次の 2 つの構成可能な新しいコアファイルパスは、個別に有効または無効にできます。
プロセス別コアファイルパス
プロセス別コアファイルパスが有効な場合には、プロセスが異常終了するとコアファイルが生成されます。プロセス別コアファイルパスはプロセス自身の子プロセスに継承されます。このパスはデフォルトで有効になっており、パスには core が指定されています。
生成されたプロセス別コアファイルは、そのプロセスの所有者に、所有されます。このファイルを読み込むことができるのは、プロセスの所有者とスーパーユーザーだけです。
グローバルコアファイルパス
グローバルコアファイルパスが有効な場合には、追加のコアファイルが、指定したグローバルコアファイルパスのディレクトリにプロセス別コアファイルと同じ内容で、作成されます。このパスはデフォルトでは無効になっています。
生成されたグローバルコアファイルは、読み取り/書き込み可能ファイルとしてスーパーユーザーに所有されます。非特権ユーザーがこのファイルを表示することはできません。
プロセスが異常終了すると、これまでの Solaris リリースと同じように、このプロセスは現在のディレクトリにコアファイルを生成します。しかし、グローバルコアファイルパスが有効で、たとえば、/corefiles/core に設定されていると、異常終了した各プロセスは、2 つのコアファイルを生成します。1 つは現在の作業ディレクトリに、もう 1 つは /corefiles ディレクトリに生成します。
デフォルトでは、以下のようにこれまでの Solaris のコアファイル生成機能と変わらないように設定してあります。
setuid プロセスが、グローバルパスやプロセス別パスを使ってコアファイルを生成しない。
グローバルコアファイルパスが無効に設定されている。
プロセス別コアファイルパスが有効に設定されている。
プロセス別コアファイルパスが core に設定されている。