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Sun Java System Message Queue 3 2005Q4 管理ガイド 

第 14 章
ブローカのプロパティーのリファレンス

この章では、メッセージブローカの設定プロパティーに関する参照情報を提供します。この章は、次の節から構成されています。


接続のプロパティー

表 14-1 に、接続サービスに関するブローカプロパティーを示します。

表 14-1 接続に関するブローカプロパティー 

プロパティー

データ型

デフォルト値

説明

imq.service.activelist

文字列

jms,admin

ブローカの起動時にアクティブにする接続サービスのコンマ区切りのリスト

imq.hostname

文字列

使用可能なすべての IP アドレス

すべての接続サービスのデフォルトのホスト名または IP アドレス

imq.portmapper.hostname

文字列

なし

ポートマッパーのホスト名または IP アドレス

指定すると、imq.hostname がオーバーライドされます

imq.portmapper.port1

整数

7676

ポートマッパーのポート番号

注: 同じホスト上で複数のブローカインスタンスが実行されている場合は、それぞれに一意のポートマッパーポートを割り当てる必要があります。

imq.serviceName.protocolType.hostname

文字列

なし

接続サービスのホスト名または IP アドレス2

指定すると、指定した接続サービスについて imq.hostname がオーバーライドされます

imq.serviceName.protocolType.port

整数

0

接続サービスのポート番号2

0 は、ポート番号がポートマッパーによって動的に割り当てられることを指定します。

imq.portmapper.backlog

整数

50

オペレーティングシステムのバックログに保留するポートマッパー要求の最大数

imq.serviceName.threadpool_model

文字列

dedicated

スレッドプール管理のスレッドモデル

  dedicated  接続ごとに、
             受信メッセージ用と
             送信メッセージ用の
             2 つの専用スレッドを
            使用します

  shared3    メッセージの送受信時に
             共有スレッドによって
             接続を処理します

専用モデルでは、サポートできる接続数が制限されますが、プロバイダのパフォーマンスが向上します。共有モデルでは、サポートできる接続数が多くなりますが、スレッド管理のためのオーバーヘッドが加わるため、パフォーマンスが低下します。

imq.serviceName.min_threads

整数

jms:      10
ssljms:   10
httpjms:  10
httpsjms: 10
admin:     4
ssladmin:  4

接続サービスのスレッドプールに保持するスレッドの最小数

使用可能なスレッドの数がこのしきい値を超えると、スレッドは、最小数に達するまで、解放と同時にとシャットダウンされます。

デフォルト値は、接続サービスによって異なります。

imq.serviceName.max_threads

整数

jms:      1000
ssljms:    500
httpjms:   500
httpsjms:  500
admin:      10
ssladmin:   10

指定された接続サービスのスレッドプールに保持するスレッドの最大数。使用可能な新しいスレッドはこれ以上追加されません。この数は、0 より大きく、min_threads の値よりも大きくする必要があります。

デフォルト値は、接続サービスによって異なります。

imq.shared.connectionMonitor_limit

整数

Solaris: 512
Linux: 512
Windows: 64

1 つのディストリビュータスレッドが監視する接続の最大数4

システムによって、すべての接続の監視に十分な数のディストリビュータスレッドが割り当てられます。このプロパティーの値が小さいほど、アクティブな接続へのスレッドの割り当てが高速になります。値 -1 は、スレッドあたりの接続数が無制限であることを示します。

デフォルト値は、オペレーティングシステムのプラットフォームによって異なります。

imq.ping.interval

整数

120

クライアントとブローカ間のテスト接続の間隔 (秒単位)

0 または -1 を指定すると、接続の定期的なテストが無効になります。

1imqcmd update bkr コマンドで使用できます

2jmsssljmsadmin、および ssladmin サービスのみ。httpjms および httpsjms サービスの設定については、付録 C 「HTTP/HTTPS のサポート」を参照してください

3jms および admin サービスのみ

4共有スレッドモデルのみ


ルーティングのプロパティー

表 14-2 に、ルーティングサービスに関するブローカプロパティーを示します。送信先の自動作成を設定するプロパティーについては、表 14-3 を参照してください。

表 14-2 ルーティングに関するブローカプロパティー  

プロパティー

データ型

デフォルト値

説明

imq.system.max_count1

整数

-1

ブローカが保持するメッセージの最大数

-1 は、メッセージ数が無制限であることを示します。

imq.system.max_size1

文字列

-1

ブローカが保持するメッセージの最大合計サイズ

次の接尾辞を使用して、バイト、K バイト、または M バイトの単位で値を表すことができます。

  b  バイト
  k  K バイト (1024 バイト)
  m  M バイト (1024 x 1024
       = 1,048,576 バイト)

接尾辞を付けない値は、バイト単位になります。値 -1 は、メッセージ容量が無制限であることを示します。

例:

