この節では、データ型構成ファイルの作成方法を説明します。
データ型定義を含む構成ファイルの要件は次のとおりです。
ファイルが name.dt という命名規則を使用していること
ファイルがデータベース検索パス上にあること。デフォルトの検索パスは次のとおりです。
個人用データ型 - HomeDirectory/.dt/types
システム共通データ型 - /etc/dt/appconfig/types/language
組み込みデータ型 - /usr/dt/appconfig/types/language。このディレクトリは使用しないでください。
データベース検索パスの変更については、「検索パスの値の設定」を参照してください。
既存のデータベース・ファイルを開くか、新しいファイルを作成します。
詳細は、「データ型の構成ファイル」を参照してください。
次の構文を使って、データ型のデータ属性を定義します。
   DATA_ATTRIBUTES data_type_name
    {
      ICON						image_name
      DESCRIPTION				string
      attribute_field
      attribute_field
      ...
    }
それぞれの意味は次のとおりです。
data_type_name - このデータ型に指定する固有の名前
image_name - アイコン・ファイルのファイル名またはパス。ファイルのベース名を使用します。たとえば、myimage.m.pm と myimage.t.pm というアイコン・ファイルには、myimage を使用します。
attribute_field - データ型の外観と動作を定義するフィールド
string - 文字列。内容はデータ型のアイテムヘルプです。
詳細は、「パーソナル・アクションとデータ型の作成例」を参照してください。
次の構文を使って、データ型のデータ基準を定義します。
   DATA_CRITERIA criteria_name
    {
      DATA_ATTRIBUTES_NAME	data_type_name
      criteria_field
      criteria_field
      ...
    }
それぞれの意味は次のとおりです。
criteria_name - この基準定義の固有の名前
data_type_name - DATA_ATTRIBUTES 定義で使用する名前
criteria_field - ファイルをこのデータ型に割り当てるための基準を定義するのに使用するフィールド
詳細は、「データ型のデータ基準の定義」を参照してください。
データベース・ファイルを保存します。
データ型のアイコンを作成します。
詳細は、「データ型に使用するアイコン・イメージの指定」を参照してください。
必要に応じて、属性定義の ACTIONS フィールドにリストされたアクションを作成します。
[デスクトップツール] アプリケーション・グループの [アクションの再読込み] をダブルクリックし、データベースを再読み込みします。
GIF 画像を表示する xgif というアプリケーションがシステムに含まれているとします。通常は、次のように入力してプログラムを実行します。
xgif filename
GIF 画像は、次の 2 つの方法で表示するものとします。
GIF データ・ファイルをダブルクリックする
データ・ファイルを選択し、[選択] メニューからアプリケーションを選択する
新規ファイル HomeDirectory/.dt/types/GifViewer.dt を開きます。
データ型定義を入力します。
   DATA_ATTRIBUTES Gif
    {
      DESCRIPTION				Gif image file.
      ICON						GifIcon
      ACTIONS					View
    }
   DATA_CRITERIA Gif_Criteria
    {
      DATA_ATTRIBUTES_NAME			Gif
      NAME_PATTERN						*.gif
    }
GifViewer アクションのアクション定義を入力します。
   ACTION GifViewer
    {
      EXEC_STRING					xgif %(File)Arg_1"Gif file to view:"
      WINDOW_TYPE					NO_STDIO
      DESCRIPTION					Double-click or drop a file to ¥
 										   start the Gif viewer.
    }
定義に ICON フィールドは含まれないので、アクションはシステムのデフォルト・アイコンを使用します。
次のマップ・アクションを入力し、GifViewer アクションを、データ型定義にリストされた View アクションに接続します。この表示アクションを Gif 型ファイルに制限するには ARG_TYPE フィールドを使用します。
   ACTION View
    {
      ARG_TYPE				Gif
      TYPE					MAP
      MAP_ACTION			GifViewer
    } 
ファイルを保存します。
[デスクトップツール] アプリケーション・グループの [アクションの再読込み] をダブルクリックし、データベースを再読み込みします。