Sun Java Enterprise System 2005Q4 インストールガイド(UNIX 版)

要件およびシーケンスの問題

Directory Server は、すべての通信コンポーネントで必要ですが、必ずしもローカルコピーである必要はありません。Messaging Server は、管理サーバーのローカルコピーが必要です。Access Manager または Access Manager SDK が必要です。ただし、Access Manager はリモートに配置できます。この例では、Web Server は Web コンテナとしての Access Manager の要件を満たします。Calendar Server と Messaging Server ではローカルの Web コンテナは必要ありませんが、Communications Express では必要になります。Communications Express は Calendar Server のリモートコピーを使用できますが、Messaging Server はローカルでなければなりません。


注 –

Access Manager を Portal Server、Messaging Server、Calendar Server、Delegated Administrator、または Instant Messaging とともにインストールする場合は、Access Manager 旧バージョン (6.x) インストールタイプを使用する必要があります。Access Manager レルム (7.x) インストールタイプは、これらのコンポーネントを 1 つもインストールしない場合にのみ使用できます。


シングルサインオンを実装するには、Instant Messaging に Access Manager とローカルまたはリモートの Web コンテナが必要です。Portal Server Secure Remote Access は、Access Manager とローカルの Web コンテナが必要です。Portal Server Secure Remote Access には Portal Server も必要ですが、必ずしもローカルコピーである必要はありません。Portal Server Secure Remote Access は、Portal Server と同じ場所にインストールする必要があります。Access Manager と Portal Server で異なる Web コンテナを使用することはできません。

大規模配備の場合、この例とほぼ同じ順序で、別個のサーバーに各コンポーネントを配備することが可能です。小規模配備の場合、コンポーネントは少数のサーバーの個別のインストールセッションでインストールします。


注 –

このシーケンス例を使用する場合は、『Sun Java Enterprise System 2005Q4 リリースノート』の既知の問題 6284663 も参照してください。


この例では、次のインストールセッションを使用します。

Procedureホスト A 用のインストールシーケンスを作成するには、次の手順に従います。

大まかにいって次のタスクが必要です。

手順

    Access Manager と Directory Server をインストールし、起動します。

    管理サーバーは Directory Server のグラフィカルインタフェースを提供するので、管理サーバーも選択することをお勧めします。

    「アイデンティティー管理の例」

Procedureホスト B 用のインストールシーケンスを作成するには、次の手順に従います。

大まかにいって次のタスクが必要です。

手順

    ホスト A にインストールし、稼動しているリモートの Access Manager と Directory Server を指定して、Portal Server と Web Server をインストールし、起動します。

    Web コンテナと Access Manager SDK は Portal Server のローカルになければなりません。

Procedureホスト C 用のインストールシーケンスを作成するには、次の手順に従います。

大まかにいって次のタスクが必要です。

手順

    ホスト A にインストールしたリモートの Access Manager と Directory Server を指定して、Calendar Server をインストールし、起動します。

    Access Manager SDK は、Messaging Server と Calendar Server のローカルになければなりません。

    「Calendar Server と Messaging Server の例」を使用して、Calendar Server のみをインストールします。

Procedureホスト D の最初のセッション用のインストールシーケンスを作成するには、次の手順に従います。

大まかにいって次のタスクが必要です。

手順
  1. 「あとで設定」オプションを使用して、Communications Express、Messaging Server、Access Manager SDK、および Web Server をインストールします。

  2. Web Server のインストール後の設定を実行します。

    「「あとで設定」設定オプションでのインストール後に Web Server を設定するには」

  3. AM SDK の設定を実行し、ローカルの Web Server とリモートの Access Manager で動作するようにします。

    「コンテナの設定を使用する Access Manager SDK の例」

  4. 管理サーバー のインストール後の設定を実行します。

    「「あとで設定」設定オプションでのインストール後に管理サーバーを設定するには」

  5. Messaging Server のインストール後の設定を実行します。

    「Messaging Server のインストール後の設定」

  6. Messaging Server を起動します。

    「Messaging Server の起動」

  7. Communications Express のインストール後の設定を実行します。

    この設定中に、ホスト A の Access Manager、ホスト C の Calendar Server、およびホスト D の Messaging Server に関する情報を提供します。

    「「あとで設定」設定オプションでのインストール後に Communications Express を設定するには」

  8. ホスト D で Web Server を再起動します。

    「Web Server の起動と停止」

Procedureホスト D の 2 番目のセッション用のインストールシーケンスを作成するには、次の手順に従います。

大まかにいって次のタスクが必要です。

手順
  1. Instant Messaging をインストールします。

    「Instant Messaging のみをインストールする例」

  2. Instant Messaging のインストール後の設定を実行します。

    「Instant Messaging のインストール後の設定」

Procedureホスト D の 3 番目のセッション用のインストールシーケンスを作成するには、次の手順に従います。

大まかにいって次のタスクが必要です。

手順
  1. ホスト A にインストールしたリモートの Access Manager と Directory Server を指定して、Portal Server Secure Remote Access をインストールします。

    Portal Server Secure Remote Access の要件の 1 つとして、Portal Server もインストールします。

    「リモートの Access Manager を使用する Portal Server の例」

  2. 初期ユーザーを確立し、シングルサインオンを設定します。