Solaris 7 - 3/99 オンラインリリース情報

Solaris 7 - 3/99 インストールに関する注意事項とバグ情報

Solaris Web Start 1.0 インストール

この節では、Solaris Web Start 1.0 を使用してインストールを行う場合に発生する問題について説明します。この節に記載されている問題は、Solaris 対話式インストールプログラムを使用する場合には発生しません。

Solaris Web Start 1.0 についての詳細は、『Solaris 7 インストールライブラリ (SPARC 版または Intel 版)』の「Solaris Web Start の使い方」を参照してください。

SPARCTM only: クライアントサーバーモードにおけるブラウザのサポート制限

Solaris Web Start 1.0 のクライアントサーバーモードを使用するには、クライアント上に次の 2 つのソフトウェア構成のうちのいずれか 1 つがインストールされている必要があります。

Internet Explorer や、上記よりも古いバージョンの HotJava および Netscape Navigator では、Solaris Web Start 1.0 の実行または表示が正常に行われません。

上記の制限事項は、Solaris 対話式インストールプログラムを使用するときには発生しません。

ルート (/) ファイルシステムを移動できない (4046659)

Solaris Web Start 1.0 ではシステムディスクを選択できますが、その後にルートファイルシステムをシステムディスクから移動できません。

回避方法: ルートファイルシステムをシステムディスクから移動する必要がある場合は、Solaris Web Start 1.0 ではなく Solaris 対話式インストールプログラムを使用してください。

製品がすべての予約領域を使用しない (4059182)

Solaris Web Start 1.0 は、インストールするすべての製品に必要な合計ディスク容量に基づいてディスク容量を確保します。インストール後、製品を使用する前にディスク容量の割り当てをチェックすると、かなりの容量が未使用であるように見えます。この容量の一部は未使用のままになる場合もありますが、一部はソフトウェアを実行するときに使用されます。

回避方法: Solaris Web Start 1.0 が必要とする容量よりも少ないディスク容量を割り当てたい場合は、Solaris Web Start 1.0 ではなく Solaris 対話式インストールプログラムを使用してください。

x86 only: ルート (/) ファイルシステムが HBA シリンダ 1023 を超えて配置される (4062008)

Solaris Web Start 1.0 でファイルシステムの手動配置を使用すると、インストールプ ログラムの起動後、エラーメッセージが表示される場合があります。 これは、ルート (/) ファイルシステムに割り当てられた領域が大きすぎるためです。

回避方法: Solaris Web Start 1.0 を再起動し、自動ファイルシステム配置を使用してください。

対話式インストール

この節では、対話式インストールに関連する問題について説明します。

SPARC only: JumpStartTM の新しい動作

JumpStart でシステム (新しいシステムおよびインストール済みのシステムを含む) を起動すると Solaris Web Start 1.0 の初期画面が表示されますが、Solaris Web Start 1.0 を終了すれば、JumpStart インストールを実行できます。

Solaris dtlogin 画面

システムを初めて起動すると、どのデスクトップを使用するかにかかわらず、デフォルトでログイン画面が表示されます。使用するデスクトップを、そのログイン画面で選択することができます。またログイン画面では、ユーザー名とパスワードを入力します。ユーザー名とパスワードが認証されると、デスクトップが表示されます。

ログイン画面についての詳細は、dtlogin のマニュアルページ (Solaris CDE マニュアルページに含まれている) または『Solaris 共通デスクトップ環境 上級ユーザ及びシステ ム管理者ガイド』を参照してください

dtlogin に関するシステム管理者向けの注意事項

Solaris CDE システムを運用するシステム管理者は、Solaris CDE の GUI によるログインプログラム (dtlogin) に関する知識を持っている必要があります。『Solaris 共通デスクトップ環境 上級ユーザ及びシステム管理者ガイド』または dtlogin および dtconfig のマニュアルページを参照してください。

インストールの進捗を示すスケール表示が不正確 (1266156)