  1600   1600 バイト
  1600b  1600 バイト
  16k    16K バイト (= 16,384 バイト)
  16m    16M バイト (= 16,777,216 バイト)
  -1     無制限

imq.message.max_size1

文字列

70m

単一メッセージの本文の最大サイズ

構文は imq.system.max_size と同じです (前述の説明を参照)。

imq.message.expiration.interval

整数

60

期限切れのメッセージを再利用する間隔 (秒単位)

imq.resourceState.threshold

整数

green:     0

yellow:   80

orange:   90

red:      98

メモリーリソースの状態をトリガーするしきい値となる使用率 (resourceStategreenyelloworange、または red)

imq.resourceState.count

整数

green:  5000

yellow:  500

orange:   50

red:       0

メモリーリソースの状態のしきい値に達したかどうかを確認するまでの、バッチで許容する受信メッセージの最大数 (resourceStategreenyelloworange、または red)

この制限は、システムメモリーがさらに不十分になると、メッセージプロデューサの処理速度を低下させます。

imq.destination.DMQ.truncateBody1

ブール

false

デッドメッセージキューに保存する前にメッセージ本文を削除するかどうか

true の場合は、メッセージヘッダーとプロパティーデータのみが保存されます。

imq.transaction.autorollback

ブール

false

ブローカの起動時に PREPARED 状態のままになっている分散トランザクションを自動的にロールバックするかどうか

false の場合は、コマンドユーティリティー (imqcmd) を使用して、トランザクションを手動でコミットまたはロールバックする必要があります。

1imqcmd update bkr コマンドで使用できます

表 14-3 自動作成された送信先に関するブローカプロパティー 

プロパティー

データ型

デフォルト値

説明

imq.autocreate.queue12

ブール

true

キュー送信先の自動作成を許可するかどうか

imq.autocreate.topic3

ブール

true

トピック送信先の自動作成を許可するかどうか

imq.autocreate.destination.maxNumMsgs

整数

100000

消費されていないメッセージの最大数

-1 は、メッセージ数が無制限であることを示します。

imq.autocreate.destination.maxBytesPerMsg

文字列

10k

単一メッセージの最大サイズ (バイト単位)

次の接尾辞を使用して、バイト、K バイト、または M バイトの単位で値を表すことができます。

  b  バイト
  k  K バイト (1024 バイト)
  m  M バイト (1024 x 1024
        = 1,048,576 バイト)

接尾辞を付けない値は、バイト単位になります。値 -1 は、メッセージサイズが無制限であることを示します。

例:

  1600   1600 バイト
  1600b  1600 バイト
  16k    16K バイト
           (= 16,384 バイト)
  16m    16M バイト
           (= 16,777,216 バイト)
  -1     無制限

imq.autocreate.destination.maxTotalMsgBytes

文字列

10m

消費されていないメッセージの最大合計メモリー (バイト単位)

構文は imq.autocreate.destination.
maxBytesPerMsg
と同じです (前述の説明を参照)。

imq.autocreate.destination.limitBehavior

文字列

REJECT_NEWEST

メモリー制限のしきい値に達したときのブローカの動作

  FLOW_CONTROL
    
プロデューサの処理速度を
     下げます

  REMOVE_OLDEST
    
もっとも古いメッセージを
     破棄します

  REMOVE_LOW_PRIORITY
    
メッセージの有効期間に従って
     もっとも優先度の低いメッセー
     ジを破棄します。
     プロデューシングクライアント
     には通知しません

  REJECT_NEWEST
    
もっとも新しいメッセージを
     拒否します。持続メッセージの
     場合のみ、プロデューシング
     クライアントに例外を通知
     します

値が REMOVE_OLDEST または REMOVE_LOW_PRIORITY で、imq.autocreate.destination.
useDMQ
プロパティーが true の場合、超過したメッセージはデッドメッセージキューに移動されます。

imq.autocreate.destination.maxNumProducers

整数

100

送信先のメッセージプロデューサの最大数

この制限に達すると、新しいプロデューサを作成できません。値 -1 は、プロデューサ数が無制限であることを示します。

imq.autocreate.queue.maxNumActiveConsumers2

整数

1

キュー送信先からのロードバランスされた配信でアクティブにするメッセージコンシューマの最大数

-1 は、コンシューマ数が無制限であることを示します。

imq.autocreate.queue.maxNumBackupConsumers2

整数

0

キュー送信先からのロードバランスされた配信でバックアップにするメッセージコンシューマの最大数

-1 は、コンシューマ数が無制限であることを示します。

imq.autocreate.queue.consumerFlowLimit2

整数

1000

キューコンシューマに単一のバッチで配信するメッセージの最大数

ロードバランスされたキュー配信では、ロードバランスが開始されるまでの、アクティブコンシューマにルーティングされるキュー内のメッセージの初期数になります。送信先コンシューマは、接続で低い値を指定することで、この制限をオーバーライドできます。

