SunVTS 3.4 テストリファレンスマニュアル

sxtest モジュールの説明

以下の表に、13 個の sxtest モジュールを示します。

表 43-2 sxtest モジュール

モジュール 

説明 

Display (モジュール 0)  

クリックして有効にし、画像パターンを表示します。 

 

以下の 3 つのサブテストでは、SPAM ライブラリを呼び出して絵を表示し、SPARCstation 10 SX ビデオシステムを介して、カーネルおよび SPAM ライブラリのサブセットの完全性を検査します。これらのルーチンは、SPAM デモプログラムから移植されています。cg14 フレームバッファーが存在しない場合、または、VRAM が無効にされている場合は、このモジュールのサブテストは、いずれも実行されません。 

 

以下のサブテストは、それぞれ他のサブテストの合間に絵を表示することによって、システムが停止しているのか、または sxtest が実行中であるのかを判断しやすくします。

 

  • rect_test : 数多くのランダムな矩形を画面一杯に描画します。32 ビットモードの OpenWindows が動作していると、矩形は CHUNKY_XBGR モードで描画され、動作していなければ、SPAM ライブラリルーチン sl_rect_fill_32 を使用して CHUNKY_C8 モードで描画されます。

  • shaa : SPAM ライブラリルーチン sl_line_shaa_32sl_span_load_8sl_rect_fill_8 を使用して、CHUNKY_BGR モードで陰影付きの線分の絵を描画します。

    注 - テストが 8 ビットウィンドウで実行されている場合は、shaa テストは行われません。

  • lines : 様々な色の線分を画面一杯に描画します。これらの線分は、32 ビットモードの OpenWindows が動作している場合は CHUNKY_XBGR モードで描画され、動作していない場合は、SPAM ライブラリルーチン sl_line_fill_8 を使用して CHUNKY_C8 モードで描画されます。

MUL (モジュール 1) 

クリックして有効にし、乗算器の動作のテストを選択します。 

 

以下の 8 つのサブテストが呼び出されます。各サブテストには、ランダムに生成された 2500 個の MUL SPAM マクロが割り当てられます。 

  • sp_mul0

  • sp_mul1

  • sp_mul2

  • sp_mul3

  • sp_mul4

  • sp_mul5

  • sp_mul6

  • sp_mul7

 

各サブテストは、以下に示すように、ランダムな SPAM MUL マクロパターンを実行して、SPAM MUL 命令セットを検査します。 

  • spam_dot(S_0,R42,R45,R31,5)

  • spam_mulr(L_16,R44,R29,R52,1)

  • spam_mul(S_15,R115,R114,R58,4)

  • spam_mul(L_16,R89,R110,R81,8)

  • spam_mulr(S_8,R21,R76,R53,1)

  • spam_saxpr(S_8,R54,R46,R98,2)

  • spam_dotr(L_16,R75,R40,R20,5)

  • spam_dot(L_16,R44,R45,R84,4)

  • spam_saxp(L_0,R93,R96,R44,8)

  • spam_mulr(L_0,R86,R56,R56,5)

  • spam_dotr(L_0,R14,R62,R40,2)

  • spam_saxpr(S_15,R112,R85,R95,7)

ALU (モジュール 2) 

クリックして有効にし、ALU の動作のテストを選択します。 

 

以下の 5 つのサブテストが呼び出されます。各サブテストには、ランダムに生成された 2500 個の ALU SPAM マクロが割り当てられます。 

  • sp_alu0

  • sp_alu1

  • sp_alu2

  • sp_alu3

  • sp_alu4

 

各サブテストは、以下に示すように、ランダムな SPAM ALU マクロパターンを実行して、SPAM ALU 命令セットを検査します。 

  • spam_subv(R101,R31,R42,1)

  • spam_subs(R90,R44,R90,14)

  • spam_subv(R44,R70,R29,14)

  • spam_sum(R58,R95,R114,9)

  • spam_adds(R54,R46,R98,10)

  • spam_addi(R9,51,R68,9)

  • spam_abs(R76,R28,7)

  • spam_addv(R80,R59,R93,11)

ROP (モジュール 3) 

クリックして有効にし、ROP の動作のテストを選択します。 

以下の 5 つのサブテストが呼び出され、各サブテストには、2500 個のランダムに生成された ROP SPAM マクロが割り当てられます。 

  • sp_rop0

  • sp_rop1

  • sp_rop2

  • sp_rop3

  • sp_rop4

 

各サブテストは、以下に示すように、ランダムな SPAM ROP マクロパターンを実行して、SPAM ROP 命令セットを検査します。 

  • spam_selb(R101,R31,R42,1)

  • spam_ropl(R90,R27,R44,14)

  • spam_sels(R19,R16,R112,15)