Solaris ソフトウェアのインストール中であるにもかかわらず、「Solaris ソフトウェアのインストール - 実行中」で表示されるスケールが、インストールが完了したことを示す場合があります。スケールがインストール完了を示した後も、インストールプログラムがパッケージを追加していることがあります。インストールが完了したかどうかを、スケール表示で判断しないでください。すべてのインストール処理が完了すると、次のメッセージが表示されます。


インストールが完了しました

英語版 only:「全体ディストリビューション」以外で一部のロケールがサポートされない (4181942)

すべてのロケールがサポートされているのは、「全体ディストリビューション」および「全体ディストリビューションと OEM サポート」だけです。「開発者システムサポート」、「エンドユーザーシステムサポート」、「コアシステムサポート」では、一部のロケールがサポートされます。

インストールの最初に選択したロケールが、後にインストール対象として選択したソフトウェアグループでサポートされていない場合、次の問題が発生します。

Solaris 7 3/99 (英語版) において、デスクトップ製品の場合は、Solaris Web Start によってデフォルトで「エンドユーザーシステムサポート」がインストールされます。サーバー製品の場合は、Solaris Web Start によってデフォルトで「全体ディストリビューション」がインストールされます。カスタムインストールを選択すると、これらのデフォルトを変更できます。

各ソフトウェアグループでサポートされているロケールは、次のとおりです。

表 1-1 全体ディストリビューション
 ロケール 使用国名/言語
ar

エジプト - 英語 (ISO-8859-6) 

he

イスラエル - 英語 (ISO-8859-8) 

he_IL

イスラエル - 英語 (ISO-8859-8) 

th_TH

タイ - 英語 (TIS 620.2533) 

bg_BG

ブルガリア (ISO 8859-5)  

cz

チェコ 

da

デンマーク 

da.ISO8859-15

デンマーク (ISO8859-15) 

de

ドイツ  

de.ISO8859-15

ユーロ - ドイツ語 (ISO8859-15)  

de.UTF-8

ドイツ (UTF-8) 

de_AT

オーストリア 

de_AT.ISO8859-15

オーストリア (ISO8859-15) 

de_CH

スイス 

el

ギリシャ 

en_AU

オーストラリア - 英語(ISO-8859-1) 

en_CA

カナダ - 英語 (ISO-8859-1)  

en_EU.ISO8859-15

ユーロ - 英語 (ISO8859-15)  

en_EU.UTF-8

ユーロ - 英語 (UTF-8)  

en_GB

イギリス (Great Britain) - 英語 (ISO-8859-1)  

en_GB.ISO8859-15

イギリス (Great Britain) - 英語 (ISO-8859-15)  

en_IE

アイルランド - 英語 (8 bit)  

en_IE.ISO8859-15

アイルランド (ISO8859-15)  

en_NZ

ニュージーランド - 英語 (8 bit)  

en_US

米国 - 英語 (ISO-8859-1)  

en_US.UTF-8

米国 - 英語 (UTF-8)  

es

スペイン  

es.ISO8859-15

ユーロ - スペイン語 (ISO8859-15)  

es.UTF-8

スペイン (UTF-8)  

es_AR

アルゼンチン 

es_BO

ボリビア 

es_CL

チリ 

es_CO

コロンビア 

es_CR

コスタリカ  

es_EC

エクアドル 

es_GT

グアテマラ 

es_MX

メキシコ 

es_NI

ニカラグア 

es_PA

パナマ 

es_PE

ペルー 

es_PY

パラグアイ 

es_SV

エルサルヴァドル 

es_UY

ウルグアイ 

es_VE

ヴェネズエラ 

et

エストニア  

fi

フィンランド 

fi.ISO8859-15

フィンランド (ISO8859-15) 

fr

フランス 

fr.ISO8859-15

ユーロ - フランス語 (ISO8859-15)  

fr.UTF-8

フランス (UTF-8)  

