Solaris 7 のシステム管理 (追補)

アタッチメントポイント

cfgadm コマンドでは、アタッチメントポイントに関する情報が表示されます。これは、動的再構成操作が行われる、システムの場所のことです。

アタッチメントポイントは、次の 2 つから構成されます。

アタッチメントポイントは、論理的および物理的アタッチメントポイント ID (ap_id) によって指定されます。物理 ap_id は、アタッチメントポイントの物理パス名です。論理 ap_id は物理アタッチメントポイントのパス名を表す、ユーザーにわかりやすい名前です。ap_id の詳細は、cfgadm(1M) のマニュアルページを参照してください。

SCSI host bus adapter (HBA) の論理 ap_id、または SCSI コントローラは、通常、c0 などのコントローラ番号で表します。

SCSI HBA にコントローラ番号が割り当てられていない場合は、内部的に生成された一意の識別子が与えられます。次は、SCSI コントローラの一意の識別子の例です。


fas1:scsi

SCSI デバイスの論理 ap_id は、通常、次のようになります。


HBA-logical-apid::device-identifier

次の例の c0 は SCSI HBA の論理 ap_id です。


c0::dsk/c0t3d0

デバイス識別子は、一般に /dev ディレクトリの中のデバイスの論理デバイス名から抽出されます。たとえば、論理デバイス名が /dev/rmt/1 であるテープデバイスの論理 ap_id は次のようになります。


c0::rmt/1

SCSI デバイスの論理 ap_id/dev ディレクトリの論理名から抽出できない場合は、内部的に生成された一意の識別子が使用されます。次は、テープデバイス /dev/rmt/1 の識別子の例です。


c0::st4

SCSI ap_id の詳細は、cfgadm_scsi(1M) のマニュアルページを参照してください。

cfgadm コマンドは、共通の一連の状態 (構成された、構成解除された、など) や一連の操作 (接続、構成、構成解除) などに関し、すべてのリソースとすべての動的再構成操作を表します。これらの全般的な状態や操作の詳細は、cfgadm(1M) のマニュアルページを参照してください。

SCSI HBA のアタッチメントポイントに対する占有装置 (occupant) と受容体 (receptacle) の状態は、次のとおりです。

受容体 (receptacle) の状態 

説明 

占有装置 (occupant) の状態 

説明 

empty

SCSI HBA には該当せず 

configured

バスに 1 つ以上のデバイスが構成されている 

disconnected

バスが静止している 

unconfigured

構成されているデバイスはない 

connected

バスがアクティブである 

 

 

SCSI デバイスに対する占有装置 (occupant) と受容体 (receptacle) の状態のマッピングは、次のとおりです。

受容体 (receptacle) の状態 

説明 

占有装置 (occupant) の状態 

説明 

empty

SCSI デバイスには該当せず 

configured

デバイスが構成されている 

disconnected

バスが静止している 

unconfigured

デバイスは構成されていない 

connected

バスがアクティブである 

 

 

SCSI アタッチメントポイントの条件は、他の条件を示す特別なハードウェアがない限り、「不明」です。SCSI 構成要素の構成情報を表示する手順については、「すべてのデバイスの構成情報を表示するには」を参照してください。