実行レベル変更時に補助コンソールメッセージ機能を使用する場合、次のことに注意してください。
システムブート時に実行される rc スクリプトにおいてユーザーの入力を求める場合、補助コンソールからは入力できません。デフォルトのコンソールから入力しなければなりません。
sulogin プログラム (init によって呼び出され、実行レベル変更時にスーパーユーザーのパスワード入力を求める) は、デフォルトのコンソールデバイスだけでなく、各補助デバイスにもスーパーユーザーのパスワードを求めるプロンプトを送信するように変更されました。
システムがシングルユーザーモードであり、consadm コマンドで 1 つまたは複数の補助コンソールを有効にしている場合、コンソールログインセッションはスーパーユーザーの正しいパスワードを sulogin プロンプトに渡した最初のデバイスで動作します。あるコンソールデバイスから正しいパスワードを受信すると、sulogin は他のすべてのコンソールデバイスからの入力を無効にします。
コンソールの 1 つがシングルユーザー特権を持った場合、メッセージがデフォルトのコンソールと他の補助コンソールに表示されます。このメッセージは、どのデバイスがスーパーユーザーの正しいパスワードを受け取ってコンソールになったかを示します。シングルユーザーシェルを実行している補助コンソールでキャリア信号が失われた場合、次の 2 つの動作のいずれかが行われる可能性があります。
補助コンソールが実行レベル 1 で動作するシステムを示している場合、システムはデフォルトの実行レベルに進みます。
補助コンソールが実行レベル S で動作するシステムを示している場合、システムは、init s または shutdown コマンドをシェルから入力したデバイス上に「ENTER RUN LEVEL (0-6, s or S):」というメッセージを表示します。そのデバイスにキャリア信号がない場合、再度キャリアを確立し、正しい実行レベルを入力しなければなりません。init または shutdown コマンドは実行レベルのプロンプトを表示し直しません。
シリアルポートを使用してシステムにログインし、init または shutdown コマンドで実行レベルを変更しようとした場合、そのデバイスが補助コンソールかどうかにかかわらず、ログインセッションは失われます。この状態は、補助コンソール機能のない Solaris リリースと同じです。
consadm コマンドを使用してあるデバイスを補助コンソールとして選択すると、システムをリブートするまで、あるいは補助コンソールの選択を解除するまで、そのデバイスは補助コンソールのままです。ただし、consadm コマンドには、システムリブート時にデバイスを補助コンソールとして設定するオプションがあります。設定手順については、次を参照してください。