fr_BE

ベルギー 

fr_BE.ISO8859-15

ベルギー (ISO8859-15) 

fr_CA

カナダ 

fr_CH

スイス 

hr_HR

クロアチア (ISO 8859-2)  

hu

ハンガリー 

it

イタリア 

it.ISO8859-15

ユーロ - イタリア語 (ISO8859-15)  

it.UTF-8

ユーロ - イタリア語 (UTF-8)  

lt

リトアニア 

lv

ラトヴィア  

mk_MK

マケドニア (ISO 8859-5)  

nl

オランダ 

nl.ISO8859-15

オランダ (ISO8859-15)  

nl_BE

オランダ/ベルギー 

nl_BE.ISO8859-15

オランダ/ベルギー (ISO8859-15) 

no

ノルウェー  

no_NY

ニーノシク  

nr

ボスニア (ISO 8859-2)  

pl

ポーランド 

pt

ポルトガル 

pt.ISO8859-15

ポルトガル (ISO8859-15) 

pt_BR

ポルトガル/ブラジル 

ro_RO

ルーマニア (ISO 8859-2)  

ru

ロシア 

sk_SK

スロヴァキア (ISO 8859-2)  

sl_SI

スロヴァニア (ISO 8859-2)  

sq_AL

アルバニア (ISO 8859-2)  

sr_SP

セルビア (ISO 8859-5)  

sv

スウェーデン 

sv.ISO8859-15

ユーロ - スウェーデン語 (ISO8859-15)  

sv.UTF-8

スウェーデン (UTF-8)  

tr

トルコ 

表 1-2 開発者システムサポート
 ロケール 使用国名/言語
th_TH

タイ - 英語 (TIS 620.2533) 

da

デンマーク  

de

ドイツ  

de.ISO8859-15

ユーロ - ドイツ (ISO8859-15)  

el

ギリシャ 

en_AU

オーストラリア - 英語 (ISO-8859-1) 

en_CA

カナダ - 英語 (ISO-8859-1)  

en_EU.ISO8859-15

ユーロ - 英語 (ISO8859-15)  

en_EU.UTF-8

ユーロ - 英語 (UTF-8)  

en_GB

イギリス (Great Britain) - 英語 (ISO-8859-1)  

en_GB.ISO8859-15

イギリス (Great Britain) - 英語 (ISO-8859-15)  

en_US

米国 - 英語 (ISO-8859-1)  

en_US.UTF-8

米国 - 英語 (UTF-8)  

es

スペイン 

es.ISO8859-15

ユーロ - スペイン語 (ISO8859-15)  

es_AR

アルゼンチン 

es_BO

ボリビア  

es_CL

チリ 

es_CO

コロンビア  

es_CR

コスタリカ 

es_EC

エクアドル 

es_GT

グアテマラ 

es_MX

メキシコ 

es_NI

ニカラグア 

es_PA

パナマ 

es_PE

ペルー 

es_PY

パラグアイ 

es_SV

エルサルヴァドル 

es_UY

ウルグアイ 

es_VE

ヴェネズエラ 

fr

フランス 

fr.ISO8859-15

ユーロ - フランス語 (ISO8859-15)  

it

イタリア 

it.ISO8859-15

ユーロ - イタリア (ISO8859-15)  

sv

スウェーデン  

sv.ISO8859-15

ユーロ - スウェーデン語 (ISO8859-15)  

tr

トルコ  

表 1-3 エンドユーザーシステムサポート
 ロケール 使用国名 / 言語
da

デンマーク 

de

ドイツ  

de.ISO8859-15

ユーロ - ドイツ語 (ISO8859-15)  

el

ギリシャ 

en_AU

オーストラリア - 英語 (ISO-8859-1) 

en_CA

カナダ - 英語 (ISO-8859-1)  

en_EU.ISO8859-15

ユーロ - 英語 (ISO8859-15)  

en_EU.UTF-8

ユーロ - 英語(UTF-8)  