  • spam_ropm(R47,R29,R96,16)

  • spam_selb(R52,R43,R29,5)

  • spam_ropb(R115,R114,R58,7)

  • spam_selv(R57,R75,R16,2)

  • spam_ropm(R110,R93,R83,13)

LOGIC (モジュール 4) 

クリックして有効にし、論理演算のテストを選択します。 

 

以下の 5 種類のサブテストが呼び出されます。各サブテストには、2500 個のランダムに生成された LOGIC SPAM マクロが割り当てられます。 

  • sp_logic0

  • sp_logic1

  • sp_logic2

  • sp_logic3

  • sp_logic4

 

各サブテストは、以下に示すように、ランダムな SPAM LOGIC マクロパターンを実行して、SPAM LOGIC 命令セットを検査します。 

  • spam_xors(R101,R31,R42,1)

  • spam_xori(R90,101,R90,14)

  • spam_xorv(R30,R19,R95,13)

  • spam_ands(R108,R16,R125,1)

  • spam_andv(R115,R114,R58,7)

  • spam_ors(R46,R89,R8,16)

  • spam_orv(R57,R75,R16,2)

  • spam_andi(R9,51,R68,9)

SHIFT (モジュール 5) 

クリックして有効にし、シフト操作のテストを選択します。 

 

以下の 5 つのサブテストが呼び出されます。各サブテストには、2500 個のランダムに生成された SHIFT SPAM マクロが割り当てられます。 

  • sp_shift0

  • sp_shift1

  • sp_shift2

  • sp_shift3

  • sp_shift4

 

各サブテストは、以下に示すように、ランダムな SPAM SHIFT マクロパターンを実行して、SPAM SHIFT 命令セットを検査します。 

  • spam_sllv(R101,R31,R42,1)

  • spam_slli(R90,5,R90,14)

  • spam_srai(R30,19,R95,13)

  • spam_srli(R108,16,R125,1)

  • spam_sllv(R52,R43,R29,5)

  • spam_slfi(R46,25,R8,16)

  • spam_slfs(R57,R75,R16,2)

  • spam_srav(R54,R44,R93,8)

  • spam_srlv(R58,R60,R96,16)

COMP (モジュール 6) 

クリックして有効にし、比較操作のテストを選択します。 

 

以下の 5 つのサブテストが呼び出されます。各サブテストには、2500 個のランダムに生成された COMP SPAM マクロが割り当てられます。 

  • sp_comp0

  • sp_comp1

  • sp_comp2

  • sp_comp3

  • sp_comp4

 

各サブテストは、以下に示すように、ランダムな SPAM COMP マクロパターンを実行して、SPAM COMP 命令セットを検査します。 

  • spam_cmpv_gt(R101,R31,R42,1)

  • spam_cmps_lt(R90,R44,R90,14)

  • spam_cmps_eq(R95,R112,R19,12)

  • spam_cmpv_lt(R115,R114,R58,7)

  • spam_cmps_gt(R46,R89,R8,16)

  • spam_cmps_eq(R57,R75,R16,2)

  • spam_cmpv_le(R54,R46,R98,10)

  • spam_cmpv_eq(R9,R51,R68,9)

  • spam_cmps_gt(R76,R103,R28,7)

  • spam_cmpv_eq(R52,R37,R50,8)

  • spam_cmpv_ge(R61,R86,R16,12)

MISC (モジュール 7) 

クリックして有効にし、補助操作のテストを選択します。 

 

以下の 5 つのサブテストが呼び出されます。各サブテストには、2500 個のランダムに生成された MISC SPAM マクロが割り当てられます。 

  • sp_misc0

  • sp_misc1

  • sp_misc2

  • sp_misc3

  • sp_misc4

 

各サブテストは、以下に示す SPAM MISC マクロパターンを実行して、SPAM MISC 命令セットを検査します。 

  • spam_scat(R45,-1,R29,1)

  • spam_gath(R95,-6,R114,9)

  • spam_delt(R89,R9,R16,16)

  • spam_plot(R54,R46,R98,10)

  • spam_plot(R53,R20,R75,16)

  • spam_scat(R91,-2,R70,9)

  • spam_gath(R120,-2,R51,15)

  • spam_delt(R59,R95,R120,1)

MADR (モジュール 8) 

クリックして有効にし、sx のアドレス線のテストを選択します。

 

以下の 8 つのサブテストが呼び出されます。各サブテストは spam_stld 命令と spam_ldld 命令を使用して 0x100000 DRAM アドレスを検証します。8 つのサブテストをすべて実行した後に、4 MB の VRAM と 4 MB の DRAM のすべてのアドレスビットとデータビットが検査されます。

