プログラミングの国際化

はじめに

このマニュアルでは、SolarisTM 7 の新しい国際化機能について説明します。Solaris 7 を使用してさまざまな言語や文化に対応するグローバルなソフトウェア製品を構築するための重要な情報が記載されています。

具体的には次の項目について説明します。

このマニュアルでは、適切な箇所で、このリリースの国際化機能についての追加情報や詳細な情報が記載された他のマニュアルを紹介しています。

対象読者

このマニュアルは、Solaris 7 環境用の国際化製品およびアプリケーションを設計するソフトウェア開発者を対象としています。 このリリースに関連する 米国 Sun Microsystems, Inc. (以降、Sun とします) 固有の情報が記載されています。

このマニュアルは、読者が C プログラミング言語、および X11TMNeWS ウィンドウシステムツールキットに関する知識を持っていることを前提としています。

オペレーティングシステムの情報はすべて Solaris 7 SunOSTM 5.7 動作環境に関する情報です。対象とするハードウェアプラットフォームは SPARC および Intel x86 です。ほとんどの場合、これらのアーキテクチャに対するサポートは同じですが、違いがある場合には注に示しています。

内容の紹介

このマニュアルは次のように構成されています。

関連マニュアル

Java 開発キットについては、http://java.sun.com/docs/books/tutorial/i18n/index.html を参照してください。

『Creating Worldwide Software: Solaris International Developer's Guide』(第 2 版、Bill Tuthill、David A. Smallberg 共著、Mountain View, Calilfornia, Sun Microsystems Press、1997 年)。books@sun.com および www.sun.com/books/ で入手できます。このマニュアルは、Solaris オペレーティングシステムの下で国際化を行う際の手順の概要を説明しています。

『共通デスクトップ環境 プログラマーズ・ガイド (国際化対応編)』(Mountain View, Calilfornia, SunSoft Press、1996 年)。Solaris CDE マニュアルセットは、米国 SunExpress, Inc. (以降、SunExpress とします) を通して一冊ごとに購入できます。このマニュアルは、Solaris documentation CD に含まれる Solaris 共通デスクトップ環境 1.2 開発者用 AnswerBookTM にも収められています。SunDocs プログラムを利用して入手できます (「マニュアルの注文方法」を参照してください)。ロケール管理、フォント管理、分散ネットワーク、ユーザーインタフェース言語 (UIL)、および Xt や Xlib の依存性について説明しています。

『OSF/Motif プログラマーズ・ガイド リリース 1.2』(Englewood Cliff, New Jersey、Prentice-Hall、1993 年)。このマニュアルでは、OSF/Motif アプリケーションプログラミングインタフェースを使用して、Motif アプリケーションを作成する方法を説明します。Motif ウィジェットセットアーキテクチャの概要および Motif ツールキットについて説明し、Motif アプリケーションのモデルと例を示します。

『OSF/Motif プログラマーズ・リファレンス リリース 1.2』(Englewood Cliff, New Jersey、Prentice-Hall、1992 年)。このマニュアルは、OSF/Motif のコマンド、関数、ツールキット、ウィンドウマネージャ、ユーザーインタフェース言語のコマンドと関数のリファレンスページをまとめたものです。

『PostScript リファレンス・マニュアル 第 2 版』(Adobe Systems Inc.、Addison-Wesley、1990 年)。デバイスに依存しない印刷言語としての PostScript の基礎について説明した、PostScript の標準的なリファレンスマニュアルです。

『PostScript Language Reference Manual Supplement』(Adobe Systems Inc.、1994 年)。

『Programming the Display PostScript System with X』(Reading, Mass.、Adobe Systems Inc.、Addison-Wesley、1993 年)。X Window System および Display PostScript を使用して画面表示やプリンタ出力の情報を生成するアプリケーション開発者向けのマニュアルです。

『OLIT リファレンスマニュアル』(Sun Microsystems、1994 年)。

『XView Developer's Notes』(O'Reilly & Associates、1992 年)。

マニュアルの注文方法

SunDocsTM プログラムでは、米国 Sun MicrosystemsTM, Inc. (以降、SunTM とします) の 250 冊以上のマニュアルを扱っています。このプログラムを利用して、マニュアルのセットまたは個々のマニュアルをご注文いただけます。

マニュアルのリストと注文方法については、米国 SunExpressTM, Inc. のインターネットホームページ http://www.sun.com/sunexpress にあるカタログセクションを参照してください。

表記上の規則

このマニュアルでは、次のような字体や記号を特別な意味を持つものとして使用します。

表 P-1 表記上の規則

字体または記号 

意味 

例 

AaBbCc123

コマンド名、ファイル名、ディレクトリ名、画面上のコンピュータ出力、またはコード例を示します。 

.login ファイルを編集します。

ls -a を使用してすべてのファイルを表示します。

system%

AaBbCc123

ユーザーが入力する文字を、画面上のコンピュータ出力とは区別して示します。 

system% su

password:

AaBbCc123

変数を示します。実際に使用する特定の名前または値で置き換えます。 

ファイルを削除するには、rm filename と入力します。

『 』 

参照する書名を示します。 

『コードマネージャ・ユーザーズガイド』を参照してください。 

「 」 

参照する章、節、ボタンやメニュー名、または強調する単語を示します。 

第 5 章「衝突の回避」を参照してください。 

この操作ができるのは、「スーパーユーザー」だけです。 

¥ 

枠で囲まれたコード例で、テキストがページ行幅を越える場合、バックスラッシュは継続を示します。 

sun% grep `^#define ¥
  XV_VERSION_STRING'

ただし AnswerBook2TM では、ユーザーが入力する文字と画面上のコンピュータ出力は区別して表示されません。

コード例は次のように表示されます。

[ ] は省略可能な項目を示します。上記の場合、filename は省略してもよいことを示します。

| は区切り文字 (セパレータ) です。この文字で分割されている引数のうち 1 つだけを指定します。

キーボードのキー名は英文で、頭文字を大文字で示します (例: Shift キーを押します)。ただし、キーボードによっては Enter キーが Return キーの動作をします。

ダッシュ (-) は 2 つのキーを同時に押すことを示します。たとえば、Ctrl-DControl キーを押したまま D キーを押すことを意味します。

一般規則