Solaris 7 のインストール (追補)

第 2 章 Solaris 7 - 11/99 オペレーティング環境のインストール

この章では、次の項目について説明します。

Solaris 7 - 11/99 の詳しいインストール手順については、『Solaris 7 インストールライブラリ (Intel 版)』または『Solaris 7 インストールライブラリ (SPARC 版)』、および『Solaris のインストール (上級編)』を参照してください。


注 -

このリリースで利用できる新しいプラットフォームとオプションのリストについては、ハードウェアのマニュアルを参照してください。



注 -

最新のマニュアルページを参照するには、man コマンドを使用してください。Solaris 7 - 11/99 のマニュアルページには、「Solaris 7 Reference Manual Collection」には記載されていない新しい情報が提供されています。


インストールマニュアルのオンライン表示

この機能は、Solaris 7 - 8/99 のソフトウェアリリースで更新されました。

Solaris 7 Documentation CD の ab2cd スクリプトでは、ユーザーが AnswerBook2 文書をこの CD から直接読み取ることができます。ab2cd スクリプトの詳細は、Solaris 7 Documentation CD の README_ja.html ファイルを参照してください。

システム識別時の DNS 構成

Solaris 7 - 5/99 ソフトウェアリリースでは、システム識別ユーティリティが更新されました。この節では、『Solaris のインストール (上級編)』での説明を補足します。

Solaris 7 - 5/99 より前のソフトウェアリリースでは、システム識別ユーティリティはシステムを NIS クライアントまたは NIS+ クライアントとしてのみ構成できました。Solaris 7 - 5/99 以降のシステム識別ユーティリティでは、システムを DNS クライアントとしても構成できます。システムを DNS クライアントとして構成するには、対話的に指定するか、sysidcfg ファイルを使用して指定します。今回のリリースでは、add_install_client コマンドによる DNS クライアントの指定はできません。

システム識別ユーティリティは、自動的にさまざまな情報源から構成情報を調べようとします。まず、sysidcfg ファイルを調べます。sysidcfg ファイルから必要な情報を見つけることができなかった場合、自動的にネットワークを使用してデータを検出しようとします。たとえば、ネームサービスを構成する場合、sysidcfg ファイルにネームサービスの種類と構成が指定されていなければ、システム識別ユーティリティは自動的にネームサービスを探します。まず、自動的に NIS+ サーバーを検出しようとします。NIS+ サーバーが見つからない場合は、NIS サーバーを探します。NIS サーバーも見つからない場合は、対話式で構成情報をたずねます。今回のリリースでは、DNS サーバーは自動的に検出できません。

sysidcfg ファイルによる事前設定

sysidcfg ファイルはシステム構成情報を事前設定します。事前設定したい情報を示す一連のキーワード (表 2-1 を参照) を sysidcfg ファイルに指定しておきます。sysidcfg ファイルの使い方の詳細 (利用可能なキーワードの全リストを含む) は、『Solaris のインストール (上級編)』を参照してください。

DNS をネームサービスとして指定するために name_service キーワードに DNS オプションが追加されました。このキーワードについては、表 2-1 を参照してください。

表 2-1 name_service キーワード

構成情報 

プラットフォーム 

キーワード 

値または例の書かれている場所 

ネームサービス、ドメイン名、ネームサーバー 

SPARC/x86 

name_service=NIS, NIS+, DNS, NONE

 
   

NIS と NIS+ 用のオプション: {domain_name=domain_name name_server=hostname(ip_address)}

name_service=NIS {domain_name=west.arp.com name_server=timber(129.221.2.1)}

name_service=NIS+ {domain_name=west.arp.com. name_server=timber(129.221.2.1)}

   

DNS 用のオプション: {domain_name=domain_name name_server=ip_address,ip_address, ip_address (最大 3 つ) search=domain_name,domain_name,domain_name,domain_name,domain_name, domain_name (最大 6 つ。合計の長さが 250 文字以下)}

name_service=DNS {domain_name=west.arp.com name_server=10.0.1.10,10.0.1.20 search=arp.com,east.arp.com}


注 -

name_service に指定する値は 1 つだけです。domain_namename_server キーワードは (必要に応じて) 両方または片方を指定するか、どちらも指定しなくてもかまいません。どちらのキーワードも使用しない場合は、中括弧 { } を省略します。


Solaris 7 - 11/99 オペレーティング環境のインストール

Solaris 7 - 11/99 オペレーティング環境をインストールする場合は、『Solaris 7 インストールライブラリ (Intel 版)』または『Solaris 7 インストールライブラリ (SPARC 版)』の「インストールの手順」を参照してください。


注 -

Solstice AdminSuiteTM 2.3 ソフトウェアを使用して、サーバーに OS サービスを追加する場合は、Solstice AdminSuite 2.3 のパッチ ID 104468-11 (SPARC) / 104469-11 (Intel) あるいはこのリビジョン以降のパッチをインストールする必要があります。詳細は、「インストールやアップグレードに必要な AdminSuite パッチ」を参照してください。


Solaris 7 をインストールサーバーとして使用するには

Solaris 7 をインストールサーバーとして使用する場合、add_install_client を実行する前に、Solaris 7 の /etc/nsswitch.conf ファイルを変更する必要があります。次の各手順は、『Solaris のインストール (上級編)』の「ネットワーク上で Solaris ソフトウェアをインストールする準備」のインストール手順に対する補足説明です。

  1. システムをバックアップします。

    Solaris のインストール (上級編)』の「ネットワーク上で Solaris ソフトウェアをインストールする準備」にあるシステムのバックアップ手順に従ってください。

  2. Solaris 7 の /etc/nsswitch.conf ファイルの次の行に移動します。


    hosts: xfn nis [NOTFOUND=return] files
  3. xfn エントリを削除して、次の行のようにします。


    hosts: nis [NOTFOUND=return] files 
  4. Solaris 7 - 11/99 オペレーティング環境をインストールします。

    Solaris 7 をインストールサーバーとして Solaris 7 - 11/99 オペレーティング環境をインストールする方法については、『Solaris のインストール (上級編)』の「ネットワーク上で Solaris ソフトウェアをインストールする準備」を参照してください。

Solaris 7 - 11/99 ソフトウェアのバージョンの確認

Solaris 7 - 11/99 ソフトウェアのバージョンを確認するには、次のように入力します。


# cat /etc/release