-1 は、コンシューマ数が無制限であることを示します。

imq.autocreate.topic.consumerFlowLimit3

整数

1000

トピックコンシューマに単一のバッチで配信するメッセージの最大数

-1 は、コンシューマ数が無制限であることを示します。

imq.autocreate.destination.isLocalOnly

ブール

false

ローカル配信のみかどうか

このプロパティーは、ブローカクラスタ内の送信先のみに適用されます。送信先の作成後は変更できません。true の場合、送信先はほかのブローカに複製されず、ローカルコンシューマ (送信先が作成されたブローカに接続しているコンシューマ) だけにメッセージを配信するように制限されます。

imq.autocreate.queue.localDeliveryPreferred2

ブール

false

ローカル配信優先かどうか

このプロパティーは、ブローカクラスタ内のロードバランスされたキュー配信のみに適用されます。true の場合、メッセージは、ローカルブローカにコンシューマがない場合にのみリモートコンシューマに配信されます。送信先をローカルのみの配信に制限しないでください。つまり、imq.autocreate.destination.
isLocalOnly
false にする必要があります。

imq.autocreate.destination.useDMQ

ブール

true

デッドメッセージをデッドメッセージキューに送信するかどうか

false の場合、デッドメッセージは単に破棄されます。

1imqcmd update bkr コマンドで使用できます

2キュー送信先のみ

3トピック送信先のみ


持続のプロパティー

Message Queue は、持続データストレージにファイルベースモデルと JDBC ベースモデルの両方をサポートしています。ブローカプロパティー imq.persist.store (表 14-4) で、使用するモデルを指定します。以降の節では、2 つのモデルのブローカ設定プロパティーについて説明します。

表 14-4 持続に関するグローバルなブローカプロパティー

プロパティー

データ型

デフォルト値

説明

imq.persist.store

文字列

file

持続データストレージのモデル

  file  ファイルベースの持続

  jdbc  JDBC ベースの持続

ファイルベースの持続

表 14-5 に、ファイルベースの持続に関するブローカプロパティーを示します。

表 14-5 ファイルベースの持続に関するブローカプロパティー  

プロパティー

データ型

デフォルト値

説明

imq.persist.file.message.max_record_size

文字列

1m

メッセージストレージファイルに追加するメッセージの最大サイズ

このサイズを超えるメッセージは、個別の専用ファイルに格納されます。

次の接尾辞を使用して、バイト、K バイト、または M バイトの単位で値を表すことができます。

  b  バイト
  k  K バイト (1024 バイト)
  m  M バイト (1024 x 1024
       = 1,048,576 バイト)

接尾辞を付けない値は、バイト単位になります。

例:

  1600  1600 バイト
  1600b 1600 バイト
  16k   16K バイト
          (= 16,384 バイト)
  16m   16M バイト
          (= 16,777,216 バイト)

imq.persist.file.destination.message.filepool.limit

整数

100

送信先ファイルプール内の再利用可能な空きファイルの最大数

この制限を超える空きファイルは削除されます。ブローカは、必要に応じて、制限を超える追加ファイルを作成および削除します。

この制限値が高いほど、ブローカが持続データを処理する速度が速くなります。

imq.persist.file.message.filepool.cleanratio

整数

0

空きファイルのプールにクリーン (空) の状態で保持するファイルの割合

この値が高いほど、ファイルプールに必要なディスクスペースが少なくなりますが、処理中にファイルを消去するためのオーバーヘッドが大きくなります。

imq.persist.file.message.cleanup

ブール

false

シャットダウン時に空きファイルのプール内のファイルを消去するかどうか

このプロパティーを true に設定すると、ファイルストア用のディスクスペースを節約できますが、ブローカのシャットダウンに時間がかかります。

imq.persist.file.sync.enabled

ブール

false

メモリー内の状態を物理的なストレージデバイスと同期させるかどうか

このプロパティーを true に設定すると、システムクラッシュによるデータの損失は回避できますが、パフォーマンスが下がります。

注: Sun Cluster と Message Queue の Sun Cluster データサービスを実行している場合は、すべてのクラスタノードのブローカでこのプロパティーを true に設定してください。

JDBC ベースの持続

表 14-6 に、JDBC ベースの持続に関するブローカプロパティーを示します。示す例は、DataMirror Mobile Solutions, Inc の PointBase® ファミリーのデータベース製品の例です。

