NCR BIOS と Solaris fdisk プログラムは非互換なので、Solaris ソフトウェアをインストールする前に、DOS バージョンの FDISK (またはそれと同機能のユーティリティ) を使用して FDISK パーティションテーブル中にエントリを作成してください。シリンダ 0 から始まる DOS パーティションを少なくとも 1 シリンダ作成してください。DOS パーティションが作成されていないと、Solaris をインストールした後にシステムをリブートできません。
53C815、53C820、53C825、53C825A コントローラ付きの add-in カードは、バスマスター PCI スロットでのみ使用できます。PCI スロットが 2 つだけのマザーボード上では、通常両方の PCI スロットでバスマスターが使用可能です。3 つ以上の PCI スロットを持つマザーボード上、および複数の埋め込み型 PCI コントローラを持つマザーボード上では、一部の PCI スロットのバスマスターが使用不可の場合があります。
LSI Logic SDMS BIOS および埋め込み型 53C810 または 53C810A コントローラを持つ PCI マザーボードの一部は、53C82x ファミリの LSI Logic SDMS BIOS を持つ add-in カードと正しく動作しません。マザーボード BIOS および add-in カードあるいはどちらか一方をアップグレードすると、上記のような衝突を避けることができます。
マザーボード上に 53C810 チップが搭載されている初期の PCI システムでは、チップ上の割り込みピンが接続されていません。このようなシステムは Solaris ソフトウェアと共に使用できません。
narrow ディスクをサポートするとされているカードの narrow コネクタに wide ターゲットを接続しないでください。このような構成はサポートされていません。
Solaris の ncrs ドライバは Wide SCSI オプションをサポートしていません。add-in 53C8xx カードは、narrow ケーブル (8 ビット SCSI A ケーブル) 用および wide ケーブル (16 ビット SCSI P ケーブル) 用のコネクタを含みます。SCSI P ケーブルを使用している SCSI Wide コネクタにデバイスを接続することができますが、Solaris ncrs ドライバは Wide Data Transfer オプションを開始または受け付けません。接続されたデバイスは 8 ビット narrow モードで動作します。
ご利用のアダプタが LSI Logic SCSI Configuration ユーティリティ (Control-C キーを押してアクセスする) をサポートしている場合は、「Host SCSI ID」(「Adapter Setup」メニュー中のオプション) の値を 7 以外にしないてください。
旧式のターゲットデバイスで問題が発生した場合は、/kernel/drv/ncrs.conf ファイルに次のエントリを追加してください。
targetN-scsi-options = 0x0; |
N には、問題が発生しているターゲットの ID を指定します。
Conner 10805 narrow SCSI ドライブを使用している場合は、次のような警告メッセージが表示されることがあります。
WARNING: /pci@0,0/pci1000,f@d(ncrs0): invalid reselection(0,0) WARNING: /pci@0,0/pci1000,f@d/sd@0,0(sd0): SCSI transport failed: 'reset: retrying command' |
ncrs.conf ファイルでタグ付きキューを使用不可にすると、上記の警告メッセージが表示されないようにすることができます。詳細は、ncrs(7D) のマニュアルページを参照してください。
P90 およびそれよりも低速のプロセッサを使用している Pentium マザーボード (Intel NX チップ) の一部では、ncrs がハングしてコンソールに次のようなメッセージが表示されます。
WARNING: /pci@0,0/pci1000,3@6(ncrs0) Unexpected DMA state:active dstat=c0<DMA-FIFO-empty, master-data-parity-error> |
これは、復旧不可能な状態を示しています。システムは ncrs ドライバを使用してインストールされません。
ncrs ドライバは 53C875 チップセットRevision 4 およびそれ以上をサポートしています。Revision 3 より前のものは、あまり普及していません。
SDT7000/SDT9000 テープドライブを使用している場合、次のようなメッセージがコンソールに表示されることがあります。
Unexpected DMA state: ACTIVE. dstat=81<DMA-FIFO-empty,illegal-instruction> |
上記のインスタンスでは、システムを回復させてテープドライブを使用できます。tar を使用して、テープドライブのテープへファイルを追加したりテープからファイルを抽出したりできます。