この状態は、x86 ディスクレスクライアントまたは x86 Solstice AutoClient を持つ SPARC サーバーにのみ起こります。
MU2 に含まれているパッチ 106542-04 (x86) の postpatch スクリプト中の $ROOTDIR によって、2 つの /devices/pseudo エントリが削除されてしまいます。この 2 つのエントリが削除されると、サーバーが、次回のリブート中に /var/utmpx が書き込まれない状態になります。
対処方法: x86 ディスクレスクライアントまたは Solstice AutoClient サービス領域を持つ SPARC サーバーから MU2 をバックアウトした後、SPARC 版の場合は -04 またはそれ以降のリビジョンのパッチ 106541、Intel 版の場合はパッチ 106542 を使用して postpatch スクリプトを実行し、削除されたデバイスエントリをサーバー上に再び作成します。
MU2 CD またはローカルにコピーしたイメージにある postpatch スクリプトを /tmp ディレクトリにコピーします。以下は CD を使った例です。
SPARC 版
# cp /cdrom/s7_maintenance_update_2_sparc/Solaris_7_MU2/sparc/Patches/106541-04 ¥ /postpatch /tmp |
Intel 版
# cp /cdrom/s7_maintenance_update_2_x86/Solaris_7_MU2/i386/Patches/106542-04/postpatch /tmp |
SPARC 版、Intel 版のどちらでもこのスクリプトは同じです。
コマンドを実行する前に、コピーした postpatch スクリプトの先頭に次の行を追加します。
ROOTDIR=/ |
postpatch スクリプトを実行します。
# /tmp/postpatch |