表 14-6 JDBC ベースの持続に関するブローカプロパティー 

プロパティー

説明

imq.persist.jdbc.brokerid

(任意指定) ブローカインスタンスの識別子

識別子には英数字を使用し、長さは n - 12 (n はデータベースで許可されるテーブル名の最大長) を超えないようにする必要があります。

複数のブローカインスタンスが同じデータベースを持続データストアとして使用する場合、データベーステーブル名を一意にするために、この識別子がデータベーステーブル名に追加されます。この識別子は、通常、1 つのブローカインスタンスのみのデータを保存する組み込みデータベースでは必要ありません。

PointBase 組み込みバージョンの場合は不要です

imq.persist.jdbc.driver

データベースに接続するための JDBC ドライバの Java クラス名

com.pointbase.jdbc.jdbcUniversalDriver

imq.persist.jdbc.opendburl

既存のデータベースへの接続を開くための URL

jdbc:pointbase:embedded:dbName;
  database.home=
    .../instances/
instanceName/dbstore

imq.persist.jdbc.createdburl

(任意指定) 新しいデータベースを作成するための URL

このプロパティーは、Message Queue データベースマネージャーユーティリティー (imqdbmgr) を使用してデータベースを作成する場合にのみ必要です。

jdbc:pointbase:embedded:dbName;
  new,database.home=
    .../instances/
instanceName/dbstore

imq.persist.jdbc.closedburl

(任意指定) データベース接続を閉じるための URL

PointBase の場合は不要です

imq.persist.jdbc.user

(任意指定) 必要に応じて、データベース接続を開くためのユーザー名。

セキュリティーを考慮する場合、代わりにコマンド行オプション imqbrokerd -dbuserimqdbmgr -u を使用してこの値を指定できます。

 

imq.persist.jdbc.needpassword

(任意指定) データベースでブローカアクセス用のパスワードが必要かどうか

true の場合、imqbrokerd および imqdbmgr コマンドでは、-passfile オプションを使用してパスワードを含むパスワードファイルを指定しないかぎり、パスワードが要求されます。

 

imq.persist.jdbc.password

(任意指定) データベース接続を開くためのパスワード

このプロパティーは、パスワードファイルでのみ指定するようにしてください。

 

imq.persist.jdbc.table.IMQSV35

バージョンテーブルを作成するための SQL コマンド

CREATE TABLE ${name}
  (STOREVERSION INTEGER NOT NULL,
   BROKERID VARCHAR(100))

imq.persist.jdbc.table.IMQCCREC35

設定変更レコードテーブルを作成するための SQL コマンド

CREATE TABLE ${name}
  (RECORDTIME BIGINT NOT NULL,
   RECORD BLOB(10k))

imq.persist.jdbc.table.IMQDEST35

送信先テーブルを作成するための SQL コマンド

CREATE TABLE ${name}
  (DID VARCHAR(100) NOT NULL,
   DEST BLOB(10k),
   
primaryKey(DID))

imq.persist.jdbc.table.IMQINT35

配信対象テーブルを作成するための SQL コマンド

CREATE TABLE ${name}
  (CUID BIGINT NOT NULL,
   INTEREST BLOB(10k),
   
primaryKey(CUID))

imq.persist.jdbc.table.IMQMSG35

メッセージテーブルを作成するための SQL コマンド

MSG 列のデフォルトの最大長は、1M バイト (1m) です。メッセージがこれより長くなると予想される場合は、必要に応じて長さを設定します。テーブルがすでに作成されている場合、メッセージの最大長を変更するには、テーブルを作成し直す必要があります。

CREATE TABLE ${name}
  (MID VARCHAR(100) NOT NULL,
   DID VARCHAR(100),
   MSGSIZE BIGINT,
   MSG BLOB(1m),
   
primaryKey(MID))

imq.persist.jdbc.table.IMQPROPS35

プロパティーテーブルを作成するための SQL コマンド

CREATE TABLE ${name}
  (PROPNAME VARCHAR(100) NOT NULL,
   PROPVALUE BLOB(10k),
   
primaryKey(PROPNAME))

imq.persist.jdbc.table.IMQILIST35

配信対象の状態テーブルを作成するための SQL コマンド

CREATE TABLE ${name}
  (MID VARCHAR(100) NOT NULL,
   CUID BIGINT,
   DID VARCHAR(100),
   STATE INTEGER,
   
primaryKey(MID, CUID))

imq.persist.jdbc.table.IMQTXN35

トランザクションテーブルを作成するための SQL コマンド

CREATE TABLE ${name}
  (TUID BIGINT NOT NULL,
   STATE INTEGER,
   TSTATEOBJ BLOB(10K),
   
primaryKey(TUID))

imq.persist.jdbc.table.IMQTACK35

トランザクション通知テーブルを作成するための SQL コマンド

CREATE TABLE ${name}
  (TUID BIGINT NOT NULL,
   TXNACK BLOB(10k))


