Solaris 7 環境は現在パッケージという単位でバンドルされています。これらのパッケージには、システムに追加したり、システムから削除したりする必要があるファイルおよび情報のすべてが含まれます。
pkginfo ファイル - これはパッケージの特性を設定する ASCII ファイルです。パッケージを記述してそのインストールのための制御パラメータを設定する macro=value の対で構成されています。詳細については、pkginfo(4) のマニュアルページを参照してください。
prototype ファイル - これはパッケージの内容を定義する ASCII ファイルです。そのまま出荷できるオブジェクト (たとえば、ファイル、ディレクトリ、リンク) ごとに 1 つのエントリがあります。また、pkginfo、depend および copyright ファイルなどのパッケージ情報ファイルおよびスクリプトのインストールエントリを含みます。詳細については、prototype(4) のマニュアルページを参照してください。
copyrightファイル - これはパッケージの著作権に関する記述を提供する ASCII ファイルです。コメント行を含むその内容はパッケージのインストール時に表示されます。詳細については、copyright(4) のマニュアルページを参照してください。
パッケージの内容 - パッケージの内容が含まれます。
スクリプト - スクリプトを使用してパッケージのインストールおよび削除を制御したり、ユーザに入力を要求したり、または特定のクラスのすべてのオブジェクトに対して処理を実行できます。スクリプトは Bourne シェルが実行できるものでなければなりません。
アドオンアプリケーションソフトウェアは、フロッピーディスク、テープ、または CD-ROM から Solaris 7 システムにインストールできるようにパッケージ化されていなければなりません。『Application Packaging Developer's Guide』では、パッケージを作成するためのガイドラインを記載しています。
パッケージを作成し、操作するためのユーティリティがいくつか提供されます。 表 16-5 にパッケージの作成に便利なコマンドを示します。
表 16-5 パッケージ作成用コマンド
pkgmk コマンドへ入力するプロトタイプファイルのエントリを生成する |
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インストール可能なパッケージを生成する |
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パッケージフォーマットを変換する |
表 16-6 にパッケージの追加と削除に便利なコマンドを示します。
表 16-6 パッケージの追加と削除用コマンド
システムにソフトウェアパッケージを追加する |
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要求スクリプトに対する応答を格納する |
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システムからパッケージを削除する |
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インストールの結果をチェックする |
表 16-7 にパッケージに関する情報を提供するコマンドを示します。
表 16-7 Cパッケージに関する情報を提供するコマンド
インストール済みパッケージに関するソフトウェアパッケージ情報を表示する |
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