en_GB

イギリス (Great Britain) - 英語 (ISO-8859-1)  

en_GB.ISO8859-15

イギリス (Great Britain) - 英語 (ISO-8859-15)  

en_US

米国 - 英語(ISO-8859-1)  

es

スペイン  

es.ISO8859-15

ユーロ - スペイン語 (ISO8859-15)  

es_AR

アルゼンチン 

es_BO

ボリビア  

es_CL

チリ 

es_CO

コロンビア 

es_CR

コスタリカ 

es_EC

エクアドル 

es_GT

グアテマラ 

es_MX

メキシコ 

es_NI

ニカラグア 

es_PA

パナマ 

es_PE

ペルー 

es_PY

パラグアイ 

es_SV

エルサルヴァドル 

es_UY

ウルグアイ 

es_VE

ヴェネズエラ 

fr

フランス 

fr.ISO8859-15

ユーロ - フランス語 (ISO8859-15)  

it

イタリア 

it.ISO8859-15

ユーロ - イタリア語(ISO8859-15)  

sv

スウェーデン  

sv.ISO8859-15

ユーロ - Swedish (ISO8859-15)  

tr

トルコ 

表 1-4 コアシステムサポート
 ロケール 使用国名 / 言語
ar

エジプト - 英語 (ISO-8859-6) 

he

イスラエル - 英語 (ISO-8859-8) 

he_IL

イスラエル - 英語 (ISO-8859-8) 

bg_BG

ブルガリア (ISO 8859-5)  

cz

チェコ 

da

デンマーク  

da.ISO8859-15

デンマーク (ISO8859-15) 

de

ドイツ 

de.ISO8859-15

ユーロ - ドイツ語 (ISO8859-15)  

de.UTF-8

ドイツ (UTF-8) 

de_AT

オーストリア  

de_AT.ISO8859-15

オーストリア (ISO8859-15) 

de_CH

スイス 

el

ギリシャ 

en_AU

オーストラリア - 英語 (ISO-8859-1) 

en_CA

カナダ - 英語 (ISO-8859-1)  

en_EU.ISO8859-15

ユーロ - 英語 (ISO8859-15)  

en_EU.UTF-8

ユーロ - 英語 (UTF-8)  

en_GB

イギリス (Great Britain) - 英語 (ISO-8859-1)  

en_GB.ISO8859-15

イギリス (Great Britain) - 英語 (ISO-8859-15)  

en_IE

アイルランド - 英語 (8 bit)  

en_IE.ISO8859-15

アイルランド(ISO8859-15)  

en_NZ

ニュージーランド - 英語 (8 bit)  

en_US

米国 - 英語 (ISO-8859-1)  

es

スペイン  

es.ISO8859-15

ユーロ - スペイン語 (ISO8859-15)  

es.UTF-8

スペイン (UTF-8)  

es_AR

アルゼンチン 

es_BO

ボリビア  

es_CL

チリ 

es_CO

コロンビア  

es_CR

コスタリカ 

es_EC

エクアドル 

es_GT

グアテマラ 

es_MX

メキシコ 

es_NI

ニカラグア 

es_PA

パナマ 

es_PE

ペルー 

es_PY

パラグアイ 

es_SV

エルサルヴァドル 

es_UY

ウルグアイ 

es_VE

ヴェネズエラ 

et

エストニア 

fi

フィンランド 

fi.ISO8859-15

フィンランド (ISO8859-15) 

fr

フランス 

fr.ISO8859-15

ユーロ - フランス語 (ISO8859-15)  

fr.UTF-8

フランス (UTF-8)  

fr_BE

ベルギー 

fr_BE.ISO8859-15

ベルギー (ISO8859-15) 

fr_CA

カナダ 

fr_CH

スイス 

hr_HR

クロアチア (ISO 8859-2)  

hu

ハンガリー 

it

イタリア 

it.ISO8859-15

ユーロ - イタリア語 (ISO8859-15)  

