名前 | 形式 | 機能説明 | オプション | オペランド | ファイル | 属性 | 関連項目 | 診断 | 注意事項
rlogin は、使用している端末から hostname で示すリモートホストに対してリモートログインセッションを開設します。
ホスト名のリストは hosts データべースに記録されています。このデータべースは /etc/hosts ファイル、 ネットワーク情報サービス (NIS) の ホストマップ、インターネットドメインネームサーバー、 またはそれらすべてを 1 つにしたものに含まれています。 各ホストは正式な名前 (データべースエントリに記録されている最初の名前) を 1 つ持ち、さらに 1 つまたは複数のニックネームを持つこともできます。 本コマンドの hostname 引数には、正式名でもニックネームでも指定することができます。
各リモートマシンには /etc/hosts.equiv という名のファイルが割り当てられることがあります。 このファイルには、 当該ホストがユーザー名を共用する他のホスト名が記録されています。 ローカル側とリモート側で同じユーザー名を持つユーザーは、リモート側の /etc/hosts.equiv ファイルにリストされているマシンからは、パスワードを入力せずに rlogin を実行することができます。 各ユーザーは、同様のリストを自身のホームディレクトリ中の .rhosts ファイル内に用意することもできます。その場合、ファイル内の各行に hostname と username を空白で区切って記述します。リモートユーザーの .rhosts ファイル内のエントリにより、 username という名のユーザーは、 hostname で示すホストにログインしていれば、リモートマシンに パスワードを入力せずにリモートユーザーとしてログインできます。 ローカルホスト名がリモートマシン上の /etc/hosts.equiv ファイル中に見つからず、かつローカルユーザー名 とホスト名がリモートユーザーの .rhosts ファイル中に見つからない場合、 リモートマシンはパスワードを入力するよう要求します。 /etc/hosts.equiv および .rhosts の両ファイル中のホスト名は、ホストデータべースに登録されている 正式なホスト名である必要があります。ニックネームは使用できません。
安全性の面から、 .rhosts ファイルの所有者はリモートユーザーもしくはスーパーユーザーにしてください。
リモート端末のタイプは、ユーザーの TERM 環境変数が示すローカル端末のタイプと同一であることが必要です。 端末のサイズやウィンドウのサイズも、サーバーがその機能をサポート していれば、リモートシステムにコピーされます。サイズを変更した場合でも、 リモートシステム上でその変更結果が反映されます。 リモート側では常にエコーが発生するので、遅延の場合を除き、 リモートログイン処理であることを意識する必要はありません。また CTRL-S や CTRL-Q を使ったフロー制御、 および割り込み時の入出力のフラッシュも正しく処理されます。
以下のオプションを指定できます。
ネットワーク間で、7 ビットデータではなく 8 ビットデータを送信します。
リモートホストとの接続を解除する際に用いるエスケープ文字として、 標準の文字の代わりに c を使用します。
すべての文字をエスケープ文字として認識しないようにします。
リモートログイン用のユーザー名として username で示す名前を使用します。 本オプションを省略すると、 ユーザーのローカルユーザー名がリモートユーザー名となります。
litout モードでの rlogin セッションの実行を許可します。
端末から入力した行がチルド文字(‾)で始まっている場合、その行には エスケープシーケンスが記述されているとみなされます。なお前述の -e オプションを使って、 エスケープ用の文字をチルド以外に変更することも可能です。
リモートホストとの接続を解除します。 ローカルホストはリモート側に警告を出さずに切断を実行します。 この点で通常のログアウトとは異なります。
ログインセッションを一時中断します。 これはジョブ制御機能付きのシェルを使用している場合にのみ有効な指定です。 susp は中断用の文字を示します。通常は CTRL-Z が用いられます ( tty(1) 参照)。
ログインの途中で入力を一時中断しますが、 出力は表示されています。 これはジョブ制御機能付きのシェルを使用している場合にのみ有効な指定です。 dsusp は一時的中断用の文字を示します。通常は CTRL-Y が用いられます ( tty(1) 参照)。
ユーザーアカウントについての情報
本コマンドの hostname バージョン
ユーザー名を共有するホスト名のリスト
マシンのシャットダウン中にログイン しようとするユーザーに対するメッセージ
ホスト名とユーザー名の組合せを含んだ専有リスト
次の属性については attributes(5) のマニュアルページを参照してください。
属性タイプ | 属性値 |
使用条件 | SUNWcsu |
次のメッセージは、マシンがシャットダウン中で、ログインできないことを表します。
NO LOGINS: System going down in N minutes |
hosts.equiv 中に記録されているホストは、 ローカルホストと同程度に機密保護されている必要があります。 そうでないホストが存在すると、システム全体の機密保護が影響を受けます。
ネットワーク情報サービス (NIS) は、以前は Sun Yellow Pages (YP) として知られていました。 この 2 つの機能面は変わらず、 名称のみが変更になりました。
本バージョンでは TCP ネットワークサービスだけが使用できます。
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