Solaris のシステム管理 (第 1 巻)

OS サービスの追加

Solaris OS サーバーは、クライアントをサポートできるオペレーティングシステムサービスを提供するサーバーです。ホストマネージャを使用すれば、OS サーバーのサポートを追加するか、スタンドアロンシステムを OS サーバーに変換することができます。

サポートしたいプラットフォームと Solaris リリースごとに、特定の OS サービスを OS サーバーに追加しなければなりません。たとえば、Solaris 7 を実行している SPARC Sun4m システムをサポートするには、Sun4m/Solaris 7 OS サービスを OS サーバーに追加しなければなりません。また、Solaris 7 を実行している SPARC Sun4c システムまたは x86 システムをサポートするには、さらに OS サービスを追加する必要があります。これらのシステムは異なるプラットフォームグループに含まれるためです。

OS サービスを追加するには、適切な Solaris CD イメージを使用できなければなりません。


注 -

ホストマネージャを使用して、SunOS 4.0 またはその互換バージョンを実行するディスクレスクライアントのサポートを追加することはできますが、SunOS 4.0 およびその互換バージョの OS サーバーを追加することはできません。install4x コマンドを使って OS サーバーに OS サービスを追加し、それからホストマネージャを使って SunOS 4.0 またはその互換バージョンのクライアントのサポートを追加しなければなりません。


OS サービスにパッチが適用されているときに OS サービスをサーバーに追加する

OS サービスを OS サーバーに追加するときに、サーバー上で動作している OS のバージョンと、追加しようとしている OS との間に整合性がないというエラーメッセージが表示される場合があります。このメッセージは、インストールされている OS に、以前パッチを適用したパッケージが含まれており、追加しようとしている OS サービスには、パッチを適用したパッケージが含まれていないときに表示されます (これは、パッチがパッケージに統合されているためです)。

たとえば、Solaris 7 またはその互換バージョンを実行しているサーバーがあるとします。また、このサーバーには、以前パッチを適用した Solaris 2.6 SPARC Sun4m OS サービスを含む OS サービスもロードされているものとします。このサーバーに、Solaris 2.6 SPARC Sun4c OS サービスを CD-ROM から追加しようとすると、次のようなエラーメッセージが表示されます。


Error: inconsistent revision, installed package appears to have been 
patched resulting in it being different than the package on your media. 
You will need to backout all patches that patch this package before 
retrying the add OS service option.

OS サービスの削除

OS サービスは、ホストマネージャを使用して、OS サーバーから削除できます。たとえば、Solaris 7 またはその互換バージョンを実行している SPARC Sun4m システムをサポートする必要がなくなった場合、ホストマネージャを使用してこれらの OS サービスをサーバーから削除できます。