it.UTF-8

ユーロ - イタリア語 (UTF-8)  

lt

リトアニア 

lv

ラトヴィア 

mk_MK

マケドニア (ISO 8859-5)  

nl

オランダ 

nl.ISO8859-15

オランダ (ISO8859-15)  

nl_BE

オランダ/ベルギー 

nl_BE.ISO8859-15

オランダ/ベルギー (ISO8859-15) 

no

ノルウェー 

no_NY

ニーノシク 

nr

ボスニア (ISO 8859-2)  

pl

ポーランド 

pt

ポルトガル 

pt.ISO8859-15

ポルトガル(ISO8859-15) 

pt_BR

ポルトガル/ブラジル 

ro_RO

ルーマニア (ISO 8859-2)  

ru

ロシア 

sk_SK

スロヴァキア(ISO 8859-2)  

sl_SI

スロヴァキア (ISO 8859-2)  

sq_AL

アルバニア (ISO 8859-2)  

sr_SP

セルビア (ISO 8859-5)  

sv

ウェーデン 

sv.ISO8859-15

ユーロ - スウェーデン語 (ISO8859-15)  

sv.UTF-8

ウェーデン (UTF-8)  

tr

トルコ 

回避方法: インストールの最初に選択した目的のロケールがサポートされているソフトウェアグループをインストールしてください。

最初に選択したロケールがサポートされていないソフトウェアグループをインストールしてしまった場合は、/etc/default/init ファイルを編集してサポートされていないロケールへの参照を、インストールしたソフトウェアグループでサポートされているロケールへの参照に変更してください。

リブート後に TotalNET Advanced Server (SunLinkTM) ドライバでパニックが発生する (4121961)

次のような警告メッセージが表示されます。


Warning:  mod_install: MT-unsafe driver 'tnatp' rejected panic[cpu0] /
thread=7051e040:mutex-enter:bad_mutex lp=1046aa20 owner=7051e040
thread=7051e040    

ドライバの衝突が発生するため、Solaris 7 オペレーティング環境では TotalNET Advanced Server (SunLinkTM)をバージョン 5.2 へアップグレードする必要があります。TotalNET Advanced Server 5.0 および 5.1 では、Solaris 7 オペレーティング環境が正常にブートしません。

回避方法: Solaris 7 オペレーティング環境をインストールする前に、インストールされている TotalNET Advanced Server のすべての構成要素をバージョン 5.2 にアップグレードする必要があります。TotalNET Advanced Server 5.2 は、Solaris Easy Access Server 2.0 CD から入手することができます。アップグレード方法については、添付のマニュアルを参照してください。

ファイルシステムのマウントでエラーが発生してインストールが失敗する (4164303)

次のメッセージが表示されます。


The Solaris operating environment on slice c0t0d0s0 cannot be upgraded.A file system listed in the file system table (vfstab) could not be mounted.

ルート (/) の i ノード用にストライプされた DiskSuiteTM メタデバイスに格納されている i ノードに、インストールプログラムが割り込み、そのメタデバイスをアップグレード可能なスライスとしてマウントしようとしたと考えられます。この問題が発生した場合は、マウントが失敗してインストールが異常終了します

アップグレード

この節では、アップグレード時にのみ発生する問題について説明します。


注意 - 注意 -

x86 システムを Solaris 7 オペレーティング環境にアップグレードする前に、必ずバグ ID:4121281 に関する説明をお読みください。


すでにインストールされているパッケージがインストールされる (1235464)

「全体ディストリビューションと OEM サポート」がインストールされているシステムをアップグレードした場合、/var/sadm/system/logs/upgrade_log の中で、次のメッセージが表示されているパッケージがあります。


This appears to be an attempt to install the same architecture and
version of a package which is already installed.  This installation
will attempt to overwrite this package.

