この章では、動的再構成 (DR: Dynamic Reconfiguration) の概要について説明します。ここで記述されている機能は、Sun(TM) Enterprise(TM) 3000、3500、4000、4500、5000、5500、6000、6500 システムに固有であり、その他のシステムには適用できません。
このマニュアルでは、具体的な作業の内容を説明しています。それぞれの作業および関連する情報については、以下の対応する節を参照してください。
ボードの状態の確認 - 「ボードの状態の監視方法」
ボードまたは装置のシステム名の確認 -「ボードの状態の監視方法」
DR が対応しているボードの種類の特定 - 「対応しているハードウェア」
必要なソフトウェアパッチの確認 - 「ソフトウェアパッチ」
新しいボードの取り付け- 「新しいボードの取り付け」
予備装置にするボードの取り付け - 「新しいボードの取り付け」
ボードの取り外しと交換 - 「ボードの取り外し」
DR に対応していないデバイスドライバの削除 - 「切り離しに対して危険なドライバを使用するボードの取り外し」
入出力ボードへの記憶装置の接続 - 「記憶装置の追加」
ボードへのモジュールまたは入出力カードの追加 - 「記憶装置の追加」
DR ソフトウェアを使用して、システムを動作させたまま、いくつかの種類のシステムハードウェアを安全に追加、取り外し、構成変更することができます。
DR のコマンドを使用することによって、以下が可能になります。
ボードの取り付けや取り外しを行う際のシステムアプリケーションの中断時間の短縮。
障害が発生した装置を論理構成から削除することによるその装置の無効化。そのままにしておくと、オペレーティングシステムがクラッシュする可能性があります。
システムに取り付けられているボードの動作状態の表示。
システムが稼働したままの状態でのボードに対するシステムテストの実行。
システムが稼働したままの状態でのシステムの再構成。
ボードまたは関連する接続装置のハードウェア固有の機能の実行。
今回のリリースの DR では、コマンド行ユーザーインタフェースを使用します。DR の基本のコマンドは構成管理プログラムの cfgadm です。このプログラムの詳細については、cfgadm(1M) のマニュアルページを参照してください。