EISA マザーボードなどレベルトリガー割り込みをサポートしているマザーボードでは、多少性能が低下することがありますが、複数の AHA-274x アダプタで同じ IRQ を共有できます。
AHA-2840VL アダプタでは、エッジトリガー割り込みだけサポートしています。このため、IRQ を共有することはできません。
AHA-274x ホストバスアダプタの負荷が大きい場合は、テープデバイスが優先順位の高い高速のデバイスとのアービトレーション競合に負けて、Media Error メッセージを返します。この問題を回避するには、アダプタの SCSI ID をテープデバイスより小さな値に変更してください。
たとえば、ジャンパまたは外部スイッチを使用してテープドライブの SCSI ID を 7 に設定し、ECU を使用して AHA-247x の SCSI ID に 6 を設定します。(AHA-284x の設定変更には、ブート時に Ctrl-A キーを押すことによってアクセスする BIOS 構成ユーティリティを使用します。)
AIC-7770 コントローラに大容量ディスクを接続した場合、Solaris 環境でそのディスクを、DPT PM-2022 コントローラなどのジオメトリの異なるコントローラにマウントすることはできません。
一部の VESA ローカルバスマザーボードには、複数のバスマスターコントローラに対応していないものがあります。たとえば AHA-2840VL ホストバスアダプタがそうです。
AHA-2742T または AHA-2842VL アダプタで低速のテープデバイスを使用している場合、負荷が大きくなると、次のようなエラーメッセージが表示されます。
Warning: /eisa/esa@2c00/cmtp@4,0 (Tape4): 0.25 inch cartridge Tape 11: Fixed record length (512 byte blocks) I/O |
このような場合は、テープドライブの SCSI ID をホストバスアダプタの SCSI ID より大きくしてください。
たとえばテープドライブの SCSI ID を 6 にして、ホストバスアダプタの SCSI ID を 5 より小さな値に設定します。手順は次のとおりです。
スーパーユーザーでログインして、Solaris 環境をシャットダウンします。
DOS を起動し、マザーボードのメーカーが提供する ECU を使用して、ホストバスアダプタのターゲット ID を 5 に変更します。
コンピュータの電源を切り、テープドライブの電源を切ります。
テープデバイスの SCSI ID を 6 にジャンパ設定します。
Solaris 環境をブートし、drvconfig ユーティリティと tapes ユーティリティを実行します。