この機能は、Solaris 7 - 3/99 ソフトウェアリリースで追加されたものです。
この情報は、『電源管理システム ユーザーマニュアル』の「電源管理システムの使用」に記載されている cron ジョブに関する情報よりも優先されます。
Solaris 7 リリース以降、Power Management ソフトウェアによりシステムが一時停止している時間内に実行するようスケジュールされている cron ジョブは、次のように処理されます。
1 番目の cron ジョブ (システムが一時停止している時間内で、一番先に実行するようにスケジュールされていた cron ジョブ) は、システムが再開すると同時に起動されます。
2 番目以降の cron ジョブ (システムが一時停止している時間内で、1 番目の cron ジョブより後で実行するようにスケジュールされていた cron ジョブ) は、まったく起動されません。
通常、cron コマンドは、次に実行するジョブを識別して、そのジョブを実行するまでに待機する時間間隔を計算します。システムが再開すると、cron コマンドは、最初のジョブが起動されるはずだった時刻までの時間間隔を計算しますが、この時間間隔は負の値になるため、すでに待ち行列に入っているこの cron ジョブをすぐに実行します。
次に、cron はジョブの待ち行列をチェックし直します。cron は実行時刻がまだ過ぎていないジョブだけを対象とするため、この時点でまだ待ち行列に残っているジョブのうちシステムが一時停止していた間に実行時刻を迎えているジョブは実行されません。