SUNWCpcmc クラスタにある PCMCIA パッケージを含めて Solaris ソフトウェアをインストールします。
システムをブートします。
PC カードモデムまたはシリアルデバイスを挿入します。
PC カードモデムまたはシリアルデバイスを挿入したが、認識されず、/dev/cua または /dev/term に特殊ファイルが作成されないという場合は、prtconf コマンドを使用して、何が問題なのかを調べてください。
スーパーユーザーになります。
prtconf -D コマンドを実行して、モデムまたはシリアルデバイスが認識されるかどうかを確認します。
prtconf による出力で、認識されたデバイスが次のように表示されます。
# prtconf -D . . . pcic, instance #0 (driver name: pcic) . . . pccard111.222 (driver not attached) |
デバイスが認識されない (driver not attached) 場合は、add_drv コマンドを使用して、デバイス名を pcser デバイスが認識できる別名として追加します。
たとえば、コマンド行に次のように入力します。
# add_drv -i'"pccard111.222"' pcser |
シェルが二重引用符を削除しないように、二重引用符は単一引用符で囲ってください。識別名には、prtconf 出力に表示された文字列を使用してください。詳しくは、add_drv(1M) のマニュアルページを参照してください。
prtconf -D コマンドを実行して、モデムまたはシリアルカードが誤ってメモリーカードとして認識されることがないかどうかを確認します。
デバイスが誤ってメモリーカードと認識された場合、たとえば prtconf コマンドの出力は次のようになります。
# prtconf -D . . . pcic, instance #0 (driver name: pcic) . . . memory, instance #0 (driver name: pcmem) pcram, instance #0 (driver name: pcram) |
Configuration Assistant (構成用補助) を使用して、メモリーリソースの衝突を特定し、「View/Edit Device」メニューで正しいデバイス情報を追加します。
一般的に問題は、メモリーデバイス設定間のリソースの衝突にあります。「デバイスの構成」の章の「問題の発見と解決」を参照してください。
Solaris 環境でデバイスが正しく動作するには、Solaris 環境ではサポートされないものも含めて、すべてのデバイスが定義されている必要があります。Configuration Assistant (構成用補助) ソフトウェアは、システムを構成しているすべてのデバイスを定義します。
システムに新しいシリアルポートまたはモデムを追加した場合は、アプリケーションがその新しいポートを使用できるように、構成ファイルを編集しなければならないことがよくあります。たとえば UUCP や PPP を使用するには、/etc/uucp/devices ファイルを更新する必要があります。『TCP/IP とデータ通信』を参照してください。
/dev/term と /dev/cua 内のシリアルデバイス名には、ソケット番号が使用されます。ソケット 0 のカードは pc0、ソケット 1 のカードは pc1 です。pcser(7D) のマニュアルページを参照してください。
使用中に PC カードモデムまたはシリアルデバイスを取り外した場合は、カードが元のソケットに戻されるまで、デバイスドライバによってエラーが返されます。
デバイスを再び使用する前にいったんデバイスを閉じて、再挿入したカードでデバイスを再度開く必要があります。この再起動の手順は、アプリケーションによって異なります。たとえば使用中のカードが取り外された場合、tip セッションは自動的に終了します。システムを再起動するには、tip セッションを再起動する必要があります。