  • 0x00000000-0x000fffff

  • 0x00100000-0x001fffff

  • 0x00200000-0x002fffff

  • 0x00300000-0x003fffff

  • 0xfc000000-0xfc0fffff *

  • 0xfc100000-0xfc1fffff *

  • 0xfc200000-0xfc2fffff *

  • 0xfc300000-0xfc3fffff *

* CMEM オプションが無効な場合は、これらのサブテストは行われません。 

SMCALL (モジュール 9) 

クリックして有効にし、sxtest 機能の簡易テストを選択します。

 

spam.smcall から以下の 11 のサブテストが呼び出され、SMC チップの全般的な機能を検証します。サブテストすべてに、cg14 バージョンと非 cg14 バージョンがあります。各サブテストは 4 回繰り返され、実行のたびに IQ FIFO のエントリ数 (8、16、32、64) が変更されます。

  • shift_ldst

  • instr_mix *

  • arith_ldst

  • cmp_ldst

  • select_ldst

  • interlock_all *

  • logic_ldst

  • mult_ldst

  • rop

  • scat_ldst

  • delt_ldst

* VRAM オプションが無効な場合は、これらのサブテストは行われません。 

MCNT (モジュール 10) 

クリックして有効にし、繰り返し回数を変更しながら、読み込み機能と格納機能のテストを実行します。 

 

以下の 12 のサブテストが呼び出されます。各サブテストは、アドレスオフセットとアイテム数を変更して、SPAM の格納機能を検査します。 

  • spsd_stba_cnt

  • spsd_stbd_cnt

  • spsd_stbds_cnt

  • spsd_stcd_cnt

  • spsd_stla_cnt

  • spsd_stld_cnt

  • spsd_stlds_cnt

  • spsd_stpd_cnt

  • spsd_stqd_cnt

  • spsd_stsa_cnt

  • spsd_stsd_cnt

  • spsd_stsds_cnt

GRIF (モジュール 11) 

クリックして有効にし、グラフィックインタフェースロジックのテストを選択します。 

 

以下の 36 のサブテストが呼び出されます。各サブテストは、読み込み命令と格納命令を使用して SPAM のグラフィックインタフェースロジックを検査します。cg14 が存在しない場合は、これらのサブテストは実行されません。

  • spsd_stbd_dram

  • spsd_stbd_xbgr

  • spsd_stbd_bgr

  • spsd_stbd_8x

  • spsd_stbd_8c

  • spsd_stbd_x32

  • spsd_stbd_b32

  • spsd_stbd_g32

  • spsd_stbd_r32

  • spsd_stsd_dram

  • spsd_stsd_xbgr

  • spsd_stsd_bgr

  • spsd_stsd_8x

  • spsd_stsd_8c

  • spsd_stsd_x32

  • spsd_stsd_b32

  • spsd_stsd_g32

  • spsd_stsd_r32

  • spsd_ldbd_dram

  • spsd_ldbd_xbgr

  • spsd_ldbd_bgr

  • spsd_ldbd_8x

  • spsd_ldbd_8c

  • spsd_ldbd_x32

  • spsd_ldbd_b32

  • spsd_ldbd_g32

  • spsd_ldbd_r32

  • spsd_ldsd_dram

  • spsd_ldsd_xbgr

 GRIF (モジュール 11) (続き)
  • spsd_ldsd_bgr

  • spsd_ldsd_8x

  • spsd_ldsd_8c

  • spsd_ldsd_x32

  • spsd_ldsd_b32

  • spsd_ldsd_g32

  • spsd_ldsd_r32

REGF (モジュール 12) 

クリックして有効にし、レジスタファイルのポインタロジックのテストを選択します。 

 

spam.regfile ファイルから以下の 22 のサブテストが呼び出され、各種 SPAM 命令を使用してレジスタファイルのロジックを検査します。

  • readpointer1 *

  • readpointer2 *

  • readpointer3 *

  • readpointer4 *

  • writepointer1 *

  • writepointer2 *

  • writepointer3 *

  • writepointer4 *

  • readpointer5 *

  • writepointer5 *

  • rdptr0 �/LITERAL>

  • wrptr0 �/LITERAL>

  • rdptr1 �/LITERAL>

  • wrptr1 �/LITERAL>

  • rdptr2 �/LITERAL>

  • wrptr2 �/LITERAL>

  • rdptr3 �/LITERAL>

  • wrptr3 �/LITERAL>

  • rdptr4 �/LITERAL>

  • wrptr4 �/LITERAL>

  • rdptr5 �/LITERAL>

  • wrptr5 �/LITERAL>

* VRAM オプションが無効な場合は、これらのサブテストは行われません。 

�CMEM オプションが無効な場合は、これらのサブテストは行われません。