これは、インストールしようとしているパッケージと同じアーキテクチャとバージョン番号を持つパッケージが、すでにインストールされていることを意味します。

回避方法: パッケージは、単に上書きされるだけですので、このメッセージは無視してください。

複数のアーキテクチャを持つサーバーにパッチを適用できない (1249343)

複数の SPARC カーネルアーキテクチャのディスクレスクライアントを持つサーバー (たとえば、sun4c、sun4d、sun4m アーキテクチャのディスクレスクライアントを持つ sun4u サーバー) をアップグレードした後、サーバーとはカーネルアーキテクチャが異なるクライアントの SUNWkvm パッケージには、パッチを適用できません。

回避方法: SUNWkvm に関連するパッチを適用する前に、手動ですべての SUNWkvm パッケージを追加してください。


# pkgadd -d <パッケージが入っているディレクトリ> SUNWkvm.*

アップグレードできるシステムがディスク容量不足のためにアップグレードできないと間違って判断される (4041733)

アップグレードプログラムは、Solaris ソフトウェアのシステムをアップグレードするために必要な容量よりも 30% 多くの容量を見積もります。したがって、アップグレードできるシステムでも、パッケージの選択を解除したり、容量を増やしたりしないとアップグレードできない場合があります。

回避方法: 手動でファイルシステムのディスク容量を再度割り当ててください。 または、「ソフトウェアのカスタマイズ」メニューを選んで、不要なソフトウェアパッケージを削除してください。

ディスクレスクライアントのインストールでサーバー上の dfstab ファイル内の変更が保存されない (4045544)

ディスクレスクライアントを持つサーバーの Solaris オペレーティング環境をアップグレードするとき、/usr に対する dfstab 行のオプションが保存されません。たとえば、dfstab ファイルに次のように入力したとします。


share -F nfs -o rw /export/exec/Solaris_2.7_sparc.all/usr

アップグレード時に、このエントリが自動的に次のように置換されてしまいます。


share -F nfs -o ro /export/exec/Solaris_2.7_sparc.all/usr

回避方法: ディスクレスクライアントまたは SolsticeTM AutoClientTM を持つ OS サーバーで Solaris オペレーティング環境をアップグレードする前に、 各クライアントの /etc/dfs/dfstab ファイルのバックアップを取っておいてください。

x86 only: DiskSuite でデータが失われる可能性がある (4121281)

DiskSuite を使用しているシステムを Solaris 7 にアップグレードする場合、DiskSuite をバージョン 4.2 にアップグレードする必要があります。DiskSuite 4.2 には、metadb 複製の削除および交換を自動的に行う metacvt というスクリプトが含まれています。このスクリプトを使用して、metadb 複製に格納されている SCSI ドライバ名を cmdk から sd に変更できます。

回避方法: Solaris 7 オペレーティング環境へのアップグレード中にデータを損失しないようにするには、DiskSuite が動作している x86 システムのアップグレードを開始する前に、メタデバイス構成をテキストファイルに保存し、metadb 複製を削除してください。x86 システムのアップグレード後に、DiskSuite のコマンド行インタフェースを使用してメタデバイス構成を復元してください。

Solstice DiskSuite 4.2 ご使用にあたって』には、metadb 構成の保存、metadb 複製の削除、x86 システムの Solaris 7 オペレーティング環境へのアップグレード、DiskSuite のバージョン 4.2 へのアップグレード、メタデバイス構成の復元について、それぞれの手順が記載されています。Solaris 7 オペレーティング環境には、これらの手順を自動化する Bourne シェルスクリプトが含まれています。

なお DiskSuite 4.2 は、Solaris Easy Access Server 2.0 CD から入手することができます。

SPARC only: Solaris 2.6 ハードウェアリリース 3/98 からのアップグレード後に、 sun4m の Solstice AutoClient がキャッシュをマウントできない (4121951)

システムのリブート時に、Solstice AutoClient から次のようなメッセージが出力さ れます。


fsck -F cachefs: Cache directory /.cache/rootcache does not exist.mount -F cachefs: cache fsck mount failedfsck -F cachefs: Cache directory /.cache/rootcache does not exist.mount -F cachefs: cache fsck mount failed

