Solaris 7 のシステム管理 (追補)

リモートシステム用の新しいコンソール機能

この機能は、Solaris 7 - 5/99 ソフトウェアリリースで追加されました。

Solaris 7 - 5/99 ソフトウェアリリースの新しいコンソール機能により、Solaris オペレーティング環境が更新されます。この情報は、『Solaris のシステム管理 (第 2 巻)』の「ソフトウェアの問題解決の概要」と『Solaris 移行ガイド』での Solaris システムにおける問題解決の説明を補足するものです。

次の新しいコンソール機能により、リモートシステムでの問題解決機能が改善されます。

実行レベル変更時の補助コンソールメッセージの使用

実行レベル変更時に補助コンソールメッセージ機能を使用する場合、次のことに注意してください。

対話式ログインセッション時の consadm コマンドの使用

シリアルポートに接続された端末を使用してシステムにログインし、対話式ログインセッションを実行し、consadm コマンドで端末からのコンソールメッセージを表示したい場合、次の動作に注意してください。

補助 (リモート) コンソールを有効にするには

consadm コマンドで補助コンソールを追加するまで、consadm デーモンはポートの監視を開始しません。セキュリティ上、コンソールメッセージがリダイレクトされるのはキャリア信号が失われるか、あるいは補助コンソールデバイスが選択解除されるまでのみです。つまり、consadm コマンドを正常に使用するためには、ポート上でキャリアが確立されていなければならないことを意味します。

補助コンソールを有効にする方法の詳細は、consadm(1M) のマニュアルページを参照してください。

  1. スーパーユーザーとしてシステムにログインします。

  2. 補助コンソールを有効にします。


    # consadm -a devicename
    
  3. 現在の接続が補助コンソールであることを確認します。


    # consadm
    

例 - 補助 (リモート) コンソールを有効にする


# consadm -a /dev/term/a 
# consadm
/dev/term/a

補助 (リモート) コンソールのリストを表示するには

  1. スーパーユーザーとしてシステムにログインします。

  2. 次の手順のいずれかを選択します。

    1. 補助コンソールのリストを表示します。


      # consadm
      /dev/term/a
    2. 固定されている補助コンソールのリストを表示します。


      # consadm -p
      /dev/term/b

システムリブート時に補助 (リモート) コンソールを有効にするには

  1. スーパーユーザーとしてシステムにログインします。

  2. システムリブート時に補助コンソールを有効にします。


    # consadm -a -p devicename     
    

    固定補助コンソールのリストにデバイスが追加されます。

  3. 固定補助コンソールのリストにデバイスが追加されていることを確認します。


    # consadm
    

例 - システムリブート時に補助 (リモート) コンソールを有効にする


# consadm -a -p /dev/term/a  
# consadm
/dev/term/a

補助 (リモート) コンソールを無効にするには

  1. スーパーユーザーとしてシステムにログインします。

  2. 次の手順のいずれかを選択します。

    1. 補助コンソールを無効にします。


      # consadm -d devicename
      
    2. 補助コンソールを無効にして、固定補助コンソールのリストから削除します。


      # consadm -p -d devicename
      
  3. 補助コンソールが無効になっていることを確認します。


    # consadm
    

例 - 補助 (リモート) コンソールを無効にする


# consadm -d /dev/term/a 
# consadm