MU2 パッチの中には、Solaris 7 オペレーティング環境を稼動しているシステムに自動的にインストールされないものもあります。MU2 に含まれているパッチセットが完全に適用されるのは、Solaris 7 - 3/99 オペレーティング環境を稼動しているシステムのみです。Solaris 7 オペレーティング環境を稼動しているシステムに必要な MU2 パッチをすべて適用したい場合は、さらに special patch を適用する必要があります。
これらの special patch をシステムに適用する必要があるかどうかを判断するには、以下のコマンドを実行して /etc/release ファイルのリリースの日付を調べます。
# cat /etc/release |
画面に次に示す Solaris オペレーティング環境のバージョンが表示された場合は、special patch を適用する必要があります。
Solaris 7 s998_21al2b SPARC Copyright 1998 Sun Microsystems, Inc. All Rights Reserved. Assembled 06 October 1998 |
画面に January 1999 と表示された場合は、「MU2 のインストール」の 手順 10 に戻ります。
表 2-2 Solaris のリリースバージョン日付 | オペレーティング環境のバージョン | 以下の作業を実行します |
October 1998 | Solaris 7 | special_patches ディレクトリ内の special patch セットを適用します |
January 1999 | Solaris 7 - 3/99 | special_patches ディレクトリ内の special patch は適用しないでください |
次のように入力して、special_patches ディレクトリへ移動します。
MU2 イメージのローカルコピーから実行するには、次のように入力します。
# cd local_directory/Solaris_7_MU2/platform/Patches/special_patches |
MU2 CD から実行するには、次のように入力します。
# cd /cdrom/Solaris_7_MU2/platform/Patches/special_patches |
platform には sparc または i386 を指定します。
次のコマンドを実行して special patch をインストールします。
# patchadd -M . patchlist |
SPARCTM 版 MU2 の special_patches ディレクトリに含まれている special patch は、次のとおりです。
107612-01 | SunOS 5.7 | dtlogin 画面が表示される前の koi8-R -ow のハングに対するパッチ |
107616-01 | SunOS 5.7 | ヨーロッパ言語版の更新パッチ |
107693-01 | SunOS 5.7 | SUNW* を SUNW*os 599 に修正する、l10n_euro メッセージの更新パッチ |
107707-01 | SunOS 5.7 | WOS メッセージの更新パッチ |
Intel 版 MU2 の special_patches ディレクトリに含まれている special patch は、次のとおりです。
107613-01 | SunOS 5.7_x86 | dtlogin 画面が表示される前の koi8-R -cde および -ow のハングに対するパッチ |
107617-01 | SunOS 5.7_x86 | ヨーロッパ言語版の更新パッチ |
107694-01 | SunOS 5.7_x86 | SUNW* を SUNW*os 599 に修正する、l10n_euro メッセージの更新パッチ |
107708-01 | SunOS 5.7_x86 | WOS メッセージの更新パッチ |
「MU2 のインストール」の 手順 10 ヘ戻り、インストールを完了します。