セキュリティーのプロパティー

表 14-7 に、セキュリティーサービスに関するブローカプロパティーを示します。

表 14-7 セキュリティーに関するブローカプロパティー 

プロパティー

データ型

デフォルト値

説明

imq.accesscontrol.enabled

ブール

true

アクセス制御を使用するかどうか

true の場合、アクセス制御プロパティーファイルが確認され、認証されたユーザーについて、接続サービスの使用または特定の送信先に対する特定の操作の実行が承認されているかどうかが検証されます。

imq.serviceName.accesscontrol.enabled

ブール

なし

接続サービスのアクセス制御を使用するかどうか

指定すると、指定した接続サービスの imq.accesscontrol.enabled がオーバーライドされます。

true の場合、アクセス制御プロパティーファイルが確認され、認証されたユーザーについて、指定した接続サービスの使用または特定の送信先に対する特定の操作の実行が承認されているかどうかが検証されます。

imq.accesscontrol.file.filename

文字列

accesscontrol.properties

アクセス制御プロパティーファイルの名前

ファイル名は、アクセス制御ディレクトリ (付録 A を参照) への相対パスで指定します。

imq.serviceName.accesscontrol.file.filename

文字列

なし

接続サービスのアクセス制御プロパティーファイルの名前

指定すると、指定した接続サービスの imq.accesscontrol.file.filename がオーバーライドされます。

ファイル名は、アクセス制御ディレクトリ (付録 A を参照) への相対パスで指定します。

imq.authentication.type

文字列

digest

パスワードの符号化方法

  basic   Base-64
  digest  MD5

imq.serviceName.authentication.type

文字列

なし

接続サービスのパスワードの符号化方法

  basic   Base-64
  digest  MD5

指定すると、指定した接続サービスの imq.authentication.type がオーバーライドされます。

imq.authentication.basic.user_repository

文字列

file

Base-64 認証のユーザーリポジトリのタイプ

  file  ファイルベース
  ldap  LDAP

imq.authentication.client.response.timeout

整数

180

認証要求に対するクライアントの応答を待機する間隔 (秒単位)

imq.passfile.enabled

ブール

false

パスワードをパスワードファイルから取得するかどうか

imq.passfile.dirpath

文字列

付録 A を参照

パスワードファイルを含むディレクトリへのパス

imq.passfile.name

文字列

passfile

パスワードファイルの名前

imq.imqcmd.password

文字列

なし

管理ユーザーのパスワード

コマンドユーティリティー (imqcmd) では、コマンドの実行前に、このパスワードを使用してユーザーが認証されます。

imq.user_repository.ldap.server

文字列

なし

LDAP サーバーのホスト名とポート番号

値は次の形式になります。

  hostName:port

hostName は、LDAP サーバーを実行するホストの完全修飾 DNS 名で、port は、サーバーが使用するポート番号です。

フェイルオーバーサーバーのリストを指定するには、次の構文を使用します。

  host1:port1
  ldap://host2:port2
  ldap://host3:port3
    ...

リスト内のエントリはスペースで区切ります。各フェールオーバーサーバーのアドレスの先頭には ldap:// を付けます。SSL を使用し、プロパティー imq.user_repository.ldap.ssl.enabledtrue に設定している場合でも、この形式を使用します。このアドレスでは ldaps を指定する必要はありません。

imq.user_repository.ldap.principal

文字列

なし

LDAP ユーザーリポジトリにバインドするための識別名

LDAP サーバーで匿名検索が許可されている場合は必要ありません。

imq.user_repository.ldap.password

文字列

なし

LDAP ユーザーリポジトリにバインドするためのパスワード

LDAP サーバーで匿名検索が許可されている場合は必要ありません。

このプロパティーは、パスワードファイルでのみ指定するようにしてください。

imq.user_repository.ldap.base

文字列

なし

LDAP ユーザーエントリのディレクトリベース

imq.user_repository.ldap.uidattr

文字列

なし

LDAP ユーザー名のプロバイダ固有の属性識別子

imq.user_repository.ldap.usrfilter

文字列

なし

(任意指定) LDAP ユーザー検索の JNDI フィルタ

imq.user_repository.ldap.grpsearch

ブール

false

LDAP グループ検索を有効にするかどうか

注: Message Queue は、入れ子にされたグループをサポートしていません。

imq.user_repository.ldap.grpbase

文字列

なし

LDAP グループエントリのディレクトリベース

imq.user_repository.ldap.gidattr

文字列

なし

LDAP グループ名のプロバイダ固有の属性識別子

imq.user_repository.ldap.memattr

文字列

なし

LDAP グループ内のユーザー名のプロバイダ固有の属性識別子

imq.user_repository.ldap.grpfilter

文字列

なし

(任意指定) LDAP グループ検索の JNDI フィルタ

imq.user_repository.ldap.timeout

整数

280

LDAP 検索の制限時間 (秒単位)

