Solaris のシステム管理 (第 1 巻)

ユーザー初期設定ファイルとサイト初期設定ファイルの例

ここでは、ユーザー自身の初期設定ファイルをカスタマイズする場合にまず使用する、ユーザー初期設定ファイルとサイト初期設定ファイルの例を示します。例の中のシステム名やパス名は、実際のサイトに合わせて置き換えてください。

コード例 - .profile ファイルの例


例 1-1 .profile ファイルの例


 [ユーザーのシェルの検索パスを設定する。] PATH=$PATH:$HOME/bin:/usr/local/bin:/usr/ccs/bin:.
 [ユーザーのメールファイルへのパスを設定する。] MAIL=/var/mail/$LOGNAME
 [ユーザーの Usenet ニュースサーバー用の環境変数を設定する。] NNTPSERVER=server1
 [マニュアルページへのユーザーの検索パスを設定する。] MANPATH=/usr/share/man:/usr/local/man
 [ユーザーのデフォルトプリンタを設定する。] PRINTER=printer1
 [ユーザーのデフォルトのファイル作成アクセス権を設定する。] umask 022	
 [指定された環境変数をエクスポートする。] export PATH MAIL NNTPSERVER MANPATH PRINTER 

コード例 - .cshrc ファイルの例


例 1-2 .cshrc ファイルの例


 [ユーザーのシェルの検索パスを設定する。] set path=($PATH $HOME/bin /usr/local/bin /usr/ccs/bin)
 [ユーザーのメールファイルへのパスを設定する。] setenv MAIL /var/mail/$LOGNAME
 [ユーザーの Usenet ニュースサーバーを設定する。] setenv NNTPSERVER server1
 [ユーザーのデフォルトプリンタを設定する。] setenv PRINTER printer1
 [ History コマンドの別名を作成する (h と入力するだけで history コマンドを実行できる)。] alias h history
 [ユーザーのデフォルトのファイル作成アクセス権を設定する。] umask 022
 [「サイト初期設定ファイルの例」 に示すサイト初期設定ファイルを実行する。] source /net/server2/site-init-files/site.login