「症状」
マシンのルートのパスワードを変更した結果、変更結果が反映されなかったか、スーパーユーザーとしてログインできなくなりました。
「考えられる原因」
セキュリティ上の理由から、passwd テーブルの中に、UserID 0 という項目を、設けるべきではありません。
ルートのパスワードを変更した際、ルートに対して chkey -p を実行していなかったり、何らかの問題が発生したことにより、変更が正しく行われませんでした。
「対策」
管理特権を持つユーザー (つまり、管理特権が割り当てられているグループに所属するメンバー) としてログインし、passwd を使用して、元のパスワードに戻します。元のパスワードが正しく機能するかどうか確かめてください。正しく機能すれば、passwd を使用してパスワードを変更した後、chkey -p を実行します。
NIS+ の名前空間の設定が終わり、すでに動作している状態でも、ルートマスターのマシンを使ってルートのパスワードを変更することは可能です。しかし、ルートマスターの鍵は変更しないでください。これらは、サブドメイン内のすべてのクライアント、複製サーバー、サーバーの中のすべてのディレクトリオブジェクトに埋め込まれているからです。chkey をルートで実行する際、必ず -p オプションを指定するようにすれば、ルートマスターの鍵を変更する必要はなくなります。