imq.user_repository.ldap.ssl.enabled

ブール

false

LDAP サーバーとの通信に SSL を使用するかどうか

imq.keystore.file.dirpath

文字列

付録 A を参照

キーストアファイルを含むディレクトリへのパス

imq.keystore.file.name

文字列

keystore

キーストアファイルの名前

imq.keystore.password

文字列

なし

キーストアファイルのパスワード

このプロパティーは、パスワードファイルでのみ指定するようにしてください。

imq.audit.enabled

ブール

false

ブローカログファイルへの監査ロギングを開始するかどうか

このオプションは、Message Queue Enterprise Edition のみに適用されます。


監視のプロパティー

表 14-8 に、監視サービスに関するブローカプロパティーを示します。

表 14-8 監視に関するブローカプロパティー  

プロパティー

データ型

デフォルト値

説明

imq.log.level1

文字列

INFO

ロギングレベル

出力チャネルに書き込むことのできるロギング情報のカテゴリを指定します。使用可能な値には、レベルの高い順に次のものがあります。

  ERROR
  WARNING
  INFO

各レベルには、その上位のレベルが含まれます。たとえば、WARNING には ERROR が含まれます。

imq.destination.logDeadMsgs1

ブール

false

デッドメッセージに関する情報をログに書き込むかどうか

true の場合、次のイベントがログに書き込まれます。

  • 送信先が最大サイズまたは最大メッセージ数に達していっぱいになった。
  • 管理コマンドか配信通知以外の理由でブローカがメッセージを破棄した。
  • ブローカがデッドメッセージキューにメッセージを移動した。

imq.log.console.stream

文字列

ERR

コンソール出力の送信先

  OUT  stdout
  ERR  stderr

imq.log.console.output

文字列

ERROR|WARNING

コンソールに書き込むロギング情報のカテゴリ

  NONE
  ERROR
  WARNING
  INFO
  ALL

ERRORWARNING、および INFO カテゴリには、それぞれの上位のカテゴリは含まれません。したがって、必要に応じて各カテゴリを明示的に指定する必要があります。カテゴリの組み合わせは、縦線 (|) で区切って指定できます。

imq.log.file.dirpath

文字列

付録 A を参照

ログファイルを含むディレクトリへのパス

imq.log.file.filename

文字列

log.txt

ログファイルの名前

imq.log.file.output

文字列

ALL

ログファイルに書き込むロギング情報のカテゴリ

  NONE
  ERROR
  WARNING
  INFO
  ALL

ERRORWARNING、および INFO カテゴリには、それぞれの上位のカテゴリは含まれません。したがって、必要に応じて各カテゴリを明示的に指定する必要があります。カテゴリの組み合わせは、縦線 (|) で区切って指定できます。

imq.log.file.rolloverbytes1

整数

-1

出力を新しいログファイルにロールオーバーするファイル長 (バイト単位)

-1 は、バイト数が無制限である、つまりファイル長に基づくロールオーバーは行わないことを示します。

imq.log.file.rolloversecs1

整数

604800 (1 週間)

出力を新しいログファイルにロールオーバーするファイルの有効期間 (秒単位)

-1 は、秒数が無制限である、つまりファイルの有効期間に基づくロールオーバーは行わないことを示します。

imq.log.syslog.output2

文字列

ERROR

syslogd(1M) に書き込むロギング情報のカテゴリ

  NONE
  ERROR
  WARNING
  INFO
  ALL

ERRORWARNING、および INFO カテゴリには、それぞれの上位のカテゴリは含まれません。したがって、必要に応じて各カテゴリを明示的に指定する必要があります。カテゴリの組み合わせは、縦線 (|) で区切って指定できます。

imq.log.syslog.facility2

文字列

LOG_DAEMON

メッセージのロギングのための syslog 機能

使用可能な値は、syslog(3C) のマニュアルページに示される値を反映しています。Message Queue で使用するために適切な値は次のとおりです。

  LOG_USER
  LOG_DAEMON
  LOG_LOCAL0
  LOG_LOCAL1
  LOG_LOCAL2
  LOG_LOCAL3
  LOG_LOCAL4
  LOG_LOCAL5
  LOG_LOCAL6
  LOG_LOCAL7

imq.log.syslog.identity2

文字列

imqbrokerd_${imq.instanceName}

syslog にログとして書き込まれるすべてのメッセージの先頭に付ける識別文字列

imq.log.syslog.logpid2

ブール

true

メッセージとともにブローカのプロセス ID をログに書き込むかどうか

imq.log.syslog.logconsole2

ブール

false

メッセージを syslog に送信できなかった場合にシステムコンソールに書き込むかどうか

imq.log.timezone

文字列

該当地域のタイムゾーン

ログのタイムスタンプのタイムゾーン。

使用可能な値は、java.util.TimeZone.getTimeZone で使用される値と同じです。次に例を示します。

  GMT
  GMT-8:00
  America/LosAngeles
  Europe/Rome
  Asia/Tokyo

imq.metrics.enabled

ブール

true

ロガーへのメトリックス情報の書き込みを有効にするかどうか

imq.metrics.topic.enabled で制御するメトリックスメッセージの生成には影響しません。

imq.metrics.interval

整数

-1

ロガーにメトリックス情報を書き込む間隔 (秒単位)

