Application Server は、エンタープライズアプリケーションの開発、配備、および管理のための堅牢な J2EE プラットフォームを提供します。主な機能に、トランザクション管理、パフォーマンス、スケーラビリティー、セキュリティー、および統合があります。Application Server は、Web パブリッシングから企業規模のトランザクション処理までを幅広くサポートします。一方、開発者は Application Server を利用して、JavaServer Pages (JSPTM)、Java サーブレット、および Enterprise JavaBeansTM (EJBTM) テクノロジをベースにしたアプリケーションを構築できます。
Application Server Enterprise Edition は、高度なクラスタリング技術とフェイルオーバー技術を提供します。これらの機能により、スケーラブルで高い可用性を備えた J2EE アプリケーションを実行できます。
クラスタリング - クラスタは、1 つの論理エンティティーとして一体となって動作するアプリケーションサーバーインスタンスの集まりです。クラスタ内の各 Application Server インスタンスは同じように設定され、各インスタンスには同じアプリケーションが配備されています。
クラスタに Application Server インスタンスを追加することによってシステムの容量が増加し、水平的なスケーリングが実現されます。サービスを中断せずに、クラスタに Application Server インスタンスを追加することができます。HTTP、RMI/IIOP、および JMS ロードバランスシステムは、クラスタ内の正常な Application Server インスタンスに要求を分散させます。
高可用性 - 可用性を有効にすると、クラスタ内の Application Server インスタンスをフェイルオーバーによって保護できます。1 つのアプリケーションサーバーインスタンスが停止すると、利用できなくなったサーバーに割り当てられていたセッションは別の Application Server インスタンスに引き継がれます。セッションの情報は、高可用性データベース (HADB) に格納されます。HADB は、持続的な HTTP セッションとステートフルセッション Beans をサポートします。