表 4-1 は、Solaris Web Start がデフォルトで行うことと、Solaris Web Start でできること、できないことをまとめたものです。
表 4-1 Solaris Web Start のデフォルト動作と制限の概要
デフォルトでの処理 |
できること |
できないこと |
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システムディスクへの root およびスワップパーティションの作成 (ブートディスクの作成) |
パーティションのサイズの変更 |
- |
ブートディスクの設定 |
「カスタムインストール」オプションで「ファイルシステムを配置する」を選択し、手動による他のディスクへの変更 |
- |
同梱ソフトウェア用の /opt パーティションの作成 |
パーティションの追加とファイルシステムの作成 |
/opt 以外のパーティションへの同梱ソフトウェアの格納 |
選択されたデフォルトロケールに基づいた Solaris のインストール |
その他のロケールの追加選択 |
Solaris の英語ロケールの削除 |
Solaris Web Start は、デフォルトでインストールする製品を動的に「決定」します。この決定は、次の条件に基づいて行われます。
購入されている製品ボックス
サーバーにインストールするか、デスクトップにインストールするか
インストールする Solaris の言語
コンピュータのブートディスクの容量
Solaris Web Start が個々のシステムに合わせて行なったデフォルトの選択は、そのインタフェースに反映されます。このデフォルトの選択内容は、「デフォルトインストール」オプションを選択すると表形式で示されます。
製品によっては、インストールの選択を Solaris Web Start が行うものがあります。「Solaris マニュアル」の場合、Solaris Web Start は AnswerBook サーバーパッケージとデータパッケージを両方インストールします。どちらか一方だけをインストールするには、「Solaris マニュアル」を選択しないで Solaris Web Start を実行した後、手作業でインストールしてください。
インストール先のシステムに複数のディスクがある場合、「デフォルトインストール」オプションではシステムディスクしか設定しません。ファイルシステムを自分で設定してマウントし、/etc/vfstab にその登録を行わないかぎり、オペレーティングシステムによって他のディスクが認識されることはありません。詳しくは、『Solaris のシステム管理 (第 1 巻)』の「ファイルシステムの管理」の章と format(1M) のマニュアルページを参照してください。
Solaris Web Start でシステムの全ディスクを設定する場合は、「カスタムインストール」オプションを使用して、「ファイルシステムを配置する」ですべてのディスクを選択してください。