imq.metrics.topic.interval で制御するメトリックスメッセージの生成間隔には影響しません。

-1 は、無期限の間隔、つまりロガーにメトリックス情報を書き込まないことを示します。

imq.metrics.topic.enabled

ブール

true

メトリックストピック送信先へのメトリックスメッセージの生成を有効にするかどうか

false の場合、メトリックストピック送信先へサブスクライブしようとすると、クライアント側の例外がスローされます。

imq.metrics.topic.interval

整数

60

メトリックストピック送信先へのメトリックスメッセージを生成する間隔 (秒単位)

imq.metrics.topic.persist

ブール

false

メトリックストピック送信先に送信されるメトリックスメッセージが持続的かどうか

imq.metrics.topic.timetolive

整数

300

メトリックストピック送信先に送信されるメトリックスメッセージの有効期間 (秒単位)

1imqcmd update bkr コマンドで使用できます

2Solaris プラットフォームのみ


クラスタ設定プロパティー

表 14-9 に、ブローカクラスタに関する設定プロパティーを示します。

表 14-9 クラスタ設定に関するブローカプロパティー  

プロパティー

データ型

デフォルト値

説明

imq.cluster.brokerlist1

文字列

なし

ブローカのアドレスのリスト

リストは、コンマ区切りの複数のアドレスで構成します。各アドレスでは、クラスタ内のブローカのホスト名とポートマッパーのポート番号を、hostName:portNumber の形式で指定します。次に例を示します。

  host1:3000,host2:8000,ctrlhost

imq.cluster.hostname2

文字列

なし

cluster 接続サービスのホスト名または IP アドレス

指定すると、cluster 接続サービスについて imq.hostname (表 14-1 を参照) がオーバーライドされます

imq.cluster.port2

整数

0

cluster 接続サービスのポート番号

0 は、ポート番号がポートマッパーによって動的に割り当てられることを示します。

imq.cluster.transport1

文字列

tcp

cluster 接続サービスのネットワークトランスポートプロトコル

ブローカ間の安全で暗号化されたメッセージ配信を実現するためには、このプロパティーを ssl に設定します。

imq.cluster.url13

文字列

なし

cluster 設定ファイルがある場合のファイルの URL

例:

  http://webserver/imq/cluster.properties

(Web サーバー上のファイルの場合)

  file:/net/mfsserver/imq/cluster.properties

(共有ドライブ上のファイルの場合)

imq.cluster.masterbroker1

文字列

なし

クラスタのマスターブローカがある場合の、そのホスト名とポート番号

値は hostName:portNumber の形式になります。hostName はマスターブローカのホスト名で、portNumber はマスターブローカのポートマッパーのポート番号です。次に例を示します。

