intel 版)』を参照して、Solaris ソフトウェアのインストール後に同梱のソフトウェアをインストールする方法を調べてください。