名前 | 形式 | 機能説明 | オプション | 使用例 | 関連項目
/usr/sbin/apconfig コマンドを使用して、Alternate Pathing (AP) ソフトウェアを使用したパス構成を表示・管理できます。
以下のオプションをサポートしています。
認識できるすべての AP データベースの複製の場所と状態情報を表示します。
すべての確定済みのパスグループの状態 (attached または detached) を、システムの物理的な状態に 強制的に一致させます。 このオプションは、両方の状態が不一致の場合に使用してください。 このオプションは、すべての確定済みのパスグループに定義された すべてのディスク入出力ポートと物理ネットワークインタフェースの 動的再構成 (DR: Dynamic Reconfiguration) フラグを更新します。
ネットワーク情報のみを表示します。apconfig -N は、各パスグループについて、 メタネットワークインタフェースと対応する物理ネットワークインタフェースを表示します。
-u オプションを指定すると、 apconfig は未確定のパスグループの情報のみを表示します。 -u オプションを指定しないと、 apconfig は確定済みのパスグループの情報のみを表示します。 後述の「メタデバイス名の後の文字フラグ」および 「物理デバイスパスの後の文字フラグ」を参照してください。
-P で指定されたメタネットワークインタフェース ( meta_network ) に対して -a で指定された物理パス ( meta_disk_primary_path ) に切り換えます。
-P で指定した主パス ( meta_disk_primary_path ) に組み合わされているメタディスクを、-a で指定した物理パス ( new_physical_path ) に切り換えます。
/dev/ap/dsk と /dev/ap/rdskの中のメタディスクデバイスノードを再構築します。 apconfig は、データベース内のすべての確定済みパスグループに対して /devices へのリンクを作成します。
apconfig -Rを実行するには、その前に drvconfig -i ap_dmd を実行する必要があります。 drvconfig(1M) と ap_dmd(7) を参照してください。
ディスクパスグループのみの代替パス設定情報を表示します。 各パスグループについて、 apconfig は、メタディスク名、物理デバイス、および各物理デバイスに アクセスする際の入出力ポートを表示します。
-u オプションを指定すると、 apconfig は未確定のパスグループの情報のみを表示します。-u オプションを指定しないと、 apconfig は確定済みのパスグループの情報のみを表示します。 後述の「メタデバイス名の後の文字フラグ」および 「物理デバイスパスの後の文字フラグ」を参照してください。
-N または -Sを指定すると、 それぞれのメタネットワーク名またはメタディスク名の後に 以下の文字のうちの 1 つまたは複数が表示される場合があります。
削除が指定されています。メタディスクまたはメタネットワークに削除が指定されていても、 対応するエントリは確定が完了するまでデータベース内に残り、 AP によって使用されます。 apdb(1M)を参照してください。
未確定であることを示します。 確定が完了するまで指定されたメタディスクまたはメタネットワークを 使用することはできません。
ルートデバイスとして使用することが指定されています。-S のみで表示されます。
起動デバイスのミラーとして指定されています。 -S のみで表示されます。
指定されたメタディスクの物理パスは、他のディスク (他の SSA) へのパスです。 -S のみで表示されます。
-N または -S を指定すると、それぞれの物理ネットワークパス またはディスク入出力ポートパスの後に 以下の文字のうちの 1 つまたは複数が表示される場合があります。
指定した物理デバイスは、自動切り替えに対応していません。
指定されたメタディスクの物理パスは、他のディスク (他の SSA) へのパスです。 -Sのみで表示されます。
有効な代替パスであることを示します。他のインタフェースを選択するには、 -P オプションと -a オプションを使用してください。
DR ソフトウェアによってドレインされたものとして指定されています。 この状態では、デバイスのパスに切り換えることはできません。 『Sun Enterprise サーバー Alternate Pathing ユーザーマニュアル』 を参照してください。
DR ソフトウェアによって切り離されたものとして指定されています。
主パスであることを示します。主パスは変更することができません。
指定されたパスを有効にする試みが以前に行われたことが あることを示します。
オフラインであることを示します。apdisk(1M) と apnet(1M)を参照してください。
以下の例は、 AP データベース内のすべての確定済みのディスクパスグループを表示します。
# apconfig -S c6 pln0 A c2 pln3 P メタディスク名: mc2t5d0 mc2t4d0 R mc2t3d0 mc2t2d0 mc2t1d0 mc2t0d0 |
AP データベース内のすべての未確定のディスクパスグループを表示します。
# apconfig -N -u メタネットワーク: mqe0 U 物理デバイス: qe1 qe0 P A |
以下の例は、主パスが pln1であるパスグループの有効な代替パスを切り換えます。 このパスグループの有効な代替パスは pln0 に変わります。
# apconfig -P pln1 -a pln0 |
以下の例は、メタネットワークインタフェースの mqe0によって識別されるパスグループの有効な代替パスを切り換えます。 このパスグループの有効な代替パスは qe1 に変わります。
# apconfig -P mqe0 -a qe1 |
以下の例は、認識できる すべての AP データベースの複製の場所と状態情報を表示します。
# apconfig -D パス: /dev/rdsk/c3t3d0s1 メジャー: 32 マイナー: 145 時刻表示: Wed Sep 28 18:45:58 1994 検査合計: 2636010350 default: yes 破壊: no アクセス不可: no パス: /dev/rdsk/c3t3d0s6 メジャー: 32 マイナー: 150 時刻表示: Wed Sep 28 18:50:43 1994 検査合計: 2636010350 default: no synced: yes 破壊: no アクセス不可: no |
『Sun Enterprise サーバー Alternate Pathing ユーザーマニュアル』
AP コマンドのマニュアルページの apdb(1M), apdisk(1M), apnet(1M), ap_dmd(7)
メンテナンスコマンドのマニュアルページの drvconfig(1M)