  ctrlhost:7676

1クラスタ内のすべてのブローカで同じ値にする必要があります

2クラスタ内のブローカごとに個別に指定できます。

3imqcmd update bkr コマンドで使用できます


ブローカプロパティーのアルファベット順の一覧

表 14-10 に、ブローカ設定プロパティーのアルファベット順の一覧と、この章内の関連する表への相互参照を示します。

表 14-10 ブローカプロパティーのアルファベット順の一覧  

プロパティー

imq.accesscontrol.enabled

表 14-7

imq.accesscontrol.file.filename

表 14-7

imq.audit.enabled

表 14-7

imq.authentication.basic.user_repository

表 14-7

imq.authentication.client.response.timeout

表 14-7

imq.authentication.type

表 14-7

imq.autocreate.destination.isLocalOnly

表 14-3

imq.autocreate.destination.limitBehavior

表 14-3

imq.autocreate.destination.maxBytesPerMsg

表 14-3

imq.autocreate.destination.maxNumMsgs

表 14-3

imq.autocreate.destination.maxNumProducers

表 14-3

imq.autocreate.destination.maxTotalMsgBytes

表 14-3

imq.autocreate.destination.useDMQ

表 14-3

imq.autocreate.queue

表 14-3

imq.autocreate.queue.consumerFlowLimit

表 14-3

imq.autocreate.queue.localDeliveryPreferred

表 14-3

imq.autocreate.queue.maxNumActiveConsumers

表 14-3

imq.autocreate.queue.maxNumBackupConsumers

表 14-3

imq.autocreate.topic

表 14-3

imq.autocreate.topic.consumerFlowLimit

表 14-3

imq.cluster.brokerlist

表 14-9

imq.cluster.hostname

表 14-9

imq.cluster.masterbroker

表 14-9

imq.cluster.port

表 14-9

imq.cluster.transport

表 14-9

imq.cluster.url

表 14-9

imq.destination.DMQ.truncateBody

表 14-2

imq.destination.logDeadMsgs

表 14-8

imq.hostname

表 14-1

imq.imqcmd.password

表 14-7

imq.keystore.file.dirpath

表 14-7

imq.keystore.file.name

表 14-7

imq.keystore.password

表 14-7

imq.keystore.propertyName

表 14-7

imq.log.console.output

表 14-8

imq.log.console.stream

表 14-8

imq.log.file.dirpath

表 14-8

imq.log.file.filename

表 14-8

imq.log.file.output

表 14-8

imq.log.file.rolloverbytes

表 14-8

imq.log.file.rolloversecs

表 14-8

imq.log.level

表 14-8

imq.log.syslog.facility

表 14-8

imq.log.syslog.identity

表 14-8

imq.log.syslog.logconsole

表 14-8

imq.log.syslog.logpid

表 14-8

imq.log.syslog.output

表 14-8

imq.log.timezone

表 14-8

imq.message.expiration.interval

表 14-2

imq.message.max_size

表 14-2

imq.metrics.enabled

表 14-8

imq.metrics.interval

表 14-8

imq.metrics.topic.enabled

表 14-8

imq.metrics.topic.interval

表 14-8

imq.metrics.topic.persist

表 14-8

imq.metrics.topic.timetolive

表 14-8

imq.passfile.dirpath

表 14-7

imq.passfile.enabled

表 14-7

imq.passfile.name

表 14-7

imq.persist.file.destination.message.filepool.limit

表 14-5

imq.persist.file.message.cleanup

表 14-5

imq.persist.file.message.filepool.cleanratio

表 14-5

imq.persist.file.message.max_record_size

表 14-5

imq.persist.file.sync.enabled

表 14-5

imq.persist.jdbc.brokerid

表 14-6

imq.persist.jdbc.closedburl

表 14-6

imq.persist.jdbc.createdburl

表 14-6

imq.persist.jdbc.driver

表 14-6

imq.persist.jdbc.needpassword

表 14-6

imq.persist.jdbc.opendburl

表 14-6

imq.persist.jdbc.password

表 14-6

imq.persist.jdbc.table.IMQCCREC35

表 14-6

imq.persist.jdbc.table.IMQDEST35

表 14-6

imq.persist.jdbc.table.IMQILIST35

表 14-6

imq.persist.jdbc.table.IMQINT35

表 14-6

imq.persist.jdbc.table.IMQMSG35

表 14-6

imq.persist.jdbc.table.IMQPROPS35

表 14-6

imq.persist.jdbc.table.IMQSV35

表 14-6

imq.persist.jdbc.table.IMQTACK35

表 14-6

imq.persist.jdbc.table.IMQTXN35

表 14-6

imq.persist.jdbc.user

表 14-6

imq.persist.store

表 14-4

imq.ping.interval

表 14-1

imq.portmapper.backlog

表 14-1

imq.portmapper.hostname

表 14-1

imq.portmapper.port

表 14-1

imq.resourceState.count

表 14-2

imq.resourceState.threshold

表 14-2

imq.service.activelist

表 14-1

imq.serviceName.accesscontrol.enabled

表 14-7

imq.serviceName.accesscontrol.file.filename

表 14-7

imq.serviceName.authentication.type

表 14-7

imq.serviceName.max_threads

表 14-1

imq.serviceName.min_threads

表 14-1

imq.serviceName.protocolType.hostname

表 14-1

imq.serviceName.protocolType.port

表 14-1

imq.serviceName.threadpool_model

表 14-1

imq.shared.connectionMonitor_limit

表 14-1

imq.system.max_count

表 14-2

imq.system.max_size

表 14-2

imq.transaction.autorollback

表 14-2

imq.user_repository.ldap.base

表 14-7

imq.user_repository.ldap.gidattr

表 14-7

imq.user_repository.ldap.grpbase

表 14-7

imq.user_repository.ldap.grpfilter

表 14-7

imq.user_repository.ldap.grpsearch

表 14-7

imq.user_repository.ldap.memattr

表 14-7

imq.user_repository.ldap.password

表 14-7

imq.user_repository.ldap.principal

表 14-7

imq.user_repository.ldap.propertyName

表 14-7

imq.user_repository.ldap.server

表 14-7

imq.user_repository.ldap.ssl.enabled

表 14-7

imq.user_repository.ldap.timeout

表 14-7

imq.user_repository.ldap.uidattr

表 14-7

imq.user_repository.ldap.usrfilter

表 14-7



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