Sun Java Enterprise System 2005Q4 インストールガイド(UNIX 版)

アンインストールに関する問題

ここでは、アンインストール時に発生する可能性のある次の問題について説明します。

アンインストーラが見つからない

Java ES のインストールプログラムは、システム上の次の場所に uninstall (アンインストーラ) を格納します。

アンインストーラがこのディレクトリにない場合は、次のいずれかの原因が考えられます。

推奨される解決方法: 「アンインストールが失敗し、ファイルが削除されずに残った」の説明に従ってシステムを手動でクリーンアップします。

アンインストールが失敗し、ファイルが削除されずに残った

アンインストーラがファイルまたはプロセスを削除できなかったために手動クリーンアップが必要となった場合は、次の手順を実行し、システムからパッケージを削除します。

Procedure手動でのパッケージのクリーンアップ

手順
  1. 削除が必要なパッケージを特定します。

    システム上のパッケージを、『Sun Java Enterprise System 2005Q4 インストールリファレンス』の第 5 章「インストール可能なパッケージの一覧」に記載されている Java ES パッケージと比較します。インストールされているパッケージを特定するには、Solaris の pkginfo または prodreg ユーティリティー、あるいは Linux の rpm コマンドを使用できます。(「アンインストール時に残されたファイルによるインストールの失敗」を参照)

  2. Java ES コンポーネントの実行中のプロセスをすべて停止します。

    プロセスの停止手順の概要については、第 6 章「インストール後のコンポーネントの設定」のコンポーネントマニュアルを参照してください。

  3. 以後のインストールで再利用を考えているカスタム設定データとユーザーデータをすべてバックアップします。

    バックアップすべき設定データやユーザーデータについては、「Java ES コンポーネントのアンインストール動作の確認」を参照してください。詳細については、各コンポーネントのマニュアルを参照してください。

  4. pkgrm または rpm -e コマンドを使って Java ES コンポーネントパッケージを削除します。

  5. 以後のインストールで使用しない、残されているコンポーネントディレクトリとその内容をすべて削除します。これらのディレクトリをあとで利用する場合は、別の場所に移動します。

  6. 次の場所にある製品レジストリファイルを更新します。

    Solaris OS の場合: /var/sadm/install/productregistry

    Linux の場合: /var/opt/sun/install/productregistry

    アンインストーラはこのレジストリを使用して、ホストにインストールされているコンポーネントを特定します。インストーラとアンインストーラは、インストールまたはアンインストールの完了時に製品レジストリを更新します。


    注 –

    アンインストーラを使用せずに、パッケージを手動で削除した場合は、システムにインストールされているソフトウェアを製品レジストリが正しく反映するように、このファイルを手動で更新する必要があります。


  7. 次の場所にあるシステムのログファイルをクリーンアップします。

    Solaris OS の場合: /var/sadm/install/logs

    Linux の場合: /var/opt/sun/install/logs

    ログファイルは、パッケージを手動削除したあとのシステムの状態を正しく反映していない可能性があります。

製品レジストリが破損している

アンインストール時に、アンインストーラは製品レジストリファイルを使用して、アンインストールが必要な要素を特定します。

Solaris OS の場合: /var/sadm/install/productregistry

Linux の場合: /var/opt/sun/install/productregistry