Solaris のシステム管理 (第 1 巻)

Sun パッケージをサーバーおよびクライアントへインストールする

ディスクレスクライアントと AutoClient システムにパッケージを追加する場合は、これらのパッケージのファイルがどこにインストールされるかを知る必要があります。つまり、クライアントのルートファイルシステムか、サーバーの /usr ファイルシステム (またはクライアントと共有される他のいずれかのファイルシステム) のどちらかです。

Sun ソフトウェアパッケージの多くは、そのインストール場所を示すように命名されています。たとえば、SUNWvolr パッケージはルートファイルシステムにインストールされ、SUNWvolu パッケージは /usr ファイルシステムにインストールされます。「r」という接尾辞はルートを、「u」という接尾辞は /usr を表します。しかし、Sun パッケージのファイルのインストール場所を判断する最も確実な方法は、SUNW_PKGTYPE パラメータを調べることです。これは、パッケージの pkginfo ファイルに設定されています。pkginfo ファイルを調べるためのインタフェースについては、「パッケージファイルのインストール場所を決定する方法」で説明します。

Sun パッケージの一部には、対応する SUNW_PKGTYPE パラメータがありません。これらのパッケージは、通常、/opt にインストールされるように設定されています。Sun パッケージに SUNW_PKGTYPE パラメータ値がないときは、それをインストールするときに、サードパーティパッケージとして扱ってください。(詳細については、「サードパーティパッケージをサーバーおよびクライアントへインストールする」を参照してください。)

ディスクレスクライアントまたはデータレスクライアントに Sun パッケージをインストールするときは、表 16-2 の一般的なガイドラインに従ってください。

表 16-2 クライアントへの Sun パッケージのインストール

パッケージファイルのインストール場所 

パッケージのインストール場所 

ルート (/) ファイルシステム

クライアントまたはクライアントのルートファイルシステム 

/usr (または他のいずれかの共有ファイルシステム)

サーバー