Solaris 7 - 11/99 ご使用にあたって (SPARC 版)

インストール全般に関する注意事項とバグ情報

JumpStart の動作

JumpStart でシステム (新しいシステムおよびインストール済みのシステムを含む) を起動すると Solaris Web Start 1.0 の初期画面が表示されますが、Solaris Web Start 1.0 を終了すれば、JumpStart インストールを実行できます。

Solaris dtlogin 画面

システムを初めて起動すると、どのデスクトップを使用するかにかかわらず、デフォルトでログイン画面が表示されます。使用するデスクトップを、そのログイン画面で選択することができます。またログイン画面では、ユーザー名とパスワードを入力します。ユーザー名とパスワードが認証されると、デスクトップが表示されます。ログイン画面についての詳細は、dtlogin のマニュアルページ (Solaris CDE マニュアルページに含まれている) または『Solaris 共通デスクトップ環境 上級ユーザ及びシステム管理者ガイド』を参照してください。

dtlogin に関するシステム管理者向けの注意事項

Solaris CDE システムを運用するシステム管理者は、Solaris CDE の GUI によるログインプログラム (dtlogin) に関する知識を持っている必要があります。『Solaris 共通デスクトップ環境 上級ユーザ及びシステム管理者ガイド』または dtlogin および dtconfig のマニュアルページを参照してください。

Solaris 2.5.1 - 11/97 ハードウェアリリースからディスク容量の再配置を使用したアップグレードを行うと SMEvplu.u パッケージが正しくインストールされない (バグ ID: 4190800)

SPARCengineTM UltraTM AX システムにおいて、オペレーティング環境を Solaris 2.5.1 - 11/97 ハードウェアリリースからディスク容量の再配置機能を使用したアップグレードを行なった場合、SMEvplu.u パッケージが正しくインストールされません。

アップグレードログに、次のようなメッセージが出力されます。


Doing pkgadd of SMEvplu.u to /. 
pkgadd: ERROR: SMEvplu is already installed at /usr. Admin file will force a 
duplicate installation at /.
 
Installation of <SMEvplu> was suspended (administration).
No changes were made to the system.
pkgadd return code = 4

回避方法 : システムをリブートする前に、手作業で既存の SMEvplu パッケージを削除し、新しい SMEvplu.u パッケージをインストールしてください。

  1. 不完全な SMEvplu パッケージを削除します。


    # pkgrm -R /a SMEvplu
    
  2. Solaris 7 の製品ディレクトリに移動します。


    # cd /cdrom/ja_sol_7_1199_sparc/s0/Solaris_2.7/Product
    
  3. SMEvplu.u パッケージを追加します。


    # pkgadd -R /a -d `pwd` SMEvplu.u
    

ファイルシステムの作成時に警告メッセージが出力されることがある (バグ ID: 4189127)

インストール中にファイルシステムを作成しているときに、次のどちらかの警告メッセージが出力されることがあります。


Warning: inode blocks/cyl group (87) >= data blocks (63) in last
    cylinder group. This implies 1008 sector(s) cannot be allocated.

Warning: 1 sector(s) in last cylinder unallocated

作成中のファイルシステムと等しい容量が、使用しているディスク上の領域に割り当てられない時に、上記の警告メッセージが表示されます。この場合、ディスク上に未使用の領域ができ、その領域は作成中のファイルシステムに取り込まれません。また、この未使用のディスク領域は、他のファイルシステムでも利用されません。

回避方法 : 問題は発生しないので、上記の警告メッセージは無視してください。

インストール中にフォントパッケージに関連する警告が発生する (バグ ID: 4226416)

以下の警告メッセージが表示されます。警告メッセージにはすべてのロケールのフォントパッケージが示されています。このため、表示されるフォントパッケージが、ご利用の Solaris CD に含まれていない場合もあります。


Warning!  It is strongly recommended that the following font package be 
installed for all locales:
 
SUNWi1of
 
Warning!  It is strongly recommended that the following font packages be 
installed to support locales (other than ISO8859-1 locales) as needed:
 
