Solaris 7 Maintenance Update 3 ご使用にあたって

special patch のインストール

MU3 パッチの中には、Solaris 7 および Solaris 7 - 3/99 オペレーティング環境を稼動しているシステムに自動的にインストールされないものもあります。MU3 に含まれているパッチセットが完全に適用されるのは、Solaris 7 - 5/99 オペレーティング環境を稼動しているシステムのみです。Solaris 7 および Solaris 7 - 3/99 オペレーティング環境を稼動しているシステムに必要な MU3 パッチをすべて適用したい場合は、さらに special patch を適用する必要があります。


注 -

日本語のロケールで Solaris 7 を使用している場合は、他言語のパッチを適用する必要はありません。


Solaris SPARC 版 MU3 に含まれている special patch は次のとおりです。

表 2-3 Solaris SPARC 版の special patch

パッチ ID 

オペレーティング環境のバージョン 

special patch の説明 

107367-01 

Solaris 7 

エストニア言語版で使用するコードセットに対するパッチ 

107612-01 

Solaris 7 

ヨーロッパ言語版での、dtlogin 画面が表示される前の koi8-R -ow のハングに対するパッチ

107707-02 

Solaris 7 

アジア言語版での WOS メッセージの更新パッチ 

107917-01 

Solaris 7 

一部のヨーロッパ言語版でサポートされない OpenWindowsTM に対するパッチ

107935-01 

Solaris 7 

SUNW*SUNW*os に修正する、ヨーロッパ言語版メッセージの更新パッチ

108082-01 

Solaris 7 

ヨーロッパ言語版の更新パッチ 

Solaris Intel 版 MU3 に含まれている special patch は次のとおりです。

表 2-4 Solaris Intel 版の special patch

パッチ ID 

オペレーティング環境のバージョン 

special patch の説明 

107368-01 

Solaris 7 

エストニア言語版で使用するコードセットに対するパッチ 

107613-01 

Solaris 7 

ヨーロッパ言語版での、dtlogin 画面が表示される前の koi8-R -cde および -ow のハングに対するパッチ

107708-02 

Solaris 7 

アジア言語版での WOS メッセージの更新パッチ 

107918-01 

Solaris 7 

一部のヨーロッパ言語版でサポートされない OpenWindows に対するパッチ 

107936-01 

Solaris 7 

SUNW*SUNW*os に修正する、ヨーロッパ言語版メッセージの更新パッチ

108081-01 

Solaris 7 

ヨーロッパ言語版の更新パッチ 

108088-02 

Solaris 7 

OpenWindows 3.6_x86 用の、共通ライブラリ、ddx、モニター、および構成に対するパッチ 

108092-01 

Solaris 7 - 3/99 

OpenWindows 3.6_x86 用の、共通ライブラリ、ddx、モニター、および構成に対するパッチ 

インストール時に special patch を適用する必要があると決定した場合は、実行中のインストールのタイプによって、次の手順に従ってください。


注 -

special patch のすべてをインストールするか、使用するシステムに必要な special patch だけをインストールするかを選択できます。上記の表の「special patch の説明」を参照して、システムにどのパッチが必要かを調べてください。各パッチの詳細は、各パッチの readme を参照してください。


スタンドアロンシステムへの special patch のインストール

  1. special_patches ディレクトリへ移動します。

    • MU3 イメージのローカルコピーから実行するには、次のように入力します。


      # cd local_directory/Solaris_7_MU3/platform/Patches/special_patches
      
    • MU3 CD から実行するには、次のように入力します (シングルユーザーモードで CD-ROM をマウントして操作する場合)。


      # cd /cdrom/Solaris_7_MU3/platform/Patches/special_patches 
      

    platform には sparc または i386 を指定します。

  2. special patch をインストールします。

    • すべての special patch をインストールするには、次のように実行します。


      # patchadd -M . patchlist
      
    • 特定の special patch だけをインストールするには、次のように実行します。


      # patchadd -M . patch_id patch_id
      

      patch_id には、インストールする special patch の ID を指定します。複数のパッチをインストールする場合は、それぞれの special patch の ID を指定します。

  3. 次のように実行して、システムをリブートします。


    # sync ; reboot
    

    ログインプロンプトが表示されます。


    注 -

    「スタンドアロンシステムへの MU3 のインストール」に記述されているライブラリの衝突を防ぐために、MU3 をインストールした後に必ずシステムをリブートしてください。


  4. ログイン名とパスワードを入力します。


    login: login
    password: password
    

ディスクレスクライアントまたは Solstice AutoClient への special patch のインストール

  1. special_patches ディレクトリへ移動します。

    • MU3 イメージのローカルコピーから実行するには、次のように入力します。


      # cd local_directory/Solaris_7_MU3/platform/Patches/special_patches
      
    • MU3 CD から実行するには、次のように入力します (シングルユーザーモードで CD-ROM をマウントして操作する場合)。


      # cd /cdrom/Solaris_7_MU3/platform/Patches/special_patches 
      

    platform には sparc または i386 を指定します。

  2. それぞれ次のコマンドを実行して special patch をインストールします。

    • 各クライアントのルート領域にインストールする場合

      • すべての special patch をインストールするには、次のように実行します。


        # patchadd -R /export/root/client_root -M . patchlist
        
      • 特定の special patch だけをインストールするには、次のように実行します。


        # patchadd -R /export/root/client_root -M . patch_id patch_id
        

        patch_id には、インストールする特定の special patch の ID を指定します。複数のパッチをインストールする場合は、それぞれの special patch の ID を指定します。

    • サービス領域にインストールする場合

      • すべての special patch をインストールするには、次のように実行します。


        # patchadd -S Solaris_2.7 -M . patchlist
        
      • 特定の special patch だけをインストールするには、次のように実行します。


        # patchadd -S Solaris_2.7 -M . patch_id patch_id
        

        patch_id には、インストールする special patch の ID を指定します。複数のパッチをインストールする場合は、それぞれの special patch の ID を指定します。

  3. ディスクレスクライアントまたは AutoClient システムをブートします。