新しいボードの取り付けには、後述する DR の接続操作と構成操作が関係してきます。ボードを予備として使用する場合は、取り付けるときは無効にしておいて、 後で使用するときに有効にする必要があります。
ボードの取り付け手順については、「新しいボードの取り付け」を参照してください。
既存のボードに記憶装置を追加するには、「記憶装置の追加」を参照してください。
カードケージにボードを物理的に装着したら、そのボードを論理的に接続します。
# cfgadm -c connect コントローラ番号:スロット番号
コントローラ番号:スロット番号 は、論理的接続点の識別名 (ボードのシステム名) で、cfgadm の状態表示情報で調べることができます。
ボードを装着する前の状態と条件は、以下のようになります。
受容体の状態 - Empty
占有装置の状態 - Unconfigured
条件 - Unknown
ボードの装着後の状態と条件は、以下のようになります。
受容体の状態 - Disconnected
占有装置の状態 - Unconfigured
条件 - Unknown
接続点が論理的に接続された後の状態と条件は、以下のようになります。
受容体の状態 - Connected
占有装置の状態 - Unconfigured
条件 - OK
これで、システムによってボードが認識されますが、ボード上の装置はまだ使用できません。温度が監視され、条件は電力供給と冷却の影響を受けます。
ボードを論理的に構成して、システム構成にボードを追加するには、次のコマンドを入力します。
# cfgadm -c configure コントローラ番号:スロット番号
接続点が構成されると、状態と条件は以下のようになります。
受容体の状態 - Connected
占有装置の状態 - Configured
条件 - OK
これで、システムによってボード上にある使用可能な装置も認識され、すべての装置は、使用するためにマウントまたは構成することができるようになります。
構成操作がなんらかの理由で失敗した場合、個別装置と接続点の状態は configured になり、ボードが部分的にしか構成されていない特殊な状況になります。この場合、行えるのは「構成解除」操作だけです。未構成部分の構成を行うことはできません。
ボードをスペアボードにする場合は、そのボードを無効なボードの一覧に登録します。無効なボードの一覧に登録しておくことで、システムに電源を入れたとき、あるいはシステムを再起動したとき、そのボードが使用されなくなります。
ボードを無効にするには、EEPROM コマンドを使用します。
# eeprom disabled-board-list=コントローラ番号:スロット番号
# cfgadm -c disconnect -o disable-at-boot コントローラ番号:スロット番号
この後で、同じスロットに別にボードを装着しても、cfgadm の状態表示には、無効なボードとして表示されます。
稼働中のシステムに、構成解除されているボード、すなわち、システムが使用していないボードが含まれていることがあります。構成解除されているボードには、以下が行われている可能性があります。
システム起動後のホットスワップ
EEPROM 設定の disable-board-list による無効化
以前の構成解除
ボードを有効にするには、前に説明されている configure オプションを使用します。
記憶装置の追加については、「記憶装置の追加」を参照してください。