アンインストーラの動作は、インストールしたコンポーネント、および各コンポーネントの相互関係によって異なります。
アンインストーラは、同一ホストにインストールされている製品間の依存関係を認識します。同一ホスト上で依存関係を持つコンポーネントをアンインストールしようとすると、アンインストーラは警告を出力します。
たとえば、Portal Server がインストールされているホストから Access Manager をアンインストールしようとすると、Portal Server は Access Manager がないと機能できないことを、アンインストーラが警告します。
通常は、他のコンポーネントが依存していないコンポーネントはアンインストールできます。
たとえば、Portal Server は Access Manager に依存していますが、Access Manager は Portal Server に依存していません。Portal Server をアンインストールしようとした場合、Access Manager は Portal Server がなくても機能できるため、アンインストーラは警告を発行しません。
コンポーネント製品をアンインストールするときは、どの製品がそのコンポーネントをサポートするように設定されているかを調べ、必要であれば追加の設定を行います。必要な追加設定を行わない場合、存在しなくなった製品をサポートするように設定されたコンポーネントがシステムに残されることになります。
アンインストーラは、次の相互依存関係を認識しません。
リモートホストからの依存関係
設定による依存関係
コンポーネントの依存関係のなかには、リモートホストに配備されたコンポーネントによって解決できるものもあります。アンインストーラはこのような依存関係を認識しません。
たとえば、Directory Server をアンインストールする場合、アンインストーラは、Access Manager が Directory Server に依存することを、両製品が同じホスト上に配備されている場合でも警告しません。これは、別のホスト上の別の Directory Server インスタンスが Access Manager をサポートする「可能性がある」からです。
アンインストーラは、インストール後の設定によって生じるコンポーネント間の依存関係を認識しません。
たとえば、同じホストに Portal Server と Calendar Server をインストールし、Portal Server のカレンダチャネルとして Calendar Server を使用するように Portal Server を設定したとします。この設定により、Portal Server は Calendar Server に依存します。ただし、そのあとで Calendar Server をアンインストールしようとしても、アンインストーラはインストール後の設定を認識していないため、Portal Server が Calendar Server に依存することを警告しません。