Solaris 7 のシステム管理 (追補)

SCSI コントローラを切り離すには

SCSI デバイスの切り離しは慎重に行ってください。特に、ルート (/)、usrvar、スワップパーティションなどの重要なファイルシステムが入っているディスクのコントローラに関連する場合は、注意が必要です。動的再構成ソフトウェアは、システムハングの原因となるすべてのケースを検出できるわけではありません。このコマンドの使用には充分注意してください。

SCSI デバイスを切り離す例として、SCSI コントローラ c1 を使用します。

  1. スーパーユーザーになります。

  2. デバイスを切り離す前に、それが接続されているか確認します。


    # cfgadm -al
    Ap_Id                          Receptacle   Occupant     Condition
    c0                             connected    configured   unknown
    c0::dsk/c0t0d0                 connected    configured   unknown
    c0::rmt/0                      connected    configured   unknown
    c1                             connected    configured   unknown
    c1::dsk/c1t10d0                connected    configured   unknown
    c1::dsk/c1t4d0                 connected    configured   unknown
  3. SCSI コントローラを切り離します。


    # cfgadm -c disconnect c1
    WARNING: Disconnecting critical partitions may cause system hang.
    Continue (yes/no)? y
    

    注意 - 注意 -

    このコマンドは、cfgadm -c connect コマンドが出されるまで、SCSI バスのすべての入出力動作を中断します。cfgadm コマンドは、重要なパーティションが切り離されるのを防止するため、基本的な検査を行いますが、すべてのケースを検出できるわけではありません。このコマンドを不適切に使用すると、システムハングが起り、システムリブートが必要になることがあります。


  4. SCSI バスが切り離されているか確認します。


    # cfgadm -al
    Ap_Id                          Receptacle   Occupant     Condition
    c0                             connected    configured   unknown
    c0::dsk/c0t0d0                 connected    configured   unknown
    c0::rmt/0                      connected    configured   unknown
    c1                             disconnected configured   unknown
    c1::dsk/c1t10d0                disconnected configured   unknown
    c1::dsk/c1t4d0                 disconnected configured   unknown

    コントローラとそれに接続されているすべてのデバイスがシステムから切り離されています。