Sun Enterprise 6x00、5x00、4x00、3x00 システム Dynamic Reconfiguration ユーザーマニュアル

ボードの取り外し

ボードを取り外すには、後述するように、ボードに接続されているすべての装置について、そのための準備をして、ボードの構成解除操作と切り離し操作を行う必要があります。

ボードの取り外し手順については、「ボードの取り外し」を参照してください。

入出力装置とネットワーク装置の準備

別のボード上に代替資源がない場合は、重要なシステム資源を搭載したボードを切り離すことはできません。たとえば、起動ディスクは重要なシステム資源です。

重要ではないシステム資源を搭載したボードは、その資源に対する代替パスが存在するかどうかに関係なく構成解除することができます。そのためには、システム資源のファイルシステムのすべてをマウント解除し、スワップパーティションを削除する必要があります。 マウント解除する前に、ファイルや装置を開いている処理を終了したり、lockfs(1M) を使用して、ファイルシステムにハードロックをかけたりする必要がある場合もあります。すべての入出力装置ドライバが切り離し可能である必要があります。

システムのスワップ空間は、異なるボード上のコントローラに接続されたディスク上の複数のパーティションとして構成されている必要があります。この種の構成ではスワップパーティションを動的に追加したり削除したりすることができるため、特定のスワップパーティションが重要な資源となることはありません。 詳細は、swap(1M) を参照してください。


注 -

メモリーまたははディスクスワップ空間を切り離す場合は、実行中のプログラムが動作を継続するために必要な容量のメモリーまたはディスクスワップ空間が残されている必要があります。


入出力ボードの構成解除


注 -

システムが一時停止している間は、画面、マウス、キーボードを使用することはできなくなりますが、一時停止が終了すると、再び制御できるようになります。


入出力ボードの取り外しの準備

構成解除操作を完了するには、ネットワークインタフェースを含む、そのボード上のすべての入出力装置を手動で終了する必要があります。


注 -

ボード上にある構成解除の対象部品を確認するには、ifconfigmountpfswap コマンドのいずれかを使用します。prtdiag(1M) コマンドによって情報を得ることもできますが、情報量が少なくなります。


ネットワーク装置の使用の停止

DR は、切り離されようとしているボード上のネットワークインタフェースの使用を自動的に停止しません。インタフェースは、それぞれ手動で使用を停止する必要があります。

DR は、以下の条件に当てはまるインタフェースに対する構成解除操作を許可しません。その場合、構成解除操作は失敗し、DR によってエラーメッセージが返されます。