Solaris のインストール (上級編)

rules ファイルを作成する方法

  1. ファイルを開いて、rules というファイル名をつけます。

    新しい rules ファイルを作成するか、ユーザーが作成した JumpStart ディレクトリにあるサンプルの rules ファイルを編集します。

  2. カスタム JumpStart を使用してインストールするシステムの各グループに対応する rules ファイルに、ルールを追加します。

    rules ファイルにルールを追加するときは、次の項目に留意してください。

    rules ファイル内のルールは、次の構文になっていなければなりません。

    [!]rule_keyword rule_value [&& [!]rule_keyword rule_value]... begin  profile  finish
    

    !

    ルールキーワードの前で使用し、否定を示す記号 

    [ ]

    オプションの式またはフィールドを示す記号 

    ...

    前の式が繰り返されることを示す記号 

    rule_keyword

    ホスト名 (hostname)、メモリーサイズ (memsize) などの一般的なシステム属性を記述する定義済みキーワード。ルール値とともに使用し、同じ属性を持つシステムをプロファイルに一致させる。ルールキーワードの一覧は、表 8-2 を参照

    rule_value

    対応するルールキーワードに特定のシステム属性を与える値。ルール値の一覧は、表 8-2 を参照

    &&

    ルールキーワードとルール値のペアを同じルールで結合する (論理積をとる) ときに使用する記号。カスタム JumpStart インストール時に、システムがルール内のすべてのペアに一致しなければ、ルールの一致は成立しない 

    begin

    インストールが開始する前に実行できるオプションの Bourne シェルスクリプト名。begin スクリプトがない場合、このフィールドにマイナス記号 (-) を指定する必要がある。begin スクリプトはすべて、JumpStart ディレクトリになければならない。 

    begin スクリプトの作成方法の詳細は、「begin スクリプトの作成」を参照

    profile

    テキストファイル名。システムがルールに一致したとき Solaris ソフトウェアがシステムにどのようにインストールされるかを定義している。プロファイル内の情報は、プロファイルキーワードと、それらに対応するプロファイル値から構成される。すべてのプロファイルは JumpStart ディレクトリになければならない。 


    注 -

    プロファイルフィールドについては、別の使用方法もあります。詳細は、「サイト固有のインストールプログラムの使用」「begin スクリプトによる動的プロファイルの作成」を参照してください。


    finish

    インストール終了後に実行できるオプションの Bourne シェルスクリプト名。finish スクリプトがない場合、このフィールドにマイナス記号 (-) を指定する必要がある。finish スクリプトはすべて、JumpStart ディレクトリになければならない。 

    finish スクリプトの作成方法の詳細は、「finish スクリプトの作成」を参照

  3. rules ファイルを、プロファイルサーバーまたはプロファイルフロッピーディスクの JumpStart ディレクトリに保存します。

    rules ファイルの所有者は root で、アクセス権は 644 です。

次の手順

これで rules ファイルを作成する手順は終わりです。この後は、「プロファイルの作成」へ進んでください。