/ (ルート) ファイルシステムのファイルシステムの種類が cachefs であることが、カーネルに対して通知されています。この問題によって影響を受ける Solstice AutoClient があるかどうかを、システムのアップグレード前に調べるには、サーバー上の /export/root/<クライアント名>/var/sadm/pkg ディレクトリ (Solstice AutoClient 上の /var/sadm/pkg ディレクトリ) を確認してください。このディレクトリに TADcar というサブディレクトリがある場合は、上記の問題によって影響を受ける Solstice AutoClient があります。

回避方法: アップグレード後に、Solstice AutoClient の /etc/system ファイル中に次の行を追加してください。


rootfs:cachefs

Solstice AutoClient 上の /etc/system ファイルが、サーバー上に /export/root/<クライアント名>/etc/system として格納されます。

OS サーバーに Solaris 7 OS サービスを追加すると、アップグレードに失敗したというエラーメッセージが出力される (4171470)

OS サーバーに OS サービスとして Solaris 7 システムソフトウェアを追加すると、次のようなエラーメッセージが表示されます。


celebris:  Error:  Error adding OS service Solaris 2.7 i386 i86pc: 
service modification failed.
See /var/sadm/system/logs/upgrade_log for more information
(/var/sadm/install_data/upgrade_log on Solaris 2.3 or 2.4).

celebris の部分は、OS サーバーの名前を示します。

上記のログファイルを見ると、次のようなメッセージで SUNWplow パッケージの追加に失敗していることがわかります。


Doing pkgadd of SUNWplow to /.
ERROR: attribute verification of <export/exec/Solaris_2.7_i386.all/etc/default/init> failed
pathname does not exist

回避方法: エラーメッセージを無視してください。

64 ビット Solaris のインストール

64 ビット Solaris のインストールに関連する情報について説明します。

SPARC only: Sun UltraSPARCTM システム (sun4u) はブート Flash PROM をアップグレ ードする必要がある

UltraSPARCTM システム上で 64 ビット Solaris オペレーティング環境を実行する場合、Flash PROM ファームウェアのアップグレードが必要な場合があります。Solaris 7 インストールプログラムには 64 ビットサポートを追加する選択肢があります。UltraSPARC システムにインストールする場合には、この 64 ビットサポートがデフォルトで選択されます。


注 -

Sun システムまたは UltraSPARC システムで 32 ビット Solaris オペレーティング環境を実行する場合は、Flash PROM をアップグレードする必要はありません。


次の表に、UltraSPARC (sun4u) システムと必要な最小限のファームウェアバージョンを示します。「システムタイプ」は、uname -i コマンドによって出力される内容です。 また、prtconf -V コマンドによって、現在実行しているファームウェアのバージョンを調べることができます。

システムタイプ (uname -iで出力される)

必要最小限のファームウェアバージョン (prtconf -Vで出力される)

SUNW,Ultra-1-Engine 

3.10.0 

SUNW,Ultra-1 

3.11.1 

SUNW,Ultra-2 

3.11.2 

SUNW,Ultra-4 

3.7.107 

SUNW,Ultra-Enterprise 

3.2.12 


注 -

この表に記載されていないシステムでは、Flash PROM をアップグレードする必要はありません。


Solaris CD を利用して Flash PROM をアップグレードする方法については、 『Solaris 7 Sun Hardware Platform Guide』を参照してください。このマニュアルは、 http://docs.sun.com から入手できます。

ハードウェア

x86 only: kdmconfig: JumpStart インストールが pnp モニターで失敗する (4166376)

プラグ&プレイモニターを使用するように JumpStart インストールを構成している場合、インストールが正しく行われません。インストールされたシステム上のモニター情報が不完全になります。

回避方法: JumpStart インストールを、周波数が多い同等のモニターを使用するように構成してください