SUNWi2of SUNWi2rf SUNWi4of SUNWi4rf SUNWi5of SUNWi7of SUNWi7rf
SUNWi9of SUNWi9rf SUNWjxcft SUNWkcoft SUNWcttf SUNWhttf SUNW5xfnt

このメッセージは補助的なもので、インストールの失敗を示しているわけではありません。

回避方法 : 警告メッセージ中に示されているフォントパッケージをインストールすることを強くお勧めします。警告メッセージに表示されたパッケージのうち、ご使用の CD に含まれているパッケージだけをインストールすれば十分です。

アップグレードインストール時に SUNWxilrl のインストールが部分的に失敗する (バグ ID: 4276484)

Solaris 7 - 11/99 オペレーティング環境へのアップグレード時に SUNWxilrl をインストールした場合で、ディスク領域再配置アップグレードによってサイズが変更されるまたは場所が移動されるファイルシステム上に /opt ディレクトリがある場合、次のようなエラーメッセージが表示されます。


ERROR: attribute verification of </a/opt/SUNWits/Graphics-sw/xil/lib/libxil.so> failed
    pathname does not exist
    unable to create symbolic link to </usr/openwin/lib/libxil.so.1>
ERROR: attribute verification of </a/opt/SUNWits/Graphics-sw/xil/lib/libxil.so.1> 
failed
    pathname does not exist
    unable to create symbolic link to </usr/openwin/lib/libxil.so.1>
pkgadd: ERROR: postinstall script did not complete successfully

Installation of <SUNWxilrl> partially failed.
pkgadd return code = 2

このエラーによって、インストール結果は次のようになります。

回避方法: アップグレード完了後に、作成されなかった上記のディレクトリとシンボリックリンクを次の手順で作成してください。

  1. アップグレードを最後まで行います。

  2. アップグレードしたシステムをリブートします。

  3. xil/lib ディレクトリを作成します。


    # /usr/sbin/install -d -m 0755 -u bin -g bin /opt/SUNWits/Graphics-sw/xil
    # /usr/sbin/install -d -m 0755 -u bin -g bin /opt/SUNWits/Graphics-sw/xil/lib
    
  4. シンボリックリンクを作成します。


    # ln -s /usr/openwin/lib/libxil.so.1 /opt/SUNWits/Graphics-sw/xil/lib/libxil.so
    # ln -s /usr/openwin/lib/libxil.so.1 /opt/SUNWits/Graphics-sw/xil/lib/libxil.so.1 
    

OS サーバーに Solaris 7 OS サービスを追加すると、追加に失敗したというメッセージが出力される (バグ ID: 4171470)

OS サーバーに OS サービスとして Solaris 7 システムソフトウェアを追加すると、次のようなエラーメッセージが表示されます。


os_server:  Error:  Error adding OS service Solaris 2.7 i386 i86pc: 
service modification failed.
See /var/sadm/system/logs/upgrade_log for more information
(/var/sadm/install_data/upgrade_log on Solaris 2.3 or 2.4).

os_server の部分は、OS サーバーの名前になります。

上記のログファイルを見ると、次のようなメッセージで SUNWplow パッケージの追加に失敗していることがわかります。


Doing pkgadd of SUNWplow to /.
ERROR: attribute verification of <export/exec/Solaris_2.7_i386.all/etc/default/init> failed
pathname does not exist

回避方法 : エラーメッセージを無視してください。

ユーザーが inetd.conf 中のデーモンとサーバーを無効に設定してもパッケージインスタンスによって上書きされる (バグ ID: 4220923)

KCMS プロファイルサーバー、フォントサーバー、CacheFS デーモン、Kerbd デーモンの行が /etc/inetd.conf ファイル中にすでに存在しておりコメントアウトされている場合でも、対話式インストールプログラムはそれらの行を追加します。

回避方法 : テキストエディタを使用して、/etc/inetd.conf ファイル中の不要なエントリを削